表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/16

1-2 あれ!今倒したの魔王!


 目を覚ますと日が昇っていた。かなり長い時間気絶していたらしい。


 自分のやらかした光景を改めてみる。転移先の魔王城は半壊していた。周囲の魔素の量が大変なことになっている。


転移場所が魔王城なのも問題だ。何を考えたら魔王城なんかに転移するんだ!


魔王城の倒壊後が崩れる。


「誰かいるのか!」


そんな俺の声に反応するように埋もれた岩から魔族と思われる生物が出てくる。


ちょ、ちょっと待て!まずいぞ!武器も何もない、もう一回魔核爆発を起こすか?って魔力がない!近接戦しかないのか.....俺は近くに転がっていた剣を持ち、構えた。



飛び掛かってくる魔族の攻撃が思ったより遅い、弱っているようだ。俺のスキルは理屈を知らなくても現象だけ知っていれば発動できる。この場の最適解は遠距離戦だ!剣を構え、魔族の足元の石を爆弾に見立て爆発させる。不意打ちだ。


まだスキルの扱いはよくわからないがこれくらいの芸当は軽くできる。


足を使い物にできなくしてから距離を詰めた。魔力がもう無いそのまま首をはねようとした瞬間魔族がこちらに飛び掛かり心臓を貫こうとする。


間一髪こちらの剣の方が先に当たった。俺の胸からは血が出ている。



「ほんと無理!」


そう言ってオレはその場に横たわる。そういえば先程からバグったように聞こえる効果音は一体なんだ?

見渡しても周囲からではない、頭の中からだ。


『ステータスオープン』



開いたスキル一覧を見るとガンガンレベルが上がっている。なんだ?あの魔族そんなに強かったのか?そういえば魔王城の魔王どこ行った?


俺の視線は自然と先ほどの魔族に向く。これ魔王か、な?


称号一覧を見ると「勇者」の称号以外に魔滅の勇者というのがあった。

お母さん魔王倒しちゃいました。黙ってよう.....誰にも言わない。そう決意して遺体を埋めた。



おや、レベルアップ音が止まったようだ、確認すると480レベルだった。それ以外にも賢者の英知のスキルの横にレベル分のポイントがある。


魔核爆発という名前があったのでアクティブにしてみるとポイントが減った。

少し好奇心が出てきた。このアクティブにした魔核爆発は先ほどの魔核爆発とどう違うのだろうか?


試しに打つことにしたが危険なので目視できるぎりぎりに発動してみよう!


その瞬間、大地が揺れ鼓膜が破れそうな轟音が鳴り、大量の土が爆風で飛んで来た。そんな馬鹿な!6キロくらい向こうに打ったのに!


土に飲み込まれながら、オレは再び意識を失うことは・・・なかった。レベルが上がったせいだろう。

なるほど.....今のがスキルの効果の魔力を使った強化の正体か。しかも強化した魔核爆発は魔力の消費がなかった。改めて自分のスキルの恐ろしさを認識した。


でもなぜ失敗作扱いされていたんだ?魔核爆撃を使うまでスキルの力で習得したスキルが無かったからかな?



疑問は多いいが町へ行きたい。先ほどの爆発で埋もれてしまったが、魔王城の宝があるだろう、それを探そう。最低限お金はあった方がいい。


オレは、金属探知機をスキルで再現してみることにする。ソナーのような波を出し反射したものを感じ取る・・・うまくいった。どこに何があるかわかる。


金属探知にスキルを振るのはもったいない使うだけなら普通に使えるんだから気にしなくていいだろう。


しばらく探すと色々見つかったこれどうやって持ち帰ろう?四次元空間作れないか?頑張ってみよう


様々なアイテムやお金を持ち帰ろうと努力をして一時間ようやく開くことができたので適当に詰め込む。

何種類かのお金と剣巻物などいろいろと見つかった。



「よしそろそろ異世界を観光するか。せっかく異世界に来たんだ!まずこの場所の把握から始めよう」


魔王を倒したしあの人たちへの恩は返しただろう。後は、幸せにやってくれ。あの国には思うところがあるがまぁ関わらないようにしよう。


オレは好き勝手にやらせてもらう!まぁ観光なんですけどね。


そんな事を一人寂しく考えながら歩き始めた。



どれくらいたったであろう?かなりの距離を歩いた。それでも未だに歩けているのは高いレベルのおかげだろう。


1~2日は寝ていない疲れより飽きが来た。


「もう飽きた!走るぞ!」


オレは全力で走り始めた。早い!レベルアップの恩恵は走る速度にも影響したらしい。遠くに見えた崖があっという間に目前に来たので跳躍して飛び越える。


バーン。という擬音が聞こえそうなほど空高く飛び上がる。高い!死ぬ!


だがそんなこともなく着地する。やはりレベルは偉大だ。


さてと、豆粒より小さいが街が見えてきたぞ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ