2人の魔族サルとヤマカンを討伐する!
最初にシズヒサのところに行ってシズヒサの魔法を解除した後、モリナリのところに行った。モリナリにかけられた魔法も無事に解除することに成功した僕達は、オダナガとタケノブが戦っている戦地へと向かった。疲れていた僕達は、途中見えた街で一晩泊まって休んだ。そして翌朝、僕達は再び戦場に向かって出発した。
「シン様。そろそろ戦場ですが、魔族の魔力が感じられません。」
「そうだね。ちょっと待ってて。」
僕は上空から魔力感知を行った。すると、魔族の魔力が2つタケノブの領地の方から感じられた。
「いたよ。タケノブ領の森の中だ。」
「そんなに遠くの魔力も感知できるんですか?」
「以前も話したけど、なんか日々成長しているようなんだよね。」
「凄いわね。シン。」
「まあね。魔族のところまで急ぐよ。」
「はい。」
その頃、タケノブ領の森の中では魔族が2人で話をしていた。
「サル!聞いたか?」
「何をだ?」
「ベガ様のところのラガン様が殺されたらしいぜ。」
「ああ、その話は知ってるぜ。ギガン様が言っていたからな。」
「何者の仕業だ?100人隊長のラガン様を倒したとなると相当な奴だろ?」
「ああ、シンとかいう人族のようだな。そいつは裏切者のマギーと一緒にいるようだぞ!」
「あの堕天使族のマギーか?」
「ああ、そうだ。それにギンとかいう女も一緒のようだ。」
「そいつらは今どこにいるんだ?」
「わからん。だが、このジパンに来る可能性はあるだろうな。」
「そんな奴が来たらやばいんじゃないか?」
「大丈夫だ。俺達2人がかりなら何とかなるだろう。そうしたら、このサルとお前が、ギガン様に代わって四天王アルタイ様の100人隊長に出世するかもな。ヤマカンよ。」
「アッハッハッハッ 早く戦いたいぜ!」
丁度2人がそんな会話をしているところに、上空から僕とギンとマギーが舞い降りた。
「いたいた。見つけたよ。魔族の2人を。」
「お前達は何者だ?」
「俺はシンだ。お前達はサルとヤマカンだろ?タカモリさんの予想通りだ。」
「貴様がシンか!丁度いい。お前には死んでもらおうと思っていたところだ。」
サルとヤマカンの身体から真っ黒なオーラが溢れ出る。彼らを中心に森の木々が枯れ始めた。
「2人とも僕が討伐してもいいけど、ギンもマギーも向上した自分の能力を確認したいでしょ?」
「はい。シン様。」
「わかってるわね~。シン。」
「なら、僕がサルを討伐するから、ヤマカンは2人に任せたよ。」
「はい。」
「何を舐めたことを言ってやがる。堕天使族のマギーなど相手になるものか?」
ニコニコしながらマギーが答えた。
「それはどうかな~?」
ギンはフェンリルの姿に戻り、マギーも背中から黒い翼が出て本来の姿になる。2人の身体から光と闇のオーラが溢れ出た。それを見たサルとヤマカンが一瞬焦りを見せた。
「まさか!貴様はフェンリルか?!」
「そうよ。だとしたら何?」
「相手にとって不足はねぇ!行くぜ!」
ヤマカンがギンとマギーに向かって攻撃した。
『シャドウアイビー』
すると、地面から太い蔦が現れギンとマギーに襲い掛かる。ギンはそれを鋭い牙で嚙みちぎり、マギーは土魔法で壁を作って防いだ。
「あなたの力はその程度なの?なら、私からもプレゼントしてあげるわ。」
『アイスバースト』
ギンのいる場所からヤマカンがいる場所までが一瞬にして凍った。ヤマカンも下半身が凍り付いて動くことすらできない。
「う、動けん!」
すると、動けずにもがいているヤマカンを見てマギーも魔法を発動する。
「私からもプレゼントよ!受け取りなさい!」
『パーフェクトデストラクション』
マギーの手から黒い球体が放たれた。その球体がヤマカンの体を覆い、マカンの肉体を粉々にすると同時に光の粒子にしてしまった。
「この魔法はすべてを無にするのよ!終わりね。」
それを横で見ていたサルが逃げようとしている。僕はサルの周りに結界を張った。すると、サルの周りに透明なキューブ型の檻が出た。
「もう逃げられないよ。終わりにしようか。その前に、一つ聞いてもいいかな?」
「俺は何も言わないぞ!」
「そう?フジナガの正体を知りたかったんだけどね。まっ、いいか。」
サルは魔法を放って必死に結界を破壊しようとしているが無理な話だ。
『ピュリフィケーション』
結界の中のサルの姿がどんどん薄くなっていく。そして、サルの姿がなくなった。同時に結界も消えてなくなった。
「終わったね。それにしても、ギンもマギーも強くなったよね。」
すると、マギーがフェンリルの姿のギンに抱き着いた。
「ワ~!モフモフだ~!ギンはフェンリルだったんだ~!道理で懐かしい匂いがすると思ったわよ!」
「そうか。マギーはギンの正体を知らなかったんだ~。」
「そうよ。だって、教えてくれなかったじゃない。」
ギンは再び少女の姿になった。
「ごめんね。マギー。」
「いいわよ。お互いに干渉しないって約束だもん。でも、フェンリルのギンが主として使えるシンは何者なのよ?」
「以前も言ったけど、自分でも分からないんだよ。それに、別に僕はギンの主人ってわけじゃないからね。ギンは僕の親友なんだから。」
なんかギンが嬉しいような寂しいような顔をしていた。
「シン様。魔族の2人を討伐したことは、すでにフジナガに知られたかもしれません。オダナガとタケノブの戦争を早く止めた方がよろしいかと。」
「そうだね。急ごうか。」
「はい。」




