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107話:修学旅行にいけなかった高校球児

修学旅行の時期は、本当に人それぞれというか、学校によってまちまちですね。

 まあ、私の高校の話ではないのですけど。

 私ですか?

 私は修学旅行に行けましたよ。

 ただまあ、朝と夜、ある時間になると野球部員が集まって、周囲の空気を破壊する自主トレ(という名の半ば強制)はやりましたけど。(笑)

 だって、後で教師から監督に報告されるらしいから。(先輩がこっそり教えてくれました)

 仲間で集まって、『え、これはさすがにネタだろ?』とか『いや、あの監督ならやりかねん』とか相談した上で、消極的な自主トレをした結果。


『おう、ちゃんと自主練しとったらしいな。感心感心』


 などと、監督に『念を押された』ので、先輩の助言は正しかったのだと思います。

 嘘か本当か、私たちの3つ上の先輩が『自覚が足りん!』などと……旅行が終わったあとに、とても熱心な特別トレーニングを課せられたのだとか。


 さて、世間は狭いといいますか、地区の有力校・強豪校の選手の多くは、やはり強い中学から集まってくることが多いわけで、携帯電話などなかった時代ですが、チームメイトの元チームメイトがこことあそこの高校の野球部にいるなんてのは当たり前のことで。

 つまり、各チームに知り合いだらけというか、いろんな情報が筒抜けになったりします。


 ……えっと、私の中学は弱小でした、以上。

 まあ、試合で戦ったりするので、顔見知り程度の人間はいましたし、向こうがこっちのことを覚えていてびっくりしたりもしましたが。

 と言っても、ある意味僻地にあった私の中学校と違って、都市部ではそれなりに小中学校が近所にあったし、少年野球チームもまたしかりで、大会も含めてチームが違ってもそれなりに交流があったみたいです。

 まあそういうわけで、球場での試合前などにチームメイトから元チームメイト達を紹介してもらったり、情報交換などが行われるのですが、ここで修学旅行のネタをだしたところ。


『ああ、お前らは旅行いけるんだ……』


 聞けば。

 野球部員は、修学旅行禁止というか……その期間、その学年だけミニ合宿になるそうな。

 すまんかった。

 贅沢言ってすまんかった。(笑)

 うん、人は自分より下を見て心の平穏を得る生き物だなあと。


 この数年後。

 この高校では、野球部員も修学旅行に参加して良いということになったのだが……。


『へえ、お前らは修学旅行行くつもり?』


 などと、旅行に行けなかった先輩たちの圧力によって『自主的に』野球部員は修学旅行に参加しなかったそうな。

 まあ、このあとちょっと問題になって、学校側が『強制的に』修学旅行に参加させるようになったらしいですけど。

 未だに某校野球部OB会では、修学旅行は禁句らしい。

 しかし、もしかすると私はこの野球部に入ってたんだよなあ……まあ『その気があるならウチの野球部に来てください』レベルの勧誘だったので、リップサービスだった可能性が高いですが。

 話を聞く限りでは、『世紀末野球部伝説』レベルのエピソードがゴロゴロしてたから、行かなくてよかったのかどうか。


 ちょいと話がそれましたが、もちろん私の時代でも修学旅行禁止なんて野球部は少なかったですよ。

 ただ、『強制的な』自主練習(といっても、ランニングや体操、筋トレ程度ですよ)が課せられているところは珍しくなかった感じでした。


 ……監督というか指導者側からしてみれば、言いたいことはわかるのですが。

 旅行で浮かれているクラスメイトの空気というか、いろんなあれこれを破壊して、野球部が集まってトレーニングしてる姿は、ほかの生徒たちから超不評というか。

 正直、クラスメイトには申し訳ないなあとしか。(笑)

 当時はそんな言葉なかったですけど、全員が『空気読め、野球部!』とか心の中でツッコミ入れてたんでしょうね。

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