旅立ち4-中の国
どの辺がR15? ――ですよね~。
具体的に、どう書いたら引っ掛かるのかなんて
サッパリ分からず、とりあえずチェックを
入れてしまいました。
♯♯ 人界 中の国 城下 ♯♯
無事にお転婆姫を城に送り届け、 褒美を頂いたので装備を一新した。
「せっかく来たんだから、町衆に話を聞きましょう」
「それがよろしいですね」
城下に繰り出すと、人が多く、賑わっており、人々の表情は明るかった。
「中の国は、あまり魔物が現れないのかな……」
「竜ヶ峰には、竜神様がお住まいですとか。
お護りくださっているのかもしれませんね」
竜……また何か引っ掛かるな……狐と竜――
「アオ殿、如何なさいましたか?」
「あ……いえ、何も。
各々動きますか?
昼に、その飯屋で、どうですか?」
「そう致しましょう」二人、にっこり。
♯♯♯
アオは、ひとりで城下を歩き、茶屋に腰を落ち着けた。
行き交う町衆は朗らかで、髪色なんて気にも留めていないようだった。
あの国境の山脈で遮られて、
戦が及ばないんだな……
東の国も戦さえしていなければ、
中の国と同じように
明るい笑顔で満ちているんだろうな――
村の外に出ることは滅多に無かったが、何処に行っても暗い影が見え隠れする東の国の人々の表情と、つい、比べてしまうアオだった。
♯♯♯
昼、飯屋に集まり――
「髪の色ですか?
中の国の方々は、東の国と同じく、元々は黒髪だと思いますよ。
西の国は、大陸からの多くの移民が住んでおります故、様々な髪色の方がいらっしゃいます。
中の国も懐が大きゅうございますので、移民を拒むことなど有りは致しません」
「そうなんですね。
あ、言われてみれば、あのお転婆姫様も鮮やかな花のような色でしたね」
「そうですね」くすくす♪
「魔物は本当に少ないようですね。
戦も無くて良い国ですよね」
「そうですね。
お話を伺っておりますと、私まで幸せな心持ちになります」にっこり。
「魔物は西の国、砂漠の方に出ていると耳に致しました。
慎玄様とお会いしましたら、そちらに向かいますか?」
「そうですね。そうしましょう。
……ええと……女性の陰陽師殿は、どうお呼びすればいいんですか?」
「取り立てて呼び名などございませんが……」
「私の母は『陰陽姫』と呼ばれておりましたよ」
「え? 陰陽師殿、記憶が……」
「祖父母から聞いたのです」にっこり。
「では、陰陽姫殿でよろしいですか?」
「はい。何なりと、どうぞ」にっこり。
お二人の笑顔……似ているな……。
「アオ殿、如何なさいましたか?」
「あ……いえ、そうだっ!
竜ヶ峰の大滝への近道を、山賊が知っているらしいと聞きました」
「ああ、それで……山賊に会うよう、私も伺いました」
「山賊とやら、何処に居るのでしょう?」
「では、今度は、それを調べましょう」
「そう致しましょう」二人、にっこり。
♯♯♯
午後は三人一緒に、城下で情報収集していると――
「その方ら!」
その声は!!
背後からの声の主から全力で逃走した。
――が、
「腕の立つ仲間が必要であろぅ!
ワラワが助けてしんぜよぅぞ♪」
路地から猫面娘が現れ、目の前で仁王立ちした。
姫様……
どうか、おとなしく城に居てくだされ……。
あ……中の国口調が伝染ってしまった……。
「何故、逃げるのじゃ?」
普通、逃げるでしょうよ!
「もしや……」ずんずんずいっと♪
な、何? ……うわっ!
目の前に、猫の面が迫って来た。当然、後退る。
「何ですかっ!?」
「照れておるのじゃろ♪」ふふん♪
何で そうなるっ!!!
「ワラワに惚れたのじゃな♪」むふっ♪
だからっ!! ……いや、待てよ――
鼻先が くっつきそうなくらい顔を寄せ、明るい褐色の瞳を見詰める。
「猫の面……邪魔ですね……」囁いた。
「な、ななっ! 何を致すのじゃっ!!」
姫は跳び退り、くるっと背を向け――
「アオのバカ者ーーっ!」脱兎の如く逃げた。
お転婆姫様って……意外と――
くすっと笑って、アオは来た道を戻った。
陰陽師の二人は茶屋で休んでいた。
「陰陽師殿、陰陽姫殿、お待たせして すみません。
どうにも苦手で――」
二人の向こうで人影が立ち上がった。
「待っておったぞ♪
アオ、何が苦手なのじゃ?」ニヤリ。
「何で居るんですかっ!?」
「二人と仲間となったからじゃ♪」
「本当に!?」二人を見る。
「まぁ、よろしいではありませんか」
「賑やかで楽しゅうございますよ」
二人は、にこにこと微笑んでいる。
「アオ、仲間に入れてやってもよいぞ♪」
だからっ! 何で そうなるっ!!
姫は弾みながらアオに近寄り、
「如何致すのじゃ?
ワラワと旅がしたいのであろぅ?」ふふん♪
「さっき俺から逃げたのは、何処の何方様でしたっけ?」ずいっ。
「う……」後退る。「容易く近寄るでないっ!」
サッと陰陽姫の背に隠れ、
「ワラワは一国の姫なるぞ!
そのワラワが仲間に入れてやると言ぅておるのじゃ!
問答無用なのじゃっ!」
こうして見ると、
けっこう可愛いげ有るのかも……。
アオは声を出さずに笑いながら、姫の背後に回り、肩をつんつん。
「いいよ。一緒に旅をしよう。
でも、お殿様のご病気は大丈夫なのかい?」
なんなら俺が治して――治せるのか? 俺が?
姫が、おずおずと振り返る。
「アオも会ぅたではないか」ぱちくり。
「もしかして、あの褒美をくれたのが――」
「さよぅじゃ。あれが父上、殿じゃ。
まこと、全く以て元気であったじゃろ?」
「お殿様はご病気だから、あの方は御家老様なんだと思っていたよ」
「じゃから、ワラワは、また婿探――もといっ!
武者修行の旅に戻ったのじゃ」
「なら、おひとりで旅をなさったら――」
「ならぬのじゃっ!
アオを婿、いや その……アオの太刀筋は確かじゃからの。
ワラワも強ぅなれると思ぅのじゃっ!」
「まぁ、いいですけど……危険な旅だということだけは忘れないでくださいね」
「あい解った! では、参ろぅぞ♪」
ぴょ~ん♪ ぴょ~ん♪ ぴょ~ん♪
「何処に行くんですか?」また勝手に……。
ぴたっ。くるっ!
「何処に行こぅとしておるのじゃ?」
?「凜、俺まだ?」
凜「もう少しよ」
?「いつ?」
凜「次の次……かな?
そのまた次かな?」
?「『かな?』って……また、無計画なのぉ?」
凜「『また』って、何よ~」
?「……なんでも~」こわぁいぃ~!