第二話
~『茨の鎖』のあらすじ~
主人公の『ケンジ』は両親に先立たれ、病弱な妹『カレン』と共に貧乏な生活を送っていた。そんなケンジに何故か惚れたお金持ちの令嬢『キャンディー』。
キャンディーは財力を駆使してケンジを自分のモノにしようと躍起になる。しかし、貧乏で苦しくてもケンジはキャンディーに屈することはなかった。
そんなケンジと触れ合う中で、キャンディーは真剣にケンジのことを好きになり始める。そして、食事をおごったり、借金の肩代わりをしたりと、金銭的な援助を行ってケンジとの距離を縮めようとする。
そんな折、妹のカレンは実の妹ではなく、血のつながりがないことが発覚する。そして、その事実を知ったケンジとカレンは互いに惹かれあっていく。その状況を我慢できなくなったキャンディーは
「病弱なカレンに最善の治療を受けさせてあげる。そのかわりに私と結婚しなさい」
とケンジに言い寄り、ケンジは愛するカレンのためにキャンディーと結婚することを選択する。
そして、クライマックス。ケンジとキャンディーの結婚式。ここでキャンディーはケンジを本気で愛するがゆえに、ケンジの気持ちが自分に向いていないことを感じ、結婚をあきらめる。
「結婚はヤメよ! もう飽きたわ! こんなダサくて貧乏くさい男となんで私が結婚しなくちゃいけないのよ!」
このセリフを聞いたケンジはキャンディーを置いて結婚式場を出て行く。そして、ケンジは妹のカレンと見事結ばれて、このドラマはハッピーエンドを迎える……それは主人公ケンジにとっての、だが。
―――これが『茨の鎖』のあらすじだ。