上位キーワードと総合評価ポイント
『小説家になろう』で小説を公開するときにキーワードを設定することができます。これは小説を検索するときに使われるわけですが、どんなキーワードを設定するかによって検索の引っかかりやすさというのが変わってきます。もちろん純粋に小説の特徴を表すために設定する作者も多いでしょう。ただ、せっかくたくさん設定できるのですから、いくつかは検索対策として設定してもいいのではないでしょうか。
前回は、どんなキーワードがよく使われているのかということをお話ししました。そこで今回は、よく使われているキーワードを設定している小説が、実際にはどのくらいの総合評価のポイントを獲得しているのかということを調べてみました。
前回に各ジャンルの上位キーワード30をお見せしましたが、今回は上位10位までのキーワードを使った小説とそれ以外の小説のポイントを算出しています。ただし、警告タグ(R15・ボーイズラブ・ガールズラブ・残酷な描写あり)とイベント用キーワード(夏のホラー2015・ネット小説大賞など)は除外した上での上位10キーワードです。
それでは最初に、『小説家になろう』全体の状態を見ていただきます。
件数側の棒グラフは小説の割合を、ポイント側は総合評価の割合を示しています。
それで、上位10キーワードを使っているのは全体の半分弱のようです。わずか10キーワードを公開されている小説の半分近くが使っているのですから大したものです。そして、その半分弱の小説が獲得している総合評価のポイントは、なんと8割にもなります。
これはすごいですね。よく使われるキーワードを設定したおかげなのか、それとも人気小説の多くがそのキーワードを使うからなのかはわかりませんが、上位10キーワードは使っておく方が無難なようです。
次からは各ジャンルの割合をお見せしたいと思います。上位10キーワードの設定条件は先ほどの全体のときと同じです。
――文学――
文学の棒グラフを見てみますと、全体のときよりも上位キーワードを設定している小説は少ないです。そして、全体に比べて総合評価のポイントもそこまで偏ってないようです。みんな比較的自由にキーワードを設定し、ポイントもそれに比例してつけられているようですね。
――恋愛――
3分の2近くの小説が上位キーワードを設定しています。一方、ポイントは4分の3近くが上位キーワードを設定した小説についています。小説の数に相応のポイントがついているといえますが、上位キーワードを付けないと評価されにくいジャンルでもあるようですね。
――歴史――
3分の2の小説が上位キーワードを設定しているのは恋愛と似ています。しかし、ポイントは9割近くが上位キーワードを設定した小説に偏っています。これは、上位キーワードを設定しない場合はかなり苦戦するようですね。
――推理――
これは……7割以上の小説が上位キーワードを設定しているのはともかく、ポイントの9割以上が上位キーワードを設定した小説に偏っていますね。苦戦するどころか、上位キーワードを設定しない場合はポイントがほぼ期待できないようです。
――ファンタジー――
あ~推理と似てますね。7割以上の小説が上位キーワードを設定しているのはともかく、ポイントの9割以上が上位キーワードを設定した小説に偏っています。上位キーワードを設定しない場合はポイントがほぼ期待できないようです。人気ジャンルではありますが、みんな似たようなキーワードでしか検索をかけないんでしょうか。
――SF――
小説の数およびポイントの割合がほぼ一致しています。みんな比較的自由にキーワードを設定し、ポイントもそれに比例してつけられているようですね。しかし、上位キーワードを設定する方が有利ではあるようです。
――ホラー――
SFと同じですね。
――コメディー――
半分以上の小説が上位キーワードを設定しているようです。しかし、ポイントは7割以上が上位キーワードを設定した小説に集中しています。上位キーワードを設定しない場合は苦戦するようです。
――冒険――
ここもなかなか上位キーワードに集中していますね。6割以上の小説が上位キーワードを設定しています。ポイントは8割ですね。これは上位キーワードを設定しない場合はかなり苦戦するようです。
――学園――
おおよそ冒険と似ていますね。7割以上の小説が上位キーワードを設定していて、ポイントの8割以上が上位キーワードを設定した小説に集中しています。ということで、やっぱり上位キーワードを設定しない場合はかなり苦戦するようです。
――戦記――
これはまた推理以上に偏っていますね。3分の2近くの小説が上位キーワードを設定していて、ポイントは9割以上が上位キーワードを設定した小説に集中しています。上位キーワードを設定しない場合はポイントがほぼ期待できないようです。
――童話――
意外にも童話も偏りがありますね。4分の3近くの小説が上位キーワードを設定しています。ポイントは8割以上が上位キーワードを設定した小説に偏っています。上位キーワードを設定しない場合はかなり苦戦するようです。もっとばらつきがあると思っていたんですけどね。
――詩――
これは文学に似ていますね。若干上位キーワードの比率が高いですけど、『小説家になろう』全体に比べてそこまで偏っているわけではなさそうです。比較的みんな自由にキーワードを設定する傾向があるようです。
――エッセイ――
おお、今までとは逆ですね。上位キーワードを設定した小説は多くありません。みんな自由にキーワードを設定しているようです。また、ポイントも大体小説数の割合に比例してつけられている。
――リプレイ――
投稿された小説の数が少ないので仕方ないのかもしれませんが、偏っているというレベルじゃないですよね、これは。ほぼ全ての投稿小説が上位キーワードを使っており、ポイントもそれに応じて集中しています。
――その他――
エッセイ同様に上位キーワードに偏っていませんね。何でもありのジャンルですから当然なのかもしれません。
以上です。
『小説家になろう』全体で見たときも驚きがありましたが、ジャンル毎に差異があったり偏りがあったりしたのも興味深かったですね。何かの参考になれば幸いです。