134話:文化祭に出られなかった高校球児。
またこのネタかよ。(笑)
通常文化祭というと、11月の文化の日周辺に行われることが多いと思うのですが、私のいた高校は一応進学校(笑)だったということもあって、受験計画に響かないようにという配慮かもしれませんが9月に行われていました。
つまり、文化祭の準備は夏休み後半に行われたりする。
ほかの高校の文化祭のことなど何も知らないのですが、たぶん、地域では珍しかったんじゃないのかなあと思います。
そして、新チーム結成後の初大会というか、いわゆる複数校対抗戦みたいな感覚の野球の大会が同時期に行われていました。
あ。(察し)
私たち野球部員は、文化祭に参加できませんでした。
まあ、3年生は参加できるよねと言いたいところなのですが、いわゆる対抗戦ということで、主催校が各校の持ち回りになるのです。
私の学年はそうではなかったのですが、ひとつ上の先輩がそうなってしまい。
高校最後の文化祭。
唯一の機会を、大会の補助員という立ち位置で、後輩たちの世話に回る。
と、いうわけで、私たちは3年生の時に文化祭に参加できました。
先輩方、サーセン!(笑)
ちなみに、野球部では最後の大会の1回戦前日に部員を残して、監督たちが先に帰ってしまう。
明日負ければそれでおしまいということで、先輩たちが一人一人、後輩たちに対して言葉を贈るのだ。
ひとつ上の先輩方は、それぞれが長かったり、短かったりの言葉を残してくれたのだが、一人の先輩の言葉が心に残っている。
いわゆる、ムードメーカー型の先輩で、おちゃらけた感じでチームを盛り上げつつ、監督に怒られるまでがセットの、ある意味では損な役回りといえよう。
先輩は、こう言った。
3年間やってきて、つくづく思う。
俺に足りなかったもの、それは辞める勇気だ!
周囲は爆笑したが、今思うとあれは本音だったのではないかと思う。
やめる勇気。
深い…。




