表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
2/2

あの日の記憶 前編

あの日私は恋をした。灰色に煌めいた世界にたった1人、あの人は私に輝く色を見せてくれた。そう、あの日から私たちの関係は始まったの…

「じゃーん!見てみて〜、彼氏から買って貰ったこの赤いピアス、どう?イケてる〜?」




朝、登校してると近くから女子高生ぐらいの子達の会話が聞こえて来た。ピアスをした子は彼氏に貰ったピアスを自慢していた。私はそんな話を近くでされ、不快に思いいつも、いつもの道とは道を通る。




「はぁ…」




ため息が漏れる。




「どうして、人を好きになるのかな…?」




恋ってなんだろう?男の人ってなんだろう?そんな気持ちが私の中渦巻く。その時スマホから着信音が鳴る。私はスマホを取り出し、誰からの連絡か確認する。




「星矢…」




スマホから、送られた内容に目を通す。そこには今日の放課後、会いに来て欲しいとの事だった。私は返信をしてスマホをポケットに直して学校に向かう。




ガラガラと音を立てながらドアを開け、あの子に視線を向ける。




「有栖さーん!」




彼女に向かって走りそのまま思いっきり抱きつく。




「わっ!」




彼女は本当によく驚いてくれる。今回も私の声を聞いた瞬間に肩を上げ、体が一瞬硬くなる。




「も〜、心ちゃんそれびっくりするからやめてよー」




頬を膨らました顔でこちらに怒ってる様子はとても面白く、これを見るためと思い、次も驚かせたくなる。




「ふふん、だって有栖の驚く顔が面白いんですもの!」




ランドセルを自分の席に置いて座る。




「ねぇ、昨日のライブ良かったよね。また今日もライブしない?」


「あ〜、そうね、でも今日はちょっと用事があって無理なの。ごめんなさいね」


「そう…」




悲しそうに下を見る有栖に申し訳ないが、今日は大事な用ができたのだ。




「明日は一緒にライブやろうね」


「本当?」


「えぇ!本当よ!」




今日の事は黙ったまま明日のことについて話が盛り上がり、チャイムが会話の終わりを告げると同時に学校の朝礼が始まる。




「起立!礼!着席!」




クラスの真面目な委員長さんが挨拶をして始まる朝礼はとても暇で正直どうでもいい。私は朝礼の間は明日のことについて考える。そんな風にしばらくぼーっとしてるといつ間にか朝礼が終わり、授業が始まっていた。




「心さん、ここの答えを」




いきなり当てられて驚いたが、幸いなことに今の時間は算数で、すぐに計算をして答える。




「正解」




私はこれでも秀才である。この学校は少し特殊で、普通の小学校でならう範疇を超えてて、基本的に高学年ともなれば中学生ぐらいの数学をやらされる。そして私はその中で毎回トップの成績だ。


そして時間はダラダラと過ぎていき、学校が終わる。私は有栖と一緒に帰ることはせず、そのままあの人の所に向かう。




「ただいまっ!」


「おかえり」




そういって出迎えてくれたのは、大学生のキリッとしたカッコイイ大学生だ。




「ねぇねぇ聞いてよ、昨日、ドリームパレードを初めて友達とやったね、凄いライブができたの。そう…あの、シャイニングデザイアを出すことが出来たの!」


「おー、それは凄いなー!」




その人は私の話を優しく聞いて、丁寧に褒めてくれる。彼の前では私は年相応の、子供でいることが許される。私はこの人のところによく行ってる。




「そういえば今日、新曲の発売日でさ、これ買ったんだよ、一緒に聞こうぜ!」




彼は自分の推しのアイドルグループのCDを私に見せ、CDプレーヤーで新曲を流す。

…あのCDプレーヤーを見ているとあの日の私たち2人の出会いを思い出し、ふとあの日の記憶が蘇ってくる。


ーー

読んでくださりありがとうございます。よければ、ブックマークやいいねをしていって下さい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ