タエナバ
――おろかもの、と細く甘い声が私をなじる。一族のさだめにより、生まれながらにして私の命を掌握する我が君の、声が。
(2012年発行の両片思いアンソロジー「銀のリナリア」参加作品を改稿。……予定でしたが、2年を超えても進まないのでそのまま掲載いたします。)
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