95話:魚が切り身で泳いでいると考えた子供を笑えない私。
恥ずかしい話。
私はニンニクの匂いが気になりません。
まあ、私が気にならないからといって、周囲の人間がそうであるとは限りません。
というか、子供の頃から散々『気になるニンニクの匂いを抑える方法』などとテレビ番組で目にしましたからね。
ああ、ニンニクの匂いは気にしなきゃいけないんだ……と。
これは半ば洗脳ではなかろうか。
本音を言うと、『ああ、ニンニクの匂いだね。だからどうしたの?』としか思わないんですけど。
実際、『ニンニクの匂いが絶対に嫌。逃げる』という人の割合って、どのぐらいなんでしょう?
逃げるとまでは言わないまでも、『ニンニクの匂いに嫌悪感を覚える』人の割合って……?
もしかすると、『ニンニクの匂いに対する嫌悪感』よりも『ニンニクの匂いをふりまく相手の無神経さに対する嫌悪感』の方が強いのではないかと思ったりします。
私の価値観はさておき、対人関係というかエチケット感覚でニンニクを食べないように生きてきました。
パスタのあれとか、ガーリック系統の外食、自分の料理にも使いません。
うん、ニラは使ったけど。(笑)
なので、私にとってニンニクは母親の料理で出されたものしか知らなかったんですよ。
そして、サブタイトル。
私が目にしたニンニクは、スライスだったり、カケラだったり。
そう、栗のイガイガじゃなくて、それを剥いて中の粒だけのイメージしか持ってなかったんです。
はい、わかる人にはわかりましたね。
つい先日のことです。
『料理にでも使ってよ』と、知人からニンニクをおすそ分けしてもらったのです。
え?
たま…ねぎ?
うわあああああああああああ!
ニンニクって!
ニンニクって、こんな形状だったのか!
恥ずかしい、これは恥ずかしい。
家の中で一人、ゴロゴロ赤面状態ですよ、ホントにもー。
本気でこれは、切り身で魚が泳いでると思った子供のレベル。
これは、度重なるエチケット洗脳による、孔明の罠だろ。
そうだ、そうに違いない。
行き過ぎたタブー化は、無知を培養して悲劇を生むんだきっと。
恥ずかしかったので、焼きそばに半分(6かけらほど)ぶちこんでみました。
そして後日。
ニンニクって、しゅごい……。
トイレが、トイレが……すごく、ニンニクです。
これは別の意味で、トイレの芳香剤として使えるのでは?
それにしても、これ使いきれるのか?(7個…玉?)
それなりに保存は効くんだろうけど……たまねぎみたく、ネットに入れて吊るしておいてオッケーなんだろうか?
実家の料理には出てきたけど、そのまんまのモノを認識していなかったとすれば……カケラにして醤油漬けとか、オイル漬けにするなどの保存方法が考えられるのか。
んー、魚の切り身みたいに、味噌漬けなんかも試してみよう。
失敗したらしたでその時のことですしね。




