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1979年4月生まれ、痩せていた時代がありません

私が物心ついた時には、すでに太っていました。

それもそのはず、母は「赤ん坊が嫌がるまで食べさせる方が良い」という育児方針に従い、離乳食の頃から私に、毎食一膳分の卵かけ御飯を食べさせていたのです。


勿論、無理矢理食べさせたというわけではなく、「いつまでも満腹だというサインを見せなかったから」ということらしいのですが…要するにその頃から私は、自分が空腹か満腹かを判断できなかったのでしょう。

実際、痩せた今でも空腹は分かりません。痩せた後でやっと、満腹は何となく分かるようになりましたが、それでも満腹に至る途中経過が分かるわけではありません。「吐きたくなったから満腹だったらしい」と分かる程度です。


結果、5歳の誕生日時点の身体測定記録によると、標準体重の姉と比べ、すでに10㎏太っていました。

また、その後も「出されたものは残さず食べる」という教育方針の元で育った私は、どんどん体重を増加させていきました。


とはいえ、運動が嫌いとか、できないということはありません。

実際、子供の頃はよく外で遊んでいましたし、小学生まで水泳を習っていました。また、大学時代は演劇部に所属していたので、毎日腹筋100回やランニング5周とかを問題なくこなしていたほどです。スポーツジムのプールを使用し、週に2-3日のペースで1日5㎞泳ぎ続けていた時もあります。


それでも体重を増加させ続けた理由の1つは恐らく、私が「心拍数が上がりにくい体質」であることでしょう。

調べたところ、健康な成人の安静時の心拍数は1分間に約60~100回らしいのですが、私は1分間に約40回~55回と極端に少ないです。これは健康な成人が「寝ている時の平常心拍数程度」と同じなので、私が寝ている時はもっと少ない心拍数ということになります。


また調べたところ、ダイエットに適した心拍数は、最大心拍数の60~70%程度でした。「カルボーネン法」と呼ばれる計算式によると、

目標心拍数 = (220 - 年齢 - 安静時心拍数)×運動強度(%) + 安静時心拍数

です。

これに当てはめて計算すると、45歳で安静時心拍数が40拍/分の人が、60%の運動強度で有酸素運動をする場合、目標心拍数は121拍/分となるのですが。私は運動しても心拍数が80~100拍/分くらいですので、まるで届かないことが分かります。


つまり、「体質的に運動で痩せにくいのに、自分が空腹か満腹かを判断できない」ので、「自分でうまく食事をコントロールできない限り、ほぼ痩せる要素がない」状況だったのです。


そんなわけで、私はダイエットを諦めているところがありました。

それまでもさんざん、色々なダイエットをしましたが、大抵これと思う食事制限をして3㎏程度痩せたところで体調を崩し、ダイエットを中断して体重が戻るといった具合だったからです。


そんな私がこれまでにないほど強くダイエットを意識したきっかけは、2023年9月…健康診断の結果が届き、寒い季節に入ったことでした。

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