12月25日(2)
「ふぁ……何だか身体が火照ってます、はぅ……(///)」
銀色の綺麗な髪、あどけなさ(というより童顔)が残った火照ったフェイス、白い肌の胸元がはだけており、床で足を崩しトロンととろける様な瞳で俺を見つめている……その様はまるで童貞オブザゴッドと呼び崇められた俺を快楽の世界へ誘っているよう。彼女の名は榎本双葉、ふふん、処女臭がプンプンするぜぇー!ぐふふ……待っていろヨン様……もうすぐ俺様のびんびんでばんばんなビッグマグナムドライでお前の寂しげな洞穴を埋めてやるぞっ☆当然、ザ☆俺の嫁。
「何……はぁ、ハァ……コレ?すごい……あ、熱いんだけど……ハァ(///)」
彼女もまた魅力的な吐息を逐一吐いてくれる。彼女の名は溝淵栞、今や現実でもお目にかかるのが困難とされるであろう薄茶色のツインテールという髪型をしている彼女もまたその少し幼さが残る顔を歪ませて胸元をパタパタとはだけさせている。それは見えない何かを拒んでいるよう……今まで経験したことの無い体感なのであろう。その姿を見るだけで俺のアレがアレになってもうドピュッドピュ~な感じになっている。ふふん、実に陵辱しがいのある微ツンデレ反応じゃないか……当然、ザ☆俺の嫁。
「うぅ……っ、おかしいです……私の身体……うぅ、何ですかコレ…こんな、こんなぁ……あっ、う(///)」
またある彼女はシークレットプレイス(主に下のつくお腹)を押さえるような格好で上気を発した顔を見せてくれる。彼女の名は鬼流魔鬼…優梨子たん。少しアレな臭がどことなく漂う彼女だがその下のつくお腹(※彼女の名誉のためどうか察してあげてください)を押さえる彼女は今にも押し倒してピピィー(※彼女の名誉のためどうか察してあげてください)でパパァー(※彼女の名誉のためどうか察してあげてください)でウパァー(※彼女の名誉のためどうか察してあげてください)なことをしたいが山の如し。当然、ザ☆俺の嫁。
「ヒック……あ~、ヒック!(///)あぁ~ん?何、ジロジロアタシを見てんだいっ!チン●もぎ取って海に捨てるよっ!……ヒック!あ~、うぷっ、おぅえ、ゲロゲロ~~~」ダバダバダバ~~~
………何この酔いどれババァ?ちょっ、めっさ睨まれてるんですけど……って、だぁーーー!目の前でゲロ吐きやがったっ!ぐぉおおおおーーーーー!酒臭ぇーーーーー!何で!?
「……以上、イケメン店長、右助様の実況でお送りいたしました」
「おい、コラ薄毛様。どうすんだよ、コレ」
「おい、誰が薄毛だタコ。俺の毛髪は陰毛並みにもっさもさだぞコラァ」
「お前が陰毛とかもっさもさとか言うなセンターストレートハゲ」
サンタ娘達に変化が現れたのは日付が変わり、数十分後のことであった。
頬を染め、萌色吐息を吐き、とろんとした瞳で見つめてくるサンタ娘達……まさに閉店後のケーキ屋はあぼーんな怪しげな空気になっていた。しかし、例外もあった。
「……苺ちゃんは平気な顔してるね、ていうか君まだそのエロケーキ食ってんの?」
「モグモグ……どうしたんですかぁ司先輩?普通に美味しいですよ、コレ……もきゅもきゅ」
「……それ媚薬入ってるんだけど」
「へー、そうなんですかー……でも私には関係無いですね。私の舌はあらゆる毒素を取り除きますから」
「フィルター仕様!?」
ホントなんなんだろうこの娘……人間なの?
「ギャハハハハハ!雑草だっ!こんな所に雑草生えてんじゃないかぁ!ヒヒッ、引っこ抜け!引っこ抜け!うふぉほほほほほぉーーーーー!」ブチッ、ブチブチ!
「あいだだだだだ!や、やめっ!お、おい司ぁ!このキ●ガイババァを止めっ……ぐぉおおおおーーーーー!千切れる千切れる千切れちゃうのぉーーーーー!右助が薄毛になっちゃうのぉーーーーー!」ブチッ、ブチブチ!
何故か双葉達と同様に媚薬入りのケーキを喰って酔いどれババァに変貌を遂げた魔血子は店長のサイドヘアーをブチブチ千切り、奇声を上げていた……あ~あ~、店長のヘアーがますます悲惨な事になってんな………巻き込まれたくないから少し離れよう……と俺が動こうとすると何者かが俺の腕を掴んでくる……振り向くと。
「ハァ、ハァ……(///)」
「うっ……優梨子、ちゃん」
俺の腕を掴んでいたのは優梨子ちゃんだった。優梨子ちゃんは赤く染まった顔をし、上目使いで俺を見つめていた。その瞳は何か言いたげな……切ない感情を纏っていた。ま、まさか……あんあんあふ~~~んな展開をご希望しているんじゃないだろうな……!うっ、や、ヤメロー!反応するな俺のフランクフルト!
「……違うんです(///)」
「あの……?優梨子ちゃん?腕……そろそろ離してくれないかな?」
「違うんですぅううううーーーーーー!!!!!!(///)」ギリギリ……
「ぎぁああああーーーーー!」
優梨子ちゃんは俺の右腕の関節をキメにかかってきたっ!な、何コレ!?何なのコレェ!?年寄りのおいちゃんの身体は労ってぇエエエエエエ!
「ゆ、ゆり……こちゃん、お、落ち着いて……!ぎぁ、あっ、いたいっ、あふん!」ギリギリ……
「違う……違うんです……私は、私は……!こんなの!こんなのぉおお~~~」ギリギリ、グッ!
「あふぁあああ!ちょっ!た、タンマ!タンマ!ふっ、ふっ!な、何が違うのぉ~!?」ギリギリ……
「違う……私は!私はぁ!美少年×美少年な妄想して濡れちゃう体質なのにぃ!違うっ、私は……こんな……!は、ハレンチですーーーーー!(///)」ギリギリ!
「ぎゃふぁああああーーーーー!は、ハレンチなのは君の思考ぉおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!」ギリギリ……
「ひ、酷い目に合った……」
俺はようやく優梨子ちゃんの長い間接地獄から解放され、その場で仰向けの大の字で倒れた……くぅうう、まさか優梨子ちゃんがあんなグ●イシー一族もビックラコンな柔術を習得していたなんて……!こ、これ軽く俺の右腕イッチマッタんじゃねぇのか……?び、ビクともしないんですけどぉー!?
「あばばばばばば!げひっ!げひげひっ!ワカメぇ!ワカメ萌えぇ~!ワカメ萌えぇ~!ワカメテラ萌えぇ~!ブェエエエエエエーーーーーー!」ブチッ、ブチブチッ!
「ギャァアアアアアアーーーーーー!やめて!やめて!お願いぃ!俺のワカメはらめぇーーーーーー!あっやっ、あうぅーーーーーん!」ゴロゴロ
「あはははははは!てんちょぉー笑って!ハイ、チーズ♪きゃははははははーーーーー♪海老反り店長激写だぁーーーーー!」カシャ!カシャ!
……何だアレ。
店長と魔血子の一方的な髪毟り合戦はまだ続いていた。店長の頭髪は見るも無惨な砂漠化が進行しており、ついでに下の毛も毟られていた………店長の背中に天使の羽とわっかでも装着してやればリアルテンテン君みたいな体裁になるだろう。イメチェンどころの話ではない、下手すればブサババァに無理矢理犯されるよりキツイものがあるかもな……苺ちゃんは何か傍でデジカメで連写してるし……まさか今頃になって媚薬の効果にあてられたんじゃないだろうな?もう店内はワケワカメな状態になっていた。
「司さん……(///)」
「お兄ちゃん……(///)」
俺の耳に二人の声が響く。嫌な予感を抱きつつも声のする方に首だけをぎこちなく動かすと紅潮した顔でどこか切なそうな瞳で俺を見つめる下着姿の双葉と栞が佇んでいた。