12月25日(5)
「アー、ンー?……アッハーン?分かります?ね、君たち?これ軽く、殺人未遂ですよー?」
「あぅ……ごめんなさいです……うぅ、ちめたいです……」
「うぅ……ごめん、なさい………」
あれから無事、生還した俺は危うく俺を昇天オァー(?)させかけた双葉と栞を雪の上で正座させ説教に励んでいた。特に生足丸出しのミニスカサンタのチミ達にとって雪の上での正座プレイは辛かろうっ!辛かろうっ!いっひひひ!ひぃーはっはははははーーーーーー!………あー、んーゴホン。
「うわぁ……」
何やら妹サンが意味ありげな目で俺を凝視する。
君のその俺を見つめる意味ありげな表情と何気ない台詞で俺は全てを悟ったよ。ふんっ、平気で実兄である俺を侮辱しおってアマちんが……今貴様の立場は♂の膝元でおち(自主☆\(^o^)/☆奇声)んをペロペロしゃぶるメス豚共と同格ということを理解しておらんのだな。そんな悪い子にはおっちゃん、おちおきしちゃるでぇー!
「ふんっ、ふんっ、ふんふんでぃふぇんす!」バサッ、バサッ
「ちょっ……お兄ちゃんっ?!私の服ひっぱらないでよ!……って、そんな雪をかき集めてな、何を……ま、まさか……」
「………」にやぁ~
「……あっ、や……やめてっ……お、お願いお兄ちゃひゃううぅうううーーーーーー!ちめたいぃいいいーーーーーー!」ジタバタ
ふははははははぁーーーーーー!どうだぁ!?背中から入れられる大量の雪は地肌に響いてちめたかろうっ!ちめたかろうっ!兄を侮辱した罰だっ!さぁ苦しめっ!苦しめっ!そしてその表情を俺に向けるのだぁーん!……誰だ今やってること結構しょっぼいなとか思った奴。ちょっとおいちゃんの前にいらっしゃーいっ、若い女の子だけ。
「ほれほれっ、ちめたかろ~ちめたかろ~」グリグリ
「やっ、やぁ……服の上から背中をグリグリしないで……!つ、つめたいよー!ひぃいん!」ジタバタジタバタ
「こちょこちょ~~~」
「ひゃっ、あはははははーーーーーー!やっ、やめっ……あはっ。ひぃいいあはははははは!!!!!!やめてぇ、あはははははは!!!!!!」ジッタバッタジッタバッタ
ますます妹いぢりにヒートアップした俺は脇の下をこちょこちょこちょりんこする。俺のゴッドフィンガァーの為せる技なのか、妹ちんは真っ赤な顔で涙目になって暴れる。ジッタバッタする~なよ~♪
「つ、司さん……それはやり過ぎでは……?というか普通にセクハラ……」
「なぬぃ……?貴様ぁ、只のぺチャロリのくせに俺に意見するってのか?あーん?」
「わっ、私はロリでもぺチャでも無いですっーーー!(///)」
「シャシャシャラーーーップッププーーー!今の貴様らは俺に刃向かえる立場じゃないのですぅー!やーいっ!ぺチャロリ!ぺっタンロリータ!幼稚園に戻って人生やり直しなっさーーーいっ!」
「きぃー!ひどいっ!ひどいですっ!司さん見損ないましたぁ!私の気にしてることをずばずばと言いやがりましたねー!?私、本っ気で怒りましたっ!そしてお腹すきましたっ!腹ペコちゃんですっ!ぷんぷんですっ!」
はっはっはっ、何本気で切れちゃってんだろうねこのロリ神は?貴様が切れたところで何が出来るというのか。俺に散々いぢりにいぢられて挙句の果てには泣いて許しを乞うという展開が見え見えではないか……はっはっはっ、そしてそこのディスプレイで眺めている君は何えっちぃイベントを期待しているんですかねぇ?……ごめんなさい、おいちゃんちょっと調子乗りすぎました。まぁ気を取り直して目の前にいるロリっちを調教……むっ!?背後から何やら殺気っ!?振り向くとそこには……!
「お、に、い、ちゃ~~~ん………?」プルプル……
スーパーサ●ヤ人しっおーりがいました。
うぉっ、うぅおおお、おぉ………まさかリアルで拝めるなんて……おいちゃんもしかしてラッキーボーイ?ん?いやこの場合、バッドボーイか?とぅばーっど!ん?ん?ん?あれ?これ……もしかしてもしかするともしかしなくても死亡フラグってやつ?なのかな?やっほほーい\(^o^)/(←司さんの心境)
「「ばかぁあああああああああーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」」バッキィイイイ
「……えーっと、白菜、長ネギ、椎茸、マロニーちゃん……」
「………」トコトコ
「それに豆腐に豚肉に、ってお兄ちゃんっ!さっさときびきび歩くっ!」バキッ
「ハッ、ハーイ!イエッサー!サー!シオーリー!」ビクッ
……あれから逆に調教されちった俺は魔血子に頼まれていた鍋パーティーの材料を買うために繁華街にあるスーパーに来ている。双葉と栞は俺に軽蔑の眼差しを向けながらも一緒にスーパーに買い物に来てくれたんだ。
「勘違いしないでよお兄ちゃん。別にお兄ちゃんが可哀想だとかそんなんで手伝うんじゃないから。お兄ちゃんがお使い行くと鍋パーティーが闇鍋パーティーになっちゃうかもしれないから………」
「君はえすぱぁーちゃんですか?はじめてのおつかいじゃないんだからそんな変なもん買わない……」
「助平のお兄ちゃんは黙ってて」
「そうだそうだー!すけとうだらの司さんは黙っててくださいー」
「………」
くそぉ……ロリモドキめぇ……調子に乗りおってぇ……!く、屈辱だ。いつかこの怨みをハラサンサムニダ。
「ほらっ、お兄ちゃん!次はお肉売り場にゴーだよ!」バキッ
「うぉ!し、尻を蹴るなぁ!栞ぃ!そんなピンポイントで尻の谷を蹴られると感じちまうじゃねぇかコラァ!」
「キモイキモイキモイッ!さっさといくっ!」バキッバキッ
「あっ、のぉおおおおおーーーーーー!」
言葉は乱暴ではあるもののさっきより蹴りは気持ちいぃじゃなくて弱くなっている気がする。ちょっとは許してくれたのか?まぁ、さっきの俺も悪いっていうかかなり俺が悪いとは思うんだが……まぁ、少し機嫌を取り戻してくれて良かった。兄として本当に妹の嫌がることはしたくないからな、手遅れな気もするが。……ん、何か背中に変な視線を感じるが………まぁいいか。
「……つまんないです」
「チーカマ様は世界一ぃいいいいいーーーーーー!!!!!!」
「やめてよお兄ちゃん!何スーパーで恥ずかしいこと言ってんの!?」
「だってだってだってだってぇー!僕、チーカマ食べたいもん!お酒のあてにするんだもん!食べたいもん!食べたいもぉおおおおん!買って!買って!買って!買って!買ってぇ!買ってくれなきゃここで呻いちゃうんだもぉおおおおおん!」ジタバタ
「もっ、もぉー!だめったらダメ!お兄ちゃん子供!?本当に我慢してよもぅー……」
「あの……チーカマって、オカマさんですか?」
「ばっかもぉおおおおん!」
「ひっ、いっ、いきなり怒鳴らないでくださいよぉー!」
「チーカマはなぁ……!チーカマは偉大な食いモンなんだぞこらぁ!そして何よりチーカマの最大の魅力つーのはだなぁ……!一人で食うとやけにうまいっ!酒にめちゃ合う!一人で食い終わった後の一人暮らしの寂しさがチョー味わえる人類至高のおつまみんぐなんだぞこらぁ!?さぁ!敬え!チーカマ様を崇めよ!キェー!」
「えっと……栞さん、この人は何を言ってるんですか?(汗)」
「双葉ちゃん、いちいちお兄ちゃんの言う事に付き合っちゃだめだよ。お兄ちゃん基本、頭の中は子供だから」
まったく、失礼なやつらだな。だが、チーカマは本当にうまいですぞ?そこにいる君も食ってみんしゃい。エル!オー!ブイ!イー!チーカマLOVE!エル!オー!ブイ!イー!チーカマLOVE!
「双葉、お前チーカマ馬鹿にしてるだろ。こんな話知ってるか?チーカマは豊乳になるのに効果てきめんだってことよ」
「っ!ほっ、ほんとですかっ!?」
双葉は俺の言葉を聞くと途端にキラキラした目で俺を見つめてくる。ふふん、ペッタンちゃんの君には豊乳は素敵ワードであることは俺が知っているからなっ!さて、イタズラ、イタズラズラー
「それに実は食べるだけじゃだめなんだ……豊乳になるにはチーカマ様を敬わなければならぬ」
「ち、チーカマ様……ですねっ!?そ、その方法って何ですかっ!?」
「あぁ……それはな、向こうのレジ前で『チーカマを制する者は世界を制するー!』って大声で100回叫んだ後、旧プリ●ュアオープニングソングを大声で歌うんだ………さすればチーカマ様が豊乳の道へいざなうであろう………」
「わ、わかりましたっ!行って来ます!あ……そ、それとっありがとうございます!チーカマ伝道師さん!」タッタッタッ……
「うむ、そなたに永遠に幸あることを誓えん、キェー!」
そして俺のありがたき経典を聞いた双葉はそのままスーパーのレジ前へ駆けて行った。実にかぁいくて面白い奴だ。
「お兄ちゃんのいじめっ子……」
「まぁいいじゃん、あいつ何だかんだ言ってもかぁいいし」
「………」ギュウ
「いてぇ!しっおーりサン!?何で俺の太もも抓るのぉおおおおおーーーーーー!?」
「……何でもない」ギュウウウ
「ギャァアア!それ何でもあるっ!それ何でもあるからさぁあああああーーーーー!」
『チーカマを制する者は世界を制するー!』
数十秒後、遠くから双葉さんのノリノリな声が聞こえてきたのは言うまでもない。