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社会人一年目の話
社会人になったのは今から十一年前で、その当時は社会人というのがどんなものだったかわからなかった。
大学生時代はバイトや講習、セミナーなどにいそしんで、切磋琢磨していた。
時にレポートを書いたり、レジュメを作成したり、四回生の時に卒業論文も書いた。
大学を卒業して、その年の四月に入社式があり、介護施設へ行った。
最初は研修期間があって、別の施設で、介護のノウハウを学んだ。
研修期間は十日間あり、それが終わると、本格的に仕事が始まった。
最初は利用者が一人で、でも私のことを知っている人だったので、心強かった。
緊張していたのか、その当時はうまく他人と会話ができなかった。
それが凄くもどかしくて、今もその状態は続いている。
うまく人と接することを本格的に始めたのも社会人一年目になってから。
只管仕事を覚えるために介護のことを勉強したり、研修に行って、技術を学んだりもした。
何といっても初任給が十万円だったことにその当時は驚いた。
バイトでもそんなに稼いだことが無かったので、とてもうれしかった。
続きはまた次回。