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158話:振り向くな、君はオフサイドじゃない。

 私は野球オタクですが、スポーツ全般が好きですし、興味を持ってます。

 もちろん、いわゆるマイナー競技なんかはさわり程度の知識しかないのですが……えーと、有力選手がどうとかいう知識ではなくて、ルールとか、技術面で必要とされるモノとかそっち方面の知識です。

 野球に関しても、選手とか成績とかは二の次で、運動生理学とか、戦術とか、スポーツ心理学とか、そっち方面のオタクですね。

 なので、某球団の某選手の年度別の成績と推定年俸が……などと語りだす野球オタクの人とは、あまり話が合いません。まあ、逆もまたしかりなんでしょうけど。(笑)

 と、いうわけでサッカーです。

 野球少年でしたが、小学校の頃は無理やり大会にださされたこともありますし、まあ、Jリーグがなかった頃の〇売と〇産のライバル争いの時期ぐらいから、普通に興味を持ってました。

 ちなみに、中学では全員部活に入らなきゃいけなかったので、次兄はサッカー部に。

 3年の先輩が引退すると同時に、『これ以上アホを相手にするのは嫌』と2年の夏に退部届けを出すという、ナイフみたいに尖った人間だったようです。

 2年の時点でチームの主力だったらしく、この退部の件でちょっとした騒ぎになって、私が中学生になったとき、何故かその件で某教師から嫌味を言われました。

 まあ、私も大概ですが、小学生の私に向かって『お前、ボールを蹴るとき二重振り子運動を全く意識できてないんだよ』と指導する次兄も、いろんな意味で大概だと思います。

 小学生に向かって、二重振り子運動はないだろう……。

 そんな次兄は、当時のプロ野球球団の名前を4つぐらいしか知りませんでした……ああ、自分の興味ないことは完全に無関心、兄弟だなあと思います。


 はい、サッカーの話。

 サッカーについて、私が嫌いというか、納得できない部分が二つあります。

 ひとつは、これを抜かれたらキーパーと1対1になって、ほぼ失点してしまうという場面で、ちょくちょく見られるケース。

 ディフェンダーが、自分を抜いた相手選手を掴んだりして倒す。

 当然反則で、下手をすれば一発退場ではあるんですが。


『ああ、このファウルは仕方ないですね。これを抜かれたらキーパーと1対1ですから』


 などと、解説者が『普通に』コメントするのがどうも納得できない。

 状況が許せば、反則しても構わないってこと?

 え、反則ってそういうものかなあ……と思ってしまうのです。

 そういう意味では、バスケットなどの時間を止めるための反則とか、フリースローを与えてもいいから反則するとかも、あんまり納得できません。(特に、相手に対する接触プレーでの反則は)

 状況が許せば反則しても構わない。

 相手選手が怪我をするようなプレーも仕方ない。

 怪我に苦しんだ人間からすると、納得できないのですよ。

 反則行為として退場処分を食らうから……と言う問題じゃないです。

 試合中に暴言を吐いたり、暴力行為を行ったら長期間に渡る出場停止処分を受けるわけですが……この『仕方のない反則行為』も、本質的には同じだと私は考えます。

 故意に、相手を傷つけているわけですから。(可能性含む)

 もちろん、故意かそうでないかの線引きが難しいために、ルール規定が微妙なものになるのは理解できるんですが……。

 そもそも、相手選手の背中のユニフォームを引っ張って引きずり倒すとか、故意とか、無意識に手が伸びたとかいうレベルの話じゃないと思います。

 まあ、そんな感じでこのあたりが私の納得できない部分の一つです。


 さて、もう一つはオフサイド。

 ルールは把握してます……というか、把握しているつもりです。

 数年前の新解釈で、かなり面倒な判断が求められるようになりましたが、まあ、基本は押さえていると思ってます。

 味方選手からのパスというか、前方へとボールを送るプレーをした瞬間。

 オフサイドポジションにいる選手が。

 1:プレーに干渉する

 2:相手競技者に干渉する

 3:その位置にいることによって利益を得る

 なのですが、数年前の新解釈で『3』がちょいとややこしくなりました。


 まあ、そのあたりはともかく、私が納得できないのは運用の仕方。

 ボールを蹴った瞬間。

 これは、ボールを蹴った選手を視界に入れておく必要があります。

 しかし、それと同時にオフサイドポジション付近に居る選手を視界に入れておかなければいけません。

 味方選手と相手選手は、細かい出入りの動きで激しく駆け引きを繰り広げています。


 はっきり言えば、パスの送り手と、受け手を同時に視界に入れておくのは無理です。

 特にロングパスになればなるほど、無理が出ます。

 同時に、違う場所にいる選手を、確認する。

 もう、文章にしただけで矛盾がわかると思います。

 守備陣も、攻撃陣も、微妙なオフサイドの判定に不満を持つのが当然でしょう。

 以前、野球の消える魔球絡みで書きましたが、『人間が目で見て判断するまでに、最低でも0.1秒かかる』のです。

 審判が『蹴る選手を確認』、『オフサイドポジション付近に居る選手(複数)を確認』……このあとの判断とかも絡んでくるんですが、この最低限必要な情報を手に入れるまでに、どれだけの時間がかかるのか。

 数センチの差でせめぎ合う世界だと、0.1秒の遅れでも大騒ぎですよ。

 ちなみに、選手は『見込みのタイミングで動きます』。

 攻撃側は、味方がけるタイミングに合わせて相手のラインの裏を取るために動き出すし、守備側は相手がけるタイミングに合わせてラインを上げようとする。

 どちらも、その瞬間の視線と意識が別方向に向かうわけです。

 まあ、去年あたりからビデオ判定の取り入れなどが実地され始めたのであれなのですが……。

 そもそも、オフサイドラインが、身体のどの部分で規定されているのか……とか、あまり解説されませんよね?

 ちなみに、規定となる防御側の選手の腕以外の部分で、最もゴールラインに近い部分。

 まあ、ボールをプレイできる身体の部位に腕は入らないってことですね。

 それをラインとし、攻撃側の選手の腕以外の身体の部分がそのラインより前方に位置したとき……オフサイドポジションになります。

 つまり、攻撃側の選手が両腕を前に出してラインより前でひらひらしていたとしても、オフサイドポジションにはならず、ごろんと寝っ転がった足のつま先がそこを超えていたらオフサイドポジションにあると。

 うん、激しい出入りの動きの中で、お互いに腕がブンブン動くわけですが……まあ、瞬間の判断で絶対に腕も判定材料に入る時があるでしょうね。

 審判の判定が信用できるなら、防御側は半身の体勢で片腕を後方に伸ばして、攻撃側の選手の判断を狂わせるなどの駆け引きもあるんでしょう、きっと。

 ちなみに、サッカーのフィールド規定では、タッチライン(縦)の長さが90~120メートルぐらいの範囲、ゴールライン(横)の長さが50~90メートルぐらいの範囲だったような。

 ごく単純に、何十メートルも先にいる選手の腕以外の体の部位の判定とか……どうだろうなあと。


 テレビで放映されるようなレベルの試合ならともかく、私が子供の頃の小学生の地域大会レベルの審判なんか、ひどかったとしか。

 正直、私よりルールを把握してないと思われる人が。

 まあ、今そのレベルの大会がどうなっているのかは知りません。(笑)


 そういう感じで、私はオフサイドルールの運用について、納得できません。

 私が納得できないからといって、何がどうなるというわけでもないのですけど。(笑)

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