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1-7 魔王の正体


「なぁ?錬金ギルドってあるのか?」


「あるけど、ずいぶん唐突ね」


俺の突然の思い付きにかなり驚いたようだ。


「いや、滞在カードはあるけど身分証として使えるちゃんとしたものないから」


「あーそれなら商業ギルドとか冒険者ギルドでもいいんじゃない?」


おお!冒険者ギルドもあるのか商業ギルドは必要あるかな?一応は言っておくか・・・


「その三つ案内してくれないか?」


「わかった。こっち!付いてきて」


メルについていくと大きい建物に着いた。


「ここは何のギルド?」


「冒険者」


そのまま手を引かれオレは冒険者ギルドに入った。俺が冒険者ギルドに入るとメルを見てざわざわとギルドが騒がしくなってきた。そして俺たちの方に金髪の受付嬢が走ってくる。


「せ、聖女さまいかがなさいました?」


聖女扱いにとくに動じないで先ほどのメルとは思えない清楚な雰囲気を周囲に発散している。


「ごっほ!ごほごほ!」


つい面白くてむせてしまった。そんな俺の背中を思いっきりつまんでくるメル


「痛い痛い痛い!」


「どうしたんですか?ユウキさん?体調が悪いのでしょうか?」


わざとらしく俺に大きな声で質問してくるメル


「すみません、今日は私に用があるわけではなくて、彼が冒険者になりたいらしくてここに連れてきただけなんです。」


「そ、そうなんですか・・・ちなみにそちらの方とはどういうご関係で?」


「友達です。」


「え?」


「友達です」


どうやらメルは友達でごり押すつもりらしい



「わ、わかりました、こちらにお越しください!取り敢えずこちらの書類にサインとこちらの水晶に触れてもらえますか?」


そう言って机の下から書類と水晶をすすっと出した。俺は書類に一通り目を通してサインした後、水晶に触れる、スキル偽装のおかげで変なスキルが見つかることもないだろう。


水晶は七色の光を放ち粉々に壊れた。その光景にギルドにいた人間は目を見開き凝視する。


「魔力適性全属性・・・・」


受付嬢が驚きの余り声を漏らす。


何かやばいことをしたのか?そう思いメルを見るとメルも固まっている。



「おい、メル?なんか俺やったのか?この水晶高かったのかな?」


不安になって質問するも無視される。


「さ、さすが聖女様のご友人です!邪神を封印したと言われる光の神ラミナ様の選ばれた信託の勇者と同じ全属性持ちの方とは!」


若干引きながらお世辞は忘れない受付嬢そして受付嬢の後ろにある扉が思いっきり開く。


「なんだ今の光は!っておい!適性の水晶が壊れてるぞ!誰だ!壊したの」


突然入ってきた男に向けられていた視線が、一斉にこちらに向く。



「おい!メル?逃げた方がいいんじゃないか?こればか高い金額要求されるやつだろ?」


「いや、お前には、話がある。」


受付嬢に事情を聞いたらしい男は俺の肩を掴みカウンターの後ろに俺を連行する。


そして、広い部屋に連行され座らせられた。そしてしばらく待つとお茶とお菓子を持ってこられた。


「俺は、ここのギルド長だ。さて、君は何者かな?君ほどの人材が今まで発掘されていないというのはどうにも考えられない」


どう誤魔化すか・・・若干真実を織り交ぜながら話を進めてみよう


「俺はここからかなり遠い場所から来ました。それ自体はそこにいる聖女様が証言してくれると思います」


「・・・そうですね彼は間違いなくここから遠い国から来ています。


「ほらね?詳しい場所は申し訳ないですが答えられません、今の話の流れだと故郷の人たちを盾にとって命令してくる可能性もあるので話せません。」


そう言うとギルド長は納得した顔をした。


「そうだな国が君を見つければ、人質を取ってでも味方に引き入れようとするだろう、もう少しこの国の人間を信用してほしいとは思うがそな判断は間違っていない。」


「君は冒険者ギルドの会員になりたいと言事でいいんだな?」


少し緊張した面持ちで俺に質問してくるギルド長。


「はい、一応思っています。ですが今回の件は秘匿にしてもらえませんか?目撃者も口封じしていただけるとありがたいです。」


「ああ、わかった、ギルドでできる限りの口封じはさせていただく。俺も光神の勇者には嫌われたくないからな!」


何故か俺が光の勇者になっているのはどうすればいいのだろう?


「あの?勇者じゃないですよ?」


そう言うと変な目で俺の事を見てきた。いやいや剣を見てないんだからそんな判断されたくないんだが?


「そうだな!『今』はそうだな!だがお前は必ず選ばれるぞ!北の魔王は消えたと聞いたがまだ出現するかもしれない。ここだけの話、最近、魔神の神格が粉々になって世界各地に飛び散ったんだ。


それに触れた魔物は魔王化する。だからこれからも出現する可能性がある。」


その事実を聞いて俺は困惑した。

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