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北紀行

北紀行

作者: 玲於奈

多くの小説から、クリックして

選んでいただき本当にありがとうございます。

つたない小説ですが、最後まで読んで頂けたらありがたいです。



「なんで今年は海外に行けないの?」

妻の厳しい声がする。


おいおい待って暮れよ。

年末に、しかも暮れも押し詰まった

大晦日に高級ワインで和解したじゃないか。


吉城に行って、一本8千円。ハートのマークラベル。

まあそれでごまかしたつもりだった。


今日は、新年も明けて、6日。もうすぐ成人式。

毎年、成人式は若者が荒れてこまるとかなんとか。

何かにあおられているだけで、多くの人は平穏だと

私は思うのだが・・・


妻の小言が続く。

「年明けのマイルは、ボーナスポイントがつくのよ」

また、マイルの話か。

あのマイル。本当にこれで苦労している。


昨年もそれで、海外に2度。

マイルをためるため。上級になるためだ。

そして、楽しい気分で帰りの空港へ。

ところが、またまたマイル。

実はポイントアップに足りないことがわかり。


急遽また、巡礼に。

しかも、すごい。

沖縄往復。おいおい。泊まらないのか。


私は泊まりたかったが。

リゾートに冬に行って、氣分を壊したくないとのこと。

おいおい。疲れるよ。

たしかに、首里城まで行ったタクシーの運ちゃんは。

この冬、一番の冷え込みです。

と言っていたが。


なんのことはない寒さ。

運ちゃん、氣をきかせて海まで

行ってくれたが、なんのなんの暖かい。暖かい。

入れるのではないかと思った。


しかしながら、人は一人もいない。


海は青い。くさっても、冬でもリゾート。

と思った。


そして、冒頭のこの話である。

まあ、妻は近所の奥さん連中に海外に行った話を

新年会で話されて相当悔しかったらしい。


「碇 指令でした。」

あやなみの声がする。


そして、私は、新成人が旅立つ日に空港にいる。


人はなぜ、北を目指すのだろう。


カウンターがぱたぱた音を立てている。


考えているのは私だけだが。

妻はとっくに、カウンター脇のなんとかラウンジに行った。

そういう風にちやほやされたいらしい。

そのための参りなのだ。


私は、ぼんやりと空港のロビーに居る。

この方が私は好きだ。


若い娘が、おばあちゃんを連れて。

「ばあちゃん。まだ出発しないから。何か食べよう」

娘さんは、上京してきたおばあちゃんを送りにきたのだろう。

そういって、2階に行く。

なんだかあたたかい。


そんな風景が私は好きだ。


最後までありがとうございます。

もしよろしかったら、風のグラスゴー。

風のグラスゴー風雲編。

そして、昨年度、好評いただいた、坂の上の街。

今度のドラマも同一人物ですが。。

ご覧下さい。


旅行中、坂の上の雲は、4巻目に来ました。

NHKのドラマでもでましたが

私の好きな、広瀬武夫 氏

亡くなってしまいました。

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。永島光です。 単純な憧れだと思います。 私はどちらかと言ったら南の人間です。だから、雪のある世界をいつも見たいって思ってます。 恐らく北に行きたいってかんじるのは南の人間…
[良い点] 不思議な読み心地で、旅番組を見ているような感じがありました。
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