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129話:キャンプファイヤー

ファイヤー!

 今は亡き、私の母校(小学校)。

 登校日に合わせていたか、それとも別の日程だったかはうろ覚えですが、全校生徒の体育館お泊りと、キャンプファイヤーのイベントが、夏休みの間にありました。


 まあ、大騒ぎですよ。


 校庭の真ん中にヤグラというか、木を組んで、釘を打ち付けて。

 みんなでご飯を食べ、地域ごとの班に分かれて、体育館の寝床の準備をしたり。

 日が暮れたら、キャンプファイヤーを囲んで、教師の話を聞いたり、歌を歌ったり……お泊まりコースはなかったけど、幼稚園の子も保護者と一緒に集まって。

 ああ、こんなに人がいるんだなあ……と当時は思ってましたが、実際は『これだけしか人がいないんだなあ』なんでしょうね。

 確か、6年間のうち一度だけ、いきなりの雷雨に襲われた記憶が。

 この時はもちろん別の意味でも大騒ぎになったんですが、私としてはあの年が一番面白かったなあと記憶してます。

 ええ、それを世話する教師や保護者の苦労は無視して……子供ってのはそんな生き物ですよね。

 夏休み期間中じゃないし、私は対象外でしたが、台風に襲われたときに小学校近辺の住人が体育館に避難したことがあって……クラスメイトが『めっちゃ楽しかった』と笑顔で話してました。

 うん、子供ってそんな生き物ですよね。

 ちなみにその時、私の家の周囲は水が出まして、父や母、長兄が、土嚢を築いてたりしてましたが。


 ……うん、なんだか楽しかったような気がします。(笑)

 子供にとって、非日常はイベントでしかありません。

 水が引いたあとに、田んぼに取り残された魚とか捕まえて……今思うと、あの時の洪水って、全体的にどういう状況だったのか?

 あの地形からして、あのレベルで水が出るのは多分笑い事じゃなかったはずだが。

 家の周りは水路とかあって、水が出やすい状況ではあるんですけどね……。

 母親が嫁入りするとき、水路に木の板を渡して仮橋にして、そこを渡ってやってきたそうです。

 そのエピソードを知人に話したことがあるのですが、女性からすると『なんだかロマンチック』らしいですよ。(笑)

 花嫁衣裳に身を包み、そのために整備された橋を渡って……。

 あれ?リヤカーか、大八車を輿っぽく飾り付けて…に乗せられて……だったか?

 ああ、今の時期なら、そしてまだ蛍がいなくなってないなら……闇の中、蛍の光に包まれながらの、嫁入り行列とかオシャレかもしれませんね。

 さすがに、当時だと夜はないでしょうけど……いや、逆にあり得るのか?

 たしか、陰陽の思想で女性は陰にあたるから、嫁入りの宴は夜に行うとかいう話を聞いた記憶がおぼろげに……。

 ああ、母が渡ってきた水路には、私が子供の頃には、ちゃんと橋が掛かって……いや、アレ私道だから、もしかすると父親が掛けたのか?


 話がそれすぎました。

 しかしまあ……小さな学校だからできるあのイベントも、今は防災面から許可されないんでしょうねえ。

 そもそも、学校そのものがなくなってしまいましたが。

 あれか、元校舎に火をつけて、キャンプファイヤーなどと、派手に最後を飾らねばいけないか?(笑)

 もちろん冗談ですが。

 うん、いろいろあったなあ……あの小学校には。

 中学・高校は野球漬けで、今ひとつ学校には愛着がわかない私。

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