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休日の昼下がり

作者: 七瀬 碧月

 昼の日差しはとっても気持ちいい物だ…

 特に、休日に浴びる昼の日差しは格別で、思わず睡魔に負けてしまいそうになる。


「あぁ~眠くなって来たぁ…ふわぁ~」


 ごろりと寝転がると頭の上に、すらっとした白い足が見える


「また昼寝して…たまには勉強かお出かけでもしたらいいのに」


「えぇ~、せっかくのいい天気なのにお昼寝しないなんてもったいないよぉ~」


「いつも寝てるじゃない…たまには運動しないと駄目よ?」


「まぁまぁ~一緒にお昼寝しようよぉ~」


 そう言って隣をぺちぺちと叩いて促すと、「まぁ、少しなら…」と言って横に並んで座る


「これは…眠くなるくらい気持ちいい…」


「でしょ~?だから日向ぼっこはやめられないんだよ~」


 2人で温かい日差しに照らされながらごろごろしていると、ついそのままに寝てしまいそうになる。


「私はねぇ…友達と買い物したり、お勉強するのも好きだけど、1番好きなのはこうして理奈ちゃんと日向ぼっこしてる時間なんだぁ~」


「なっ!何よそれ!どういうこと!?」


「え~?そのままの意味だよ~理奈ちゃんと一緒に日向ぼっこすると、いつもよりよく眠れるんだぁ~」


 少し横にずれて、彼女を抱き枕にすると陽の光とはまた違った温もりが伝わってきた。


「ちょっ!なに!?」


「ん~…やっぱり平和っていいなぁ~…いいにおいする~」


「こらっ!離れなさいってばっ!」


 力づくで引きはがそうとするが、思ったより力が強くて抵抗できない。

 諦めて脱力すると、眩しく輝く太陽が2人をその光でつつむ…


「全く、平和なんて言って…学校ではあんなに人気があるのに…本当に残念なんだから」


 理奈と呼ばれた少女は脱力すると、既に隣で幸せそうな表情で寝ている彼女の頭を撫でると、自らも睡魔に身を任せた…


 温かい日差しと活気にあふれる子供達の声、そして昼寝をする少女達…

 戦争や政治とはかけ離れた、こんな平和がいつまで続くかなんて、誰にも分からない。


 けれども、今を生きる人達はそれぞれの方法で限りある平和を楽しんでいる…

お読みいただきありがとうございました! この即興小説シリーズ(日刊)の他にも2作品書いてます! 「自己犠牲錬装術師の冒険譚」(仮題) 「人形の彼女と紡ぎ手の僕」 是非お読みください!(上記の2作品は連載・非日刊です)

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