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2話:ろり

 注意:女性の外見について、読者を不快にさせる恐れがある表現があります。

 大学生の頃、『劣化』という言葉に初めて触れた。


 ……あ、いや。

 もちろん、『劣化』という言葉そのものはもっと前に知ってはいたが。

 ここでいう『劣化』とは、少々特殊な意味を含んだ使い方というか、なんというか。

 

「どう思う、これ?」

 そう言って、友人は私に雑誌を見せた。

 バックハンドの体勢に入った女子テニス選手が大きく映し出されている。

 大した結果を残せなかったが、私もアスリートの端くれである。

「あぁ、良い筋肉してるよなあ……このふくらはぎから太ももにかけてのシルエットは、日本人というか、アジア人種で再現するのは難しそうだねぇ」

「……うん、キミが脚フェチなのはよくわかった」

 真面目に答えたのに、友人が軽く引く……解せぬ。

「つーか、顔。俺が聞きたいのは顔」

「……まあ綺麗だな、と思う」

 日本人男性は金髪女性に弱い。

 よく言われるし、私自身実感もするが、多少言い訳もさせてもらいたい。

 私たちの世代、ファッション雑誌やらテレビのコマーシャルやら、その手のモデルさんはみんなそろって外人金髪モデルだったわけで。

 そりゃ、子供の頃からそれを刷り込まれてきたら、美人の概念がそっちにシフトするのは仕方ないと思うのだ。

 思想教育というか、一種の洗脳だもの。


 さて、10代で女子テニス界のトップに駆け上がったその選手は、もちろん金髪っちゃん。

 その写真は、10代の頃のものだったわけで。

「それがなあ、それがなあ今は、こうなんだよ」

 と、友人が悲しそうに差し出す雑誌を見て、正直私は驚いた。

 わずか数年。

 わずか数年でこうなってしまうのですか。

 そして私は悟った。

 うん、ロリコンって海外の文化だわ、と。


 あ、劣化の意味についてグダグダ説明する必要ないですよね? 

 ロリはティーンを含む、含まないで、酔っ払って喧嘩してた友人は元気だろうか。

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