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真赤なアスタラビスタ  作者: 面映唯
【眺める繋がり】
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相澤と桑原とは入学してすぐに仲良くなった記憶があるが、経緯は忘れた。よくあるだろう? 今隣に居る人間とどう出会ったかなんて、大そうな出会い方をしていなければ覚えていたりしない。


相澤はどっちかと言うと銀座で歩いていそうなちょっと若いお姉さん、と言えそうな風貌で、性格としては親しみやすいと思う。私から見れば、みてくれとその親しみやすさのギャップが同調できるというか、好意的に見られるというか。長い前髪をかき上げる姿なんて正に大人びていて、ウェーブのかかったシャンプー香る髪の毛からは、フェロモンがむんむんと漂ってくる。服装もスカートを履いているところしか見たことがない。デニムとかはかない割に、足の細さは見ればわかるので、彼女の中ではそれが前提なのだろうなということがわかってしまう。身長も女性にしては高くて、私と同じくらいかちょっと低いくらいだ。百七十センチ近くはあると思う。百六十七センチの桑原と並んだら、もはや芸能人とガキ。いやあ感慨深い。


その桑原は、お茶目と言うかどことなく少年の志を残す大学生、というのが私の印象だった。小学生とは言いつつも、頭から身体まで子どもという訳ではなく、見た目は普通の大学生で、そこにちょっとだけ幼い野望を秘めているあたりが私の彼の好きなところだった。初心を忘れず、少しずつ縛られながらもやりたいこと、見えているものはいつも変わらず、まっすぐそれを追求しているあたりが好きだ。


二人とも、私にはもったいないくらいだった。


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