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あくまで平凡な転生者

あくまで平凡な転生者〜転生者の主張〜

作者: 黒壺




私は死にました。

でも間違いだったそうで、転生してもらえることになりました。

やったね。

そこで神様に5つの注文が出来ることになりました。

うはうは。

とりあえず戦争中の国は嫌です。

極力そういった物は縁遠い方向で。

出来れば先進国がいいなぁ。

今まで日本で暮らしてきたんだしね。

何だっけ。

健康的で文化的な生活がおくれるように、とか。

そんなのがちゃんとしてるといいよね。

両親もいてほしいな。

前の人生では両方とも早死にしちゃって、寂しかったし。

あー、あと2つか。

………魔法使いたいかも。

前の世界ではなかったしね。

え?種類あるの?

う~ん、出来たら全部使いたかったんだけどな~。

あ、いいの?

ただし最初から全部覚えてると脳内パンクするんで、見たものがそのまま使えるコピー能力をあげます?

おっけーおっけー。

十分です、はい。

あ、でも勇者とか逆に魔王とか王女様とか貴族の娘とか美人さんとかやめてね!!

浮かれててすっかり忘れてたけど、あたし目立つのって好きじゃないの。

平凡、平凡が一番です。

あ、はい、もうおっけーなんで、大丈夫です。










まぁそんなこんなで。



「ルーラ?ルーラ!」



「はぁい!何ーお母さん」



「ああそこに居たの。裏の農園にミミレの実が出来たから、父さんの収穫を手伝ってあげておくれ」



「はーい」



中堅の農園で暮らしております。

王都から5キロしか離れてないため時々貴族な方々がやってくるってのがちょっと微妙だけど、まぁこんな平凡な面した女の子には興味ないってことで。

ちょっと呼び名が某有名ゲームの呪文っぽいのも気になるけど、飛ばされないんだからいいってことで。

無事に平凡ライフを送ってます。

うん、いいね!

前は運動不足で運動嫌いだったけど、今なら五十メートル八秒台軽くいけそうな気がするぐらい毎日走り回ってるし。

普通に野菜からワイン用の葡萄から自分達が食べる用の家畜世話までしてるから、体力も尽くし。

うん、むきむきだからおねーさん半袖で外歩けないよ。

そういや運動してるけどその分よく食べるから太るかと思ったら、思ってたよりスタイル抜群なんですよね。

そこだけ予想外だわ、ま、いいけど。




そういやこの世界って美形度=魔力の多さらしくって。

あたし顔がアレなんで並だと思われてるんです。

お蔭で魔術学校に行けなかったのがちょっと残念。

村で唯一魔法が使える魔術学校出身のちょーびゅーてぃふるなおにーさんがうちでバイトしているから、ちょっと見せてもらって独学(コピー能力)である程度はできるようになりましたがね。

最近は能力レベルアップしたのか見てなくても思い浮かべただけで使えるようになりました。

親や村の人には内緒でやってるから、なんか私とおにーさんうふふな関係と勘違いされているようです。

別にやましい事はしてないよ!

ただあんまり騒がれると、勇者だ何だと騒がれるじゃん?

ここ一応ファンタジーな世界だし。

だからこれはおにーさんと私の秘密なのです。

あれ、おにーさん何にやにやしてんの?

高校生ぐらいなら兎も角、中学生ぐらいの、しかも平々凡々な女の子にときめいちゃ駄目よ?

あ、ちょっ、聞いて──タンマ、タンマ!!



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