114話:夏だ、プールだ、トレーニングだ。
中学時代、メガネなしでは既に女子の水着は確認できませんでした。(笑)
私の高校の体育では、水泳の授業がなかった。
小学校は、全校生徒数に対して、7(?)コース25メートルの立派なプール。
泳げ、泳げ、泳ぐのだ。
夏休み、私は毎日のように学校のプールに通った。
少々うろ覚えだが、昼の1時~3時が開放時間で、指導員というか、生徒の保護者が持ち回りで監視員をやっていたと記憶している。(日曜は休みだったか?)
何分泳いだら全員強制的に上がらせて甲羅干し、の繰り返し。
その休憩時間に、監視員の目を盗んで潜水したり、突き落とされたり。(笑)
そして、私にとって水泳は野球のトレーニングだった。
スポ根脳である。
多少は遊びもするが、両足でビート板をはさんで腕の力だけで泳ぎ続ける。
肩を鍛えるためである。
ひたすらそれを繰り返したために、私はバタ足が苦手だ。
腕を1かきの間にバタ足2回が2ビート泳法で、短距離だと4ビートか6ビートが標準らしいが、私は腕と足が逆らしい。
右・左・右・左と、腕を2かきするぐらいで、ようやくバタ足1回ぐらいしか動いてないらしい。(自分の目で確認したことはありません)
腕の力だけでグイグイ泳いでいく姿を見て、小学校の大会では笑いものにされ、中学校の教師は『アイツおかしい』と評した。
教師いわく、足が動いてないから絶対に下半身が沈むはずだ、と。
そんなこと言われても、私にとって水泳は肩のトレーニングなのだ。
足に紐つけて、バケツを引っ張りもした。
そのおかげか、専門選手には遠く及ばないが、タイムだけを見るなら中学校のクラスや学年ではほぼトップレベルまで到達し……それゆえに、教師の頭を抱えさせたのだろうけど。(笑)
ちなみに、一番得意なのは平泳ぎだったりする。(足は普通に動きます)
さて、私が子供だったころの常識は今の非常識というか。
野球選手は肩を冷やしてはいけない
だから水泳は…(以下略)。
まあ、今の時代、投手はすぐに肩のアイシングなんかは常識だが。
野球選手に水泳はよくないと言われていることを私は知っていたが、子供ながら『これはおかしい』と思っていたので私は無視していた。
おお、既に科学する野球が……などということではない。
実際のプロ野球選手のエピソードだったり、野球漫画のトレーニング、特訓に水泳の場面が多く使われていたからだ。
うん、基本的に私はアホなのだ。
自分が納得できれば、ほかは知らない。
自分が納得できなければ認めない。
いわゆる、はた迷惑な人間というやつだ。
ただ、他人にそれを強要しない分、マシかもしれないが。
中学校は、生徒たちにプールを解放することはなかったので、やはり私にとってプールといえば、小学校のあのプールなのだ。
生徒数が少ないから思う存分トレーニングに集中できる。(限度はある)
毎日毎日、ビート板を足にはさんで、ひたすら腕を回し続けたあの夏の日々。
うん、絶対『あの子おかしい』と思われてたんだろうなあ……。




