狂い咲いた混沌のように
どれほどの悲しみをその心に刻み続けてきたのだろう
どれほどの傷みをその心に刻み続けてゆくのだろう
溢れ出る激情に心も身体も蝕まれ
深い奈落の底へと堕ちてゆく俺
眩しい過去の残光に陰りの兆しが見えはじめた、あの頃
静かに瞼を閉じてゆく感覚にも似た重く苦しい扉の音
結末の見えない悲観に満ちた
その瞳の語る全ての真実
偽りの世とゆう呪縛からの解放
感情と理性
二つの調和の崩れた未来
砕けた俺の心に響く真と嘘の渦の音
今なお疼く爪痕
朱色の記憶を辿り
戻ることの叶わぬ、あの夕空へ
いくつの絶望を繰り返してきたのだろう
いくつの失望を繰り返してゆくのだろう
変わることのない傷も未来も心さえも
見えない闇に翻弄されるがまま
掴むことのできぬ楽園を夢見て