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三界奇譚  作者: みや凜
第一章 竜ヶ島編
5/429

旅立ち4-中の国

 どの辺がR15? ――ですよね~。

具体的に、どう書いたら引っ掛かるのかなんて

サッパリ分からず、とりあえずチェックを

入れてしまいました。


♯♯ 人界 中の国 城下 ♯♯


 無事にお転婆姫を城に送り届け、 褒美を頂いたので装備を一新した。


「せっかく来たんだから、町衆に話を聞きましょう」


「それがよろしいですね」



 城下に繰り出すと、人が多く、賑わっており、人々の表情は明るかった。


「中の国は、あまり魔物が現れないのかな……」


「竜ヶ峰には、竜神様がお住まいですとか。

 お護りくださっているのかもしれませんね」


 竜……また何か引っ掛かるな……狐と竜――


「アオ殿、如何(いかが)なさいましたか?」


「あ……いえ、何も。

 各々動きますか?

 昼に、その飯屋で、どうですか?」


「そう致しましょう」二人、にっこり。



♯♯♯



 アオは、ひとりで城下を歩き、茶屋に腰を落ち着けた。

行き交う町衆は朗らかで、髪色なんて気にも留めていないようだった。


 あの国境(くにざかい)の山脈で遮られて、

 戦が及ばないんだな……


 東の国も戦さえしていなければ、

 中の国(ここ)と同じように

 明るい笑顔で満ちているんだろうな――


 村の外に出ることは滅多に無かったが、何処(どこ)に行っても暗い影が見え隠れする東の国の人々の表情と、つい、比べてしまうアオだった。



♯♯♯



 昼、飯屋に集まり――


「髪の色ですか?

 中の国の方々は、東の国と同じく、元々は黒髪だと思いますよ。

 西の国は、大陸からの多くの移民が住んでおります故、様々な髪色の方がいらっしゃいます。

 中の国も懐が大きゅうございますので、移民を拒むことなど有りは致しません」


「そうなんですね。

 あ、言われてみれば、あの(・・)お転婆姫様も鮮やかな花のような色でしたね」


「そうですね」くすくす♪


「魔物は本当に少ないようですね。

 戦も無くて良い国ですよね」


「そうですね。

 お話を伺っておりますと、私まで幸せな心持ちになります」にっこり。


「魔物は西の国、砂漠の方に出ていると耳に致しました。

 慎玄様とお会いしましたら、そちらに向かいますか?」


「そうですね。そうしましょう。

 ……ええと……女性の陰陽師殿は、どうお呼びすればいいんですか?」


「取り立てて呼び名などございませんが……」

「私の母は『陰陽姫(おんみょうき)』と呼ばれておりましたよ」


「え? 陰陽師殿、記憶が……」


「祖父母から聞いたのです」にっこり。


「では、陰陽姫殿でよろしいですか?」


「はい。何なりと、どうぞ」にっこり。


 お二人の笑顔……似ているな……。


「アオ殿、如何なさいましたか?」


「あ……いえ、そうだっ!

 竜ヶ峰の大滝への近道を、山賊が知っているらしいと聞きました」


「ああ、それで……山賊に会うよう、私も伺いました」


「山賊とやら、何処に居るのでしょう?」


「では、今度は、それを調べましょう」


「そう致しましょう」二人、にっこり。



♯♯♯



 午後は三人一緒に、城下で情報収集していると――


「その(ほう)ら!」


 その声は!!


背後からの声の主から全力で逃走した。


――が、


「腕の立つ仲間が必要であろぅ!

 ワラワが助けてしんぜよぅぞ♪」


路地から猫面娘が現れ、目の前で仁王立ちした。


 姫様……

 どうか、おとなしく城に居てくだされ……。


 あ……中の国口調が伝染(うつ)ってしまった……。


何故(なにゆえ)、逃げるのじゃ?」


 普通、逃げるでしょうよ!


「もしや……」ずんずんずいっと♪


 な、何? ……うわっ!


目の前に、猫の面が迫って来た。当然、後退(あとずさ)る。


「何ですかっ!?」


「照れておるのじゃろ♪」ふふん♪


 何で そうなるっ!!!


「ワラワに惚れたのじゃな♪」むふっ♪


 だからっ!! ……いや、待てよ――


鼻先が くっつきそうなくらい顔を寄せ、明るい褐色の瞳を見詰める。

「猫の面……邪魔ですね……」囁いた。


「な、ななっ! 何を致すのじゃっ!!」

姫は跳び退(すざ)り、くるっと背を向け――


「アオのバカ者ーーっ!」脱兎の如く逃げた。


 お転婆姫様って……意外と――


くすっと笑って、アオは来た道を戻った。




 陰陽師の二人は茶屋で休んでいた。


「陰陽師殿、陰陽姫殿、お待たせして すみません。

 どうにも苦手で――」


二人の向こうで人影が立ち上がった。

「待っておったぞ♪

 アオ、何が苦手なのじゃ?」ニヤリ。


「何で居るんですかっ!?」


「二人と仲間となったからじゃ♪」


「本当に!?」二人を見る。


「まぁ、よろしいではありませんか」

「賑やかで楽しゅうございますよ」

二人は、にこにこと微笑んでいる。


「アオ、仲間に入れてやってもよいぞ♪」


 だからっ! 何で そうなるっ!!


姫は弾みながらアオに近寄り、

如何(いかが)致すのじゃ?

 ワラワと旅がしたいのであろぅ?」ふふん♪


「さっき俺から逃げたのは、何処(どこ)何方(どなた)様でしたっけ?」ずいっ。


「う……」後退る。「容易(たやす)く近寄るでないっ!」


サッと陰陽姫の背に隠れ、

「ワラワは一国の姫なるぞ!

 そのワラワが仲間に入れてやると言ぅておるのじゃ!

 問答無用なのじゃっ!」


 こうして見ると、

 けっこう可愛いげ有るのかも……。


アオは声を出さずに笑いながら、姫の背後に回り、肩をつんつん。


「いいよ。一緒に旅をしよう。

 でも、お殿様のご病気は大丈夫なのかい?」


 なんなら俺が治して――治せるのか? 俺が?


姫が、おずおずと振り返る。

「アオも会ぅたではないか」ぱちくり。


「もしかして、あの褒美をくれたのが――」


「さよぅじゃ。あれが父上、殿じゃ。

 まこと、全く以て元気であったじゃろ?」


「お殿様はご病気だから、あの方は御家老様なんだと思っていたよ」


「じゃから、ワラワは、また婿探――もといっ!

 武者修行の旅に戻ったのじゃ」


「なら、おひとりで旅をなさったら――」


「ならぬのじゃっ!

 アオを婿、いや その……アオの太刀筋は確かじゃからの。

 ワラワも強ぅなれると思ぅのじゃっ!」


「まぁ、いいですけど……危険な旅だということだけは忘れないでくださいね」


「あい解った! では、参ろぅぞ♪」

ぴょ~ん♪ ぴょ~ん♪ ぴょ~ん♪


「何処に行くんですか?」また勝手に……。


ぴたっ。くるっ!

「何処に行こぅとしておるのじゃ?」






?「凜、俺まだ?」


凜「もう少しよ」


?「いつ?」


凜「次の次……かな?

  そのまた次かな?」


?「『かな?』って……また、無計画なのぉ?」


凜「『また』って、何よ~」


?「……なんでも~」こわぁいぃ~!


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