2/2
貴方は私
いつからだろう。
貴方は私より大人っぽくなった。
「明野!授業遅れるよ!」
「うん!ちょっと待って(汗)すぐ行く!」
高校1年生の冬 移動教室の前のこと。
やつは突然やってきた。
「はぁー。校舎の中も白い息でるねー」
雪乃が言った。確かに窓をみるとすごい水滴。
私曇っているのが嫌い。だから窓についている水滴を手でバーっと拭きとる。
「あっっっ!」
私はつい声を漏らしてしまった。
だって.....「雪」が降ってるんだから。
私達、明野と雪乃は2人で同時に
「遊びたいっ☺︎」と大声をあげてしまった。恥ずかしかった。周りは私達の方をジロジロとみる。
やだなー。私達はきっと頭にこの言葉しか思い浮かんでいないだろう。
貴方と同じことを考えてると思うと、
「ぷっ!」2人で同時に笑みが溢れた。
これが幸せな瞬間?そうは思っていなかった。笑うことだけが幸せなんて思ってなかった。
その考えを変えるのがそう。この雪なんておもってなかった。
第1章 幸せの意味 終