182話:スズメがチュンチュン
高校生ぐらいの時だったか、窓から見える電線を眺めて。
最近、スズメの数が減ったなあ……と。
え、田舎なのに電線あるのとか思った人、ちょっとそこに座れ。(笑)
まあ、それはさておき……窓から見える電線に、スズメがずららららららららっと並んでたのが、時間かければ数えられるぐらいに減ってしまったなあと。
そのときは、家の前の田んぼを潰してしまったせいかなあと思っていました。
実際のところ、スズメの数が全国的に減少しているのなら……これは、朝チュンの文化が危ない。
まあ実際に減っているのか、それとも人の目に触れないところに移動したのかはわかりませんけどね。
私は田舎から脱出したので定点観測はできませんし、そもそもスズメだっていきものというか、食べ物探して流離います。
とりあえず、農家の防鳥対策技術が向上してるのは間違いないでしょうから……スズメにとっても世知辛い世の中なのか。
というか、スズメの鳴き声で目を覚ますとか、故郷から脱出を決めてこの方、経験したことないです。
カラスの鳴き声に起こされたことは何度もありますが。
街は街灯とかあるせいか、夜中というか、深夜の3時頃にガァガァ鳴きますからね。
田舎だと、カラスより土鳩がおなじみだったんですが。
都会に出てくると、身近な鳥といえばカラス。(笑)
ごみ捨てには気をつけろ、奴らはマヨネーズが好きな、マヨラーだ。
ちなみに、ごっきーは、玉ねぎが好きっぽい。
そして、我が家に住み着いていた猫は、スズメが好物だった。
2メートルほどのコンクリートブロックの壁の上で羽を休めるスズメたち。
壁の下に忍び寄る猫。
壁の途中にあるちょっとした出っ張りを利用して、下方からスズメに襲いかかる猫。
ヂッ!
短い鳴き声を残して……おい、猫さんよ。
頭からガリゴリと、おやつ感覚か。
そしてまた、新たな獲物を探す。
そんな勇姿を眺めつつ、こいつらに餌って必要なのかなあ……などと思ったり。
ちなみに、カラスもスズメを食べる。
まあ、カラスは子猫も食べるが。
一般的に、スズメは農家に対して一方的な害鳥と思ってる人も多いが、春から夏にかけてはもりもりと虫を食べまくります。
毛虫とかもいきます。
理想を言えば、春と夏だけ居てくれたら良いという感じですか。
まあ、どこかの国の指導者が害鳥指定して国を挙げて追い回した結果、後でひどい目にあったというエピソードが本当か嘘かはおいといて。
食物連鎖が存在する以上、増えすぎてもまずいし減りすぎても何らかの問題が出てくると。
全てはバランスなのだなあ、とオチをつけておきます。
食べると美味しいとは聞きますが、私は食べたことないです。




