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第三話:魔王様は部活動に入る事にしたようです。

 入学許可「仮」から一日後、高校生となったミラは遂に登校する事となった。

「学校とはどうゆうものかね?勉強しかしないのか?」

「主には勉強だけど、他には部活動とか文化祭とかかな。」

「ブカツドウとはなんだ?楽しいのか?」

ーーまずい...

俺は入学してから一度も部活動に入っていない。中学生の時は美術部だったが、高校に関してはイマイチピンとこない。そのせいか、高校で友達という存在は皆無である。

「楽しいと思うよ?でも俺はスポーツ系じゃないからよくわかんないな~。」

 俺は場をはぐらかす。

「そうか...よし!私は部活動に入るぞ!そうだなぁ...自由部に入りたいぞ!何しても文句を言われないって感じの。」

「あのねぇ、そんな部活は存在しないよ。でも部活動を作ることはできるよ。」

「本当か?!」

 ミラは興奮気味に話を展開していく。

「でもここでは最低三人の部員がいないと部活として認められないんだよなぁ。」

「では私と貴様とあともう一人いればいいのだな?よし勧誘といこうじゃないか!」


 一方その頃。


「団長、転移門が開きました!さあいきましょう!」

「早くしてくれないと俺たちの魔力もたないっすよ!」

 どうやら今現在魔王ことミラのいる世界への門が開いたらしい。

「お前らはここに残ってろ!餓鬼なんかちょろいもんさ。」

「ですが...」

「お前らは私が帰ってくるまでこの門を開けておくのだ!では、いって参る。」

 団長はおぞましい色を帯びた門の奥へと姿を消した。すると次の瞬間、門が強制的に閉められてしまった。これは向こう側からこちらへ戻ってこれないことを意味する。

「...しばかれる準備でもしとくか...。」


「この使えない奴等め、何をしているのだ!」

 初めて見る世界に一人放り込まれた団長は、怒りをあらわにしていた。ここから探すといってもノーヒントでは到底たどりつけない。

「しょうがない..聞いて回るか...。」

 丁度そこに小学生らしき人物がこちらを見つめているのを見つけた。

「すまんがこんなちっさい女見なかったか?生意気な顔した。」

 その男の子は一瞬驚いた素振りを見せたあと、大声で泣き始めた。すると通りすがった大人に、「おいおい、お嬢ちゃん脅迫はよくないぞ、一応警察に連絡しておくから、待ってなさい。」

ーーケイサツ?なんだそれ。

 するとすぐにサイレンが聞こえ、団長は連行された。周りからは意味不明な格好をした女子高生と見られ、冷たい視線を浴びた。




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