191話:聖夜
クリスマスイブですね。
『イブ』はイブニングのイブだとか、古語の『even』の末音が消失したものだとか言われることからもわかるように、クリスマスの前夜を指します。
まあ、現在のこの国では12月24日そのものを指すことが多いっぽいですが。
大晦日ではなく元旦の夜に見る夢が初夢とされるように、なんでクリスマス前日の夜が聖夜なんだろうと不思議に思っていた私に説明してくれたのが、例の、イギリスに度々旅行に行ってた知人です。
教会暦(?)の概念では、日没をもって日付が変わるらしいです。
つまり、12月24日の日が沈むと12月25日。
通常概念で言うところのクリスマスは、12月24日の日没から12月25日の日没まで。
ああ、なるほど、特別な夜だし聖なる夜だわと納得しました。
特に信仰と関係ない日本人にかかると、タダのイベントでしかありませんが。(笑)
『家族と過ごす日』と、『恋人と過ごす日』の間には、深くて広い川が流れています。
まあ、だからこそ前者においては『恋人の家に招かれて聖夜をともに過ごす』ことが重要な意味を持つのでしょう。
対象の概念が広すぎて言葉を選ぶのも一苦労ですが、
良い夜を!




