128話:小学校の登校日って、まだあるのかな?
夏休み。
子供たちはお休みだが、社会人は休まない。
専業主婦、もしくは専業主夫、さらには祖父・祖母との同居家族なら、子供たちへのそれなりの目配りが確保できるのだが。
昨今の、核家族化、両親の共働き家庭の増加を思えば、昔以上に周囲の大人たちのからの子供たちへの視線の総量は減少傾向にあるのだろう。
そういうわけで、いろんな意味で休みを満喫している子供たちの手綱を引き締めたり、学校登校のリズムを忘れさせないように、夏休み期間中の登校日は存在する。
と、私が子供の頃は聞いたのですが。
まあ、サラリーマンというか、働いている人が一番憂鬱な出勤日は休日明けといいますし、ましてや相手は子供……要所要所で、締めなきゃいけないというのは理解できます。
でも、休日のない社会人は(以下略)。
なんとなくですが、8月の1日と10日と21日あたりがいつも登校日に指定されていたなあという記憶があるのです。
まあ、久しぶりに先生に会って、クラスメイトのほとんどはプールで会ってるからアレですけどね。
え、普段の遊び相手としては……私の家はあまり近所とは言えないほど離れているし、彼らからすれば『野球の練習ばかりしてる頭のおかしい子』ですからね、遊び相手としては。(笑)
実際、中学に上がってから小学校の同級生の男子とは、ひとりを除いてほぼ縁が切れましたよ。
女子は、相変わらずバレンタインで貢がされたりで、全員ではないですがそれなりに縁が続いてました。
中学校の登校日があったかどうか、記憶にない。
野球部の練習があったから……そもそも登校日という意識が。
ちなみに、うちの中学の野球の練習は、朝の9時から昼の12時過ぎまででしたね。
昔の強かった頃はともかく、『勉強もしなきゃいけない』などと、うるさい保護者がいたらしく……まあ、練習試合(その日は、朝から夕方まで)もごくたまに程度。
ちなみに、『世紀末野球部伝説』では書きませんでしたが、一人残って自主練習なんかをやっていると、教師に怒られたり、ひとつ上の先輩達から『生意気なんだよ』などと説教と暴行を受ける素敵な部活です。
自主トレは家でやりましょう。(笑)
まあ、高校の野球部は言うまでもないですね。
部活をやってる人間以外はというと、高校の場合は登校日の代わりに、補習という名の授業があるから。
私の高校は、3年生でも夏休みの半分ぐらいの補習だったのですが、次兄の通った高校は、お盆3日以外は全部補習日で、1年、2年も、夏休みの半分ぐらい補習で登校しなきゃいけないという……まあ、よく言えば熱心な高校だったようです。
そのせいか、大学受験に関しては教師がノルマ達成に汲々していたようで、『絶対に合格するレベルじゃないと受験させない』レベルの、押しつけ進路指導が横行していたそうな。
まあ、今なら問題になるレベルなんでしょうけど。
でも、少なくとも教師は夏休みもなく、それだけの犠牲を払っている……もしくは払わされているわけだから、納得はできなくとも理解はできますけどね。
私の高校は、担任にもよりますが……『可能性があるならイケ。ただし、滑り止めは受けろ』ぐらいの、私としては気分の良い進路指導でした。
高校教師は大変……というと語弊があって、中学教師はやっぱり部活の顧問をさせられているからほぼ毎日学校に来て仕事しているし、小学校の教師も、プールに来たついでに職員室や図書室をのぞいてみたら、やっぱりなんだかんだ言ってみんな仕事してたんですよね。
だから、『教師は夏休みが~』なんて話は、最初から納得できなかったというか。
それに、今は昔よりも教師は大変だと思う。
おそらくは、何かが起こるたびに細かい仕事が増えて、増えた仕事は二度と減ることがなく、慣習と申し送りの連続で積もり積もって山になってるでしょうし。
でもまあ、登校日。
全国各地のすべての学校で、みんなが元気で勢ぞろいしてくれることを、教師でも人の親でもない私ですが、それを願うぐらいは許されますよね。




