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4話:大学での出来事

 注意:災害に関する表現があります。

 

 私の大学生活は楽しかった。

 多分、人生で最も幸福に近づいた日々だったと思う。

 幸福に近づいた日々であったことは確かだけど、その主な理由が、きちんと絶望を知ったからってのが、救いのない話だ。

 挫折というか、絶望は、人生の早いうちに経験しておくべきだというのが私の持論だ。

 絶望という言葉が重いのなら、どうしようもないこと、と言い変えよう。

 え、話が重い?

 ははは、1~3話まで読んだら、これが『釣り』だってことぐらい想像できるでしょうに。


 テストさえできれば単位が取れる授業に対し、毎回毎回出席を取る授業は敬遠される。

 まあ、自分の学部外の授業はもちろん、ほかの大学の授業になに食わぬ顔で潜り込んでいた私が言うのもなんだが。

 今はともかく、昔はセキュリティが甘かったのよ。


 さて、強く私の印象に残っている単位がある。

 毎回出席が、単位の最低条件。

 教科書として、教授の書いた本を購入しなければいけないなんてのはお約束。


 この時期、私は大怪我をした。

 手術が必要だったのだが、その手術の日時がこの授業に重なったのだ。

 まあ仕方ないので医者に診断書を書いてもらい、教授に提出した。

 それに対し、教授の返答がこれである。


「うん。じゃあもう君、授業に来なくていいよ。単位あげないから」


 怪我とか出術は君の都合。

 私とは関係ない。


 クールである。

 怒りを通り越して、なるほどと思ってしまった。

 当然、この1回の欠席の後も授業には参加したのだが、試験を受ける許可(全出席者のみ試験を受ける権利がもらえる)は貰えず、単位は貰えなかった。



 そしてこの年、私はちょっとした災害に巻き込まれ、住む場所を失った。

 運の悪いことに、テスト時期である。

 教科書もノートもほぼ失い、途方にくれていたのだが……被災者多数のために救済処置がとられるとの情報が。

 当然私は申請に行ったのだが……私の住んでいた場所は、被災者認定地域から外れていたため、申請は通らなかった。

 大学職員の、『今、住むとこはどうなさっているんですか?』との質問に、私は苦笑いをうかべて答えた。

「友人の家と、部室を転々としてます」

「そうですか、じゃあ、問題ありませんね。試験を受けてください」


 そっか、世の中強くなければ生きていけないし、タフじゃなければ生きていく価値もないんだなあ……。


 さあ、留年だ。

 母が泣く。

 父が怒る。

 言い訳をしても無駄だが、言い訳はしたい。いや、させろ。させてくださいお願いします。

 だが、回り込まれるどころか、正面から圧殺されるではないか。

 母が泣く。

 父が怒る。

 そして、兄がゲラゲラ笑う。

 やばい、この家味方がいない。


 そして私は貝になった。



 うん、人生ってなんでよりによってこんな時に……ってタイミングで何かが起こる。

 

 

 ただの愚痴です。

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