プログレッシヴ!
勢いで始めました。
初心者ですがよろしくお願いします。
初心者です()
「出会いが欲しい…」
そんななんでもない欲望にまみれた願望を呟く俺は、篠長朔弥。純和風な顔立ちで、黒髪ショートのフツメン野郎だ。身長は一応175はある………筈だ。
見た目も性格も普通普遍、学問の成績的には平均的に一般的で模範的な男子高校生………な訳があるか!!
こう見えて鍛えてる。
鍛えてるので一応筋肉は付いてる筈………なのだが、どうにも目立たない。
理由としては中学生の頃まで酷いイジメに遭ってたんだが、とある日に克服しようと近場の格闘技のジムに入会………したんだが、そこはイジメっ子の親父が経営するジムだった。
当然の如くある事ない事を吹き込まれた親父からの風当たりは激しく、とにかくひたすらイジメ抜かれて口から虹色のキラキラした何かを撒き散らす日々だった。
しかも学校ではイジメっ子グループによる陰湿なイジメ生活付きだ。
正直言って、生きることに意義を見出せなかった俺はある日、橋から身を投げ出した。
俗に言うジ○ツって奴だ。
ちょっと内容がアレなので伏せ字で許してくださいお願いします。
子供心ながら、「あぁ、これで俺も解放される。もしかしたらステキな異世界に行けるかも知れない」等と甘ったれた事を考えていたりもしたものだ。
馬鹿だ俺!!死んだらそこで人生終了ですよ!?
異世界とかねーよ馬鹿!!妄想野郎も大概にしろよ俺!!
しかし、死ねなかった。いや、死ななくて済んだ。
何故なら…
筋骨隆々で覇気に満ちた健康的なムキムキマッチョ(大事な事なので二回言った)の巨漢のオッサンに助けられたからだ。
なんでもたまたま仕事から帰った通りで険呑な事をしてる俺を見付けて放って置けなかったらしい。
最初、俺は色々荒れたらしいけどオッサンは何も言わずにニカッと笑って俺の喚きを聞いてくれてた。
それでなんか付いて来いって言ってたんだけど、俺の答えを聞くまでも無く強制でしたよ?はい。
まるで酒樽でも担ぐ様に持ち上げられた俺はオッサンが経営してる道場に連行されてしまった。
道場は見た目すっげぇボロボロだったんだけど、どうやって経営してるのか何とか継続してるって感じだった。
道場の名前は『葉達流道場』とか言う御立派な名前が付いてました。
そこで俺はものごっつい美少女に出会ったんだが、名前は葉達騎亜沙とかなんとか…。因みに美しい銀髪でちょっと北欧系の顔立ちです。虫を殺さなそうな優しい子です。料理がめっちゃ美味いです。後、ちょっとだけ護身術が使えるとの事です。
ちょっとだけってなんなんですかね?
この後仲良くなって、同学年なのにキアさんと呼んじゃうのはきっと俺がこの方を尊敬してるからかも知れない。うん、きっとそうだ。
なんかアレよアレよと言うままにその道場の門下生になる事となりました。因みにイジメっ子の親父が経営する所とはオッサンが大人の話を付けたらしい。
大人の話コワイ。
道場の流派は総合格闘技なのか、我流なのか、よく分からん格闘技を習わせる為に、最初は数人居た師範っぽい人達の組手を見せられて唖然としたね。
全ッッッッッッ然見えねえ…
何が起きて何をしてるのかさえ分からん程に何も見えないのに、風圧と殺気?みたいな物だけが俺を殴りつけるのですよ?
恥ずかしい事に漏らしました。気絶もしました。
美少女さんの前で…ははは。
まぁそんなこんなで、そこから俺の地獄の修行生活?みたいなのが始まりました。
昼間はイジメに堪えながらの学校生活。
夕方からは地獄の様な修行生活。
口からは虹色のキラキラが出るわ出るわ。おまけに全身ミシミシ言って立つのも正直ツレェわ…。
どうやら最初の頃は俺がブッ壊れない程度に全身を痛め付けて痛みへの耐性を付けたり、とにかく筋肉量を増やす為に重りを付けたままランニングやら機械特訓やら、とにかく型を仕込む前に頑健で柔軟なしなやかな身体を作る事に注力されました。
身体が出来るまでに二年は掛かったのは、どうやら俺には才能が無いかららしい。
それでもどうにかやって来れたのは、オッサン……いや、師匠達が面白がりながらも優しく、厳しく、そして暖かく見守ってくれたからであって、決して逃げようとしても確実に捕まえられたり強くなったら美少女さんと結婚………とか、甘言で誘惑されたりしたからでは無いと主張したい。いやマジで本当に。
キアさんはそれはまぁ俺に優しくしてくれましたよ?
どうやら俺と同じ学校に通ってて、学年は同じ故に俺の噂は知ってたみたいで。それでも見捨てないで優しく接してくれた天使ですよ?キアさんマジ天使。
それでも俺はキアさんをそう言う目では見れませんよ。
だって、俺には心に決めた人が居るのだから仕方ない。
いつからか、道場から学校に通って道場に帰って来る(これも師匠が俺の両親に話を付けたらしい。大人の話コワイ。)………と言った生活も普通になってた頃、イジメの方はいつの間にか鎮静化していた。
多分飽きたんだと思うけど、もしかすると自分の成長に気付いた人達がチラホラと居たのかも知れなかった。
まぁとにかくイジメられなくなったのはいい事だ。
結局のところ、俺は今の自分に鍛えてくれた師匠達に感謝してるのだった。
そして高校に入学した時期に、俺はようやく実家に帰る事が出来た。
………そして、久し振りの我が家からの登校…そして半年が過ぎた頃、現在に至る訳だ。
「出会いが欲しい…」
そんな俺の言葉を聞いた悪友事、イケメン野郎で在る間宮レイジは俺の肩を抱きながら言うのだ。
「そんな事言ってると、キアさんが怒るぞ?いやマジで」
イケメン野郎事レイジはそのイギリス系ハーフと言っても差し支え無いイケメンで、性格もイケメン。男に優しく女性にもモテる紳士野郎だ。
成績優秀で俺がイジメられてた頃にも何度か助けてくれてたイケメンで、今もこうして俺を支えてくれるガチイケメン。
もうイケメンの定義が分からなくなって来た程にイケメンっぷりが輝いて顔を直視出来ないくらいだ。
いや、普通に直視出来るけど。
とりあえず俺はレイジに答えておいた。
「いや、キアさんはそう言うんじゃ無いから。キアさんに手を出してみろ?師匠達に一瞬でボロ屑にされっから」
言っておくが脅迫では無い。事実、俺に甘言を用いる物の師匠は子煩悩だ。
護身術として殺人拳地味た拳法を仕込む位に子煩悩なのだから始末に置けない。
多分、師匠を倒さない限りは認めない………とか言い出すのだろう。
しかしまぁ、そんな会話をしてる事すら知る由では無いだろうキアさんは、同クラスで少し離れた席から俺を見て首を傾げてる。カワイイ。
そんな話をしていると、始業のチャイムが鳴った。
そぞろに各々が席に着いた所で、担任の教師である日下部先生から何やら紹介があった。
「おはようございます、皆さんが静かになった所で、転校生を紹介します。」
日下部先生が入り口に向けて外で待つ生徒に向けて入る様に差し向けると、入り口からはとても可愛い女子が二人、入って来たのだった。
一人は赤い髪でツインテール…いや、おさげ?の髪の子で、活発そうなイメージを持たせる感じだった。
もう一人は青髪で腰まで長い髪で、右目が隠れたメガネ少女だ。いかにも気が弱そうな文学少女と言った容貌なのだが…。
特徴的なのは、二人とも身長は低く、どう見ても150センチあるかどうかと言った低身長の割に、胸が大きい。
子供に見える割には女性として、とても魅力的な部類だった。
そして俺はこの二人を見て胸が高鳴った。
「佐々木紗沙羅です!皆さんよろしくお願いしますっ!」
ーーーと、元気に赤い小さいのが。
「佐々木紗羅砂…です。」
ーーーと、控え目に青い小さいのが自己紹介を終えた。
二人の少女の登場に、クラスはザワつくのだったが、俺はただただ嬉しさやら懐かしさやらが込み上げて来た。
そう、何を隠そう、この姉妹こそが俺が心に決めた人〝達〝だったからだ。
とりあえずプロローグイベントです。