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神様修行の旅  作者: バーチ君
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アラス王国のダンジョン(2)

 僕達は魔素の調査をしているときに古代遺跡を発見した。中に入ってみるとそこはダンジョンだった。3人で何日かかけて何とか40階層まで潜ってきた。そして、しばらく休んだ後、41階層に降りて行った。そこは死霊系の魔物達がうじゃうじゃいた。



「ここのゾンビは以前のゾンビと全く違うね。」


「当たり前よ。以前は不本意でゾンビになった人達だけど、ここのゾンビは魔物として作られたものなんだから。」


「なら遠慮はいらないわね。」



 ギンがゾンビ達の首をはねていく。だが、敵はゾンビだけではない。スケルトンやゴーストもいる。スケルトンは剣でも対応できるが、ゴーストには剣の攻撃は通用しない。



「マギーとギンはゾンビとスケルトンを頼むよ。僕がゴーストを倒すから。」


「はい。」


「了解よ!」



 僕はマサムネを空間収納に仕舞い、剣を取り出して光魔法を付与した。剣から眩しい光が放たれ、死霊系の魔物達は僕から遠ざかるように逃げていく。僕が光の剣でゴーストを斬るとゴースト達は光の粒子となって消えていった。そして、どんどんと階層を降りていき、50階層の手前まで進んだ。



「やっと50階層ね。シン!魔力は大丈夫なの?」


「大丈夫さ。」


「マギー!シン様と一緒にいてわからないの?あの程度でシン様の魔力が尽きるわけないでしょ!」


「いいじゃない。心配だったんだから。」


「ありがとう。マギー!」



 マギーは顔を赤くしてはにかんでいた。そして、50階層に降りていくとそこには黄金の扉があった。



「シン様。もしかしたら、ここが最下層かもしれませんね。」


「多分そうだと思う。今までとは雰囲気が全然違うよ。」


「中に何がいるのかな~?なんかやばい奴がいそうなんだけど。」



 僕達がドアを開けるとそこには骨のドラゴンがいた。それを見てマギーが慌てた。



「あいつはデスドラゴンよ。剣の攻撃は通用しないわ。それに普通の魔法も効かないわ。」


「ギンもマギーも下がってて。僕が相手するよ。」



 僕が近づいていくと、デスドラゴンは口から黒い瘴気を吐き出した。咄嗟に避けると地面が黒く変色している。恐らく物凄く濃度の濃い瘴気なのだろう。僕は手に持っている光の剣で攻撃した。すると、デスドラゴンにダメージを与えられたようだ。



「信じられないわ。剣の攻撃が効いてるわ!」


「あの剣は普通の剣ではないですから!」


「そうなの?」


「あの剣はシン様にしか使えません。」


「ふ~ん」



 デスドラゴンは翼を広げてこちらに向かって仰いでくる。すると、風に混ざって細かい骨の粒子が飛んできた。僕は転移で逃げるが、骨の粒子が竜巻のようになって僕に襲い掛かる。

僕は体の周りに結界を張ってそれを防いだ。



「仕方ないな~。ちょっと本気を出すしかないな。」



 僕は魔力を開放する。銀髪が逆立って瞳が黄金色に変化した。全身からは眩しい光が放たれる。



『ホーリーアロー』



 巨大な光の矢が頭上に何本も現れた。そして光の矢がデスドラゴンへと放たれる。デスドラゴンのあちこちが崩れた。



『サンシャイン』



 僕の手に光の球が現れる。その光の球がどんどん大きくなる。そして、その球をデスドラゴンに向かって投げた。



ドッドッドッ—————ン



 眩しい光が治まるとそこには何もなかった。僕は魔力を戻して地面に降り立った。



「さすがシンね。」


「さすがです。シン様。」


「ありがとう。でも、結構強かったよ。」


「デスドラゴンを相手になんか余裕ね。シン。普通、デスドラゴンが出たら諦めちゃうものよ。デスドラゴンは国だって亡ぼすほどの魔物なんだから。」



 そして、僕達はデスドラゴンのいた場所の奥に進んでいった。階段を降りるとそこにはどす黒く巨大な球があった。



「これがコアね。どうするの?」


「シン様。これを破壊すると魔素が一気に飛び出しますよ!そうなるとこの東大陸全体に魔素の影響が出ますけど。」


「大丈夫さ。破壊しないから。」



『ブラックホール』



 僕が魔法を唱えるとコアの上に漆黒の渦が出た。そして、その渦が徐々に大きくなりコアを吸い込んでいく。



「えっ?!コアがなくなっちゃたけど、どこに行ったの?」


「僕の作った亜空間に放り込んだんだよ。」


「さすがです。シン様。」


「なんか、シンって何でもありね。」


「帰ろうか。」



 すると、ダンジョンが音を立てて崩れ始めた。



「2人とも転移するよ!」


「はい。」



 僕は2人を連れてダンジョンの外に出た。すると、神殿のあった場所が大きな音を出して崩れた。



「終わったね。戻ろうか。」


「うん。」


「はい。」



 僕達は旧王都ジュノーにいるミナツネのもとまで戻った。



「おお、シン殿。戻ったか。それでどうだった?」


「ミナツネ様。もう大丈夫ですよ。魔素の発生源を取り除いてきましたから。」


「それは誠か?」


「ええ、本当ですよ。」


「それで、魔素の発生源はどこにあったんだ?」


「ここから北東に100㎞ほど行った場所に古代遺跡があったんです。そこがダンジョン化していまして、そのコアが発生源だったんです。」



 すると隣にいた王妃のシズカが言ってきた。



「シン殿。そなた達は何者なんですか?正直に教えていただけませんか?」


「どうしてですか?僕達は普通の旅人ですけど。」


「ここから100㎞離れてると言いましたね?しかも、そこにダンジョンがあってそのコアを取り除いたんでしょ?100㎞離れた場所に行くだけでも、1週間はかかります。しかも、魔物の多く住む森を抜けていくとなると2週間はかかるでしょう。まして、ダンジョンのコアを取り除いたということはダンジョンを踏破したということですよね?この短時間で。」



 確かに僕達が出発してからまだ1週間ほどしか経っていない。普通の人達から考えてみればありえないことだ。信じてもらうためにはある程度話さなければならないだろう。


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