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174話:うさぎと亀

 童話の『うさぎと亀』のお話は、日本では有名というかおなじみの話なので今更説明の必要もないでしょう。


 さて、あるスポーツの指導者が選手に対して問いかけました。


「『うさぎと亀』のお話で、なぜうさぎは亀との競争に敗れたのか?」


 ある選手は、脊髄反射的にこう答えました。


「足の速いうさぎは、亀に大差をつけたことで油断し、途中で昼寝してしまったからです」


 そして、別の選手は指導者が望んでいる答えを予想して、こう答えました。


「うさぎは亀を見ながら走りましたが、亀はゴールだけを見て走りました。うさぎと亀の勝敗を分けたのは、目標設定の差だと思います」


 その答えに、指導者は満足げに頷きました。

 まあ、目標設定を見据えるということは、物事の真価を見抜くということであり、それができなければ人間の成長も成功もおぼつかなくなるということを言いたかったわけですね。

 そしてこの指導者。

 話を終えたあとで、微妙な表情をしている選手に気づいてしまいました。

 なので、『お前は別の答えがありそうだな?』と聞いてしまいました。

 すると彼は、こう答えました。


「うさぎは国の方針というか、道徳教育という名の犠牲によって負けたのだと思います。地道に努力し続ける事を美徳だとして定着させるために」



 教訓。

 空気は読みましょう。

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