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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約3年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

レノン・レノイドの気まぐれ世界

作者:夢見文太
「さてと……、これで出来上がりましたね」

一人の痩せ型の男は言う。
その男の足元には巨大な魔法陣が描かれていた。

「魔法陣と私のこの力が融合する時……。新たな世界が幕を開けるのです」

その魔法陣を大事そうに触っていたその男は、そう言い放った後にゆっくりと立ち上がる。

「何を訳分からない事言ってやがる。どうせてめえの野望なんざすぐに打ち砕かれるのさ」

そう喋るガタイのいい男は、何か見えざるものにより体を縛られているようであった。

「ふふ……。あなたはそこで黙って見ていることだ――」

 その男は、手振りをしながら魔法陣の上をゆっくりと歩きだした。

「この世界には私が創始した力がはびこるのだ。そして、人間は狂いおののき、それを悪用し始める。まさに私が成し得たいものですね」

そうして男は丁寧に手のひらで宙を仰ぐ。すると、魔法陣は神々しく光り始めたのだ。

「――この時を待っていたぜ」

――パキン!

ガタイ男を縛っていた見えざるものは途端に破壊された。

「おや。じっとしていないと大変な事になりますよ?」

「その思考に今更至ったならもう遅い」

男は激しく魔法陣に拳を叩きつけた。するとどうだろう。さっきまで神々しい光を放っていた魔法陣はみるみる亀裂が入っていき、赤く燃え始めたのである……。

「まさか……。私の見よう見まねでその力を手にしましたか」

その男は、呟いた。

「止まるのだ」

――その瞬間。

そう、時は停止した。

「私がここまで成し得たかったものは、こんなつまらない自由過ぎる空間ではない」

ガタイ男に彼が軽く触れると、ガタイ男の時間だけが”ゆっくりと”動き出した。

「――な!こ……、こ……れは……!」

「そこで見ているがいい。今からが世界の変革の時です」

 その男は歩きながら軽く手振りをするだけで、その亀裂の入った魔法陣を元通りにしたのだ。

「――私だけが使うこの力が、世界にはびこる」

痩せた男は、胸の前で合掌をし深く祈った。

「絶対転成」

――長い静寂が訪れた。先ほどのガタイ男はそこにはもういなかった。
そして魔法陣も綺麗に消えて無くなっていたのだ。

「成功ですか」

やれやれと、男は立って歩き出した。
第一章 華の学園ライフスタート!
プロローグ
2021/08/24 15:31
一話 衝撃、うん衝撃
2021/08/13 18:08
プレ二話 タイトルなし
2021/08/16 01:56
アフター二話 「哀愁」
2021/08/17 11:29
プレ三話 対峙するゼロ
2021/08/17 11:30
三話 ナルコーの授業とは
2021/08/26 02:50
五話 国待清太の行先
2021/09/14 23:16
第二章 守衛校生徒捜索任務編
七話 1-1出陣
2021/10/03 17:38
十二話 清太の兆候
2022/04/06 22:20
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