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天使か天魔か…
救いを求めた私の元に
天使は訪れた…
これでようやく私も救われる…
そう思えた…
けれど
天使は歌い始める
私の後悔
私の懺悔
私の不満
まるで
私の写し鏡のように
乾いた笑顔で
私を見つめる…
救いなんてものは
どこにもなかった…
救いを求めることさえも
許されていない…
それが私なのだと…
痛感させられる…
息も瞬きも
全てを止めてしまいたい…
そう願えば願うほど
きっとそこから
遠退いて行くのだろう…
いつだって私の側で
天使が歌っている…
もっと苦しめと…
だからだろうか…
なぜだか私は
今日も息をして瞬きをしている…
この苦しみが
私が感じ取れる
唯一生きているという
実感なのだろうから…