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災厄の生き様  作者: 火憐ちゃん
天才編
95/122

天才すぎる少女


一ヶ月も掛かってしまいました。

アホか!!!!!!!?


私はアホか!!?

アホでしたぁぁぁ!!!


本当は二週間前くらいにはできたんですけど、寝落ちして気付いたら執筆したデータが消えていて…絶望してました。

…よくあること?なんですかね…?


一話完結にするつもりが二話になりました

なんか…もう…申し訳ありません

「さあ!!始まりました!科学VSオカルト、どちらが論破できるか!三時間のスペシャルとなります!」


定型句

まず司会者は用意されていた台本通りに挨拶を切り出す。

手早く、自分とアシスタントを紹介してゲスト紹介に移る


オカルト側では

有名な占い師や、有名な霊能力者、凄腕のイタコ、そして透視能力者の四人がゲストで


科学側では、

有名な教授達三人と一際目立つ杏がゲストである


科学側では特に杏との年の差が20歳では足りない者しかいない

護衛も連れていることもあり、どうしようもなく目立っていた


「今回最年少、超天才少女…杏・フランブレジ・レガシーさんです!」


華もあり、常識的にも規格外である杏の紹介には少し力を入れていた

杏自身も満面の笑みで、カメラに手を振っている


「よろしくぅ!!」


一通り、自己紹介が終わり企画が始まる

最初の企画は心霊写真を検証するというものである

霊能力者側は、自分で心霊写真だと主張する物を最大一枚づつ用意しておき、科学側に写真を見てイカサマかを検証する


有名な霊能力者の渡した心霊写真が会場のディスプレイに表示される

それには男女のカップルの後ろに狐のような靄が写っている


映像だけでは、詳細がわからないため直接手で触れて確かめる者が現れるが、杏は完全にノーリアクションで肘を付いていた

やはり、子供であるため科学者として幽霊などいないと決めつけて興味が無さそうに見える杏の姿を司会者が捉える


「レガシーさんは、幽霊とかはやっぱり信じていないんですか!?」


今回の主役は杏である

今まで決して表舞台に立つことが無かったため、噂だけが先行している

それが今回、生放送に参加しているのである。

上の更に上からの指示で、隙があれば質問攻めをすることが司会者には義務付けられていた


「ん?…信じるもなにも科学者って全てを証明するために存在してるのよ?…だから私達にあるのは証明できたか?できなかったか?の2択だけ。それで先日、幽霊の存在を証明したから興味が無いだけよ。低脳どもがピーチクパーチク囀ずって煩わしかっただけ」


カメラが回っているにも関わらず、肘を付いたままの体勢で何でもないように革命的なことを告げた


【まじで?】


先程、杏から教えて貰ったハンドサインで問い詰める

魔力を扱う者は幽霊などの存在を認識することは可能である。

幽霊とは死んだ者の、残留した魔力のことである

飛影の前の魔王、アギトも言うなれば幽霊である


「まじよ!…実験してたらまりょ……実験してたら妙な力場があることに気付いてね…すったらもんだらと解析してたらそれが幽霊であることがわかったのよ!とりあえず意思の疎通は出来たし、論文も書いちゃったし私としてはもう満足」


(…ほんっとに…どこまで天才なんだ!?)


満足気に頷く杏

懐から眼鏡を取り出す

薄いグレーのフレームに度の入っていないレンズ、そしてレンズの両端には超小型の機械が取り付けられている


「名付けて…幽体発生力場視認眼鏡K012よ!!人を選ばずにボタンを押すだけで幽霊が見える!!更には装置の軽量化、小型化により、普段から付けられるようなファッション物としても活用できるわ!」


ついでに、懐か紙束を取り出すと、有名な教授達に投げ付ける


「これ読んで勉強したら?」


虫けらを見るかのような杏の視線


「…またいつものお嬢の悪い癖が出てしまった」


飛影の隣にいる咲がぼそりと落胆混じりに漏らす


【悪い癖?】


ダドマとの約束のため、喋ることができない飛影

再びハンドサインで咲に問い掛ける

無視でもしようかと一瞬だけ考えた咲であるが、あまりにも暇であったため、会話を続ける


「お嬢は天才過ぎるせいか、周囲のことは有象無象のように扱い、気になった者には友好度最大で接する」


(なんか…覚えがあるな…)


飛影がそう感じるのも無理はない

杏の性質は飛影と酷似しているのである


「丁度良いからこれ使って勝負したいわね~」


ニヤニヤーと笑いながら幽体発生力場視認眼鏡のK012を揺らす

霊の証明はできたが、霊能力者の証明はしていないため杏の中での知的好奇心が暴走していた


(あっ!?)


飛影があることに気付き、【待て!】とハンドサインを送るが、杏は気付かない


「つまりは霊視勝負…ということでしょうか!?」


生放送という枠の中で、本来であるばこのようなイレギュラーは避けたいが、杏が何かをするたびに視聴率は向上し続けるため、現場責任者もOKを出す


かくして、緊急勝負として杏の幽体発生力場視認眼鏡のK012vs有名な霊能力者の会場での霊視勝負が始まった


先に有名な霊能力者が霊視を行う

その間、杏は待っているだけ

その隙に飛影は肩を叩き、伝えていないことをハンドサインで伝え始める


約三分の時間を使用して、飛影が伝えた内容は

【幽霊を見るの不可能!理由!俺がいるから!基本的に俺ら(絶対強者級)の近くにはいない!すぐ逃げる!視たけど今いない】

である


要約すると幽霊とは、残留した死んだものの魔力であるため飛影達のような絶対強者級の魔力に当てられると、消滅するのである

それを避けるために、絶対強者級の近くには必ず幽霊は存在していない


「あれ?じゃあヒエーって幽霊見れんの!?」


【まぁな】


飛影の解答で全てを理解した杏

自分の目で見ないと、信じないタイプであるため幽体発生力場視認眼鏡のK012を掛けて周囲を観察する


動作確認時には、見えていたのであるが何も見えない

当然ながら、有名な霊能力者が霊視して観客に憑いている霊の説明やそこから派生したその観客に起きている事柄をずばり言い当てているが見ることはできない


「…あほらしいわね」


まさしくその通りであった。


「ちなみにヒエー、この中で本物はいるの?」


飛影は周囲を見渡すが、首を振る

身近な本物であればシーレイである。

シーレイに占ってもらえれば、的中率100%である


「なんだ…つまらないわね…」


飛影の会話により、大体のことを理解した杏のやる気が下がっていく

更に幽体発生力場視認眼鏡K012の性能テストもできないため、わざわざ杏のために準備したこの緊急企画も意味をなさない


「やる価値無いから、やっぱ止めるわ」


それが杏の順番になったときに断った言葉である

最初は面白そうでも、つまらないと感じた瞬間のこの変わり身もやはり飛影に似ていた


「そんなことより…私が見たいのは」


予定ではそろそろ開始される

杏の護衛vsK1王者の戦いである


格闘技が好きとかではなく、単に一番面白く、そして一番の目的だからだ

杏としては、この企画で護衛の実力を知らしめて襲撃される回数を減らしたいのである


「ヒエー、やることはわかってるわよね?」


【問題ない】


事前に打合せしており飛影がやることは決まっている

まずは頑丈であること、次に素早いこと、次に技術があること、最後に力があることを見せ付ける


そして、テキトーに杏は流し続けてその時が来たのである

CMとなり、スタジオのセットが回転してリングが現れる


飛影は裏に呼び出され、登場の準備を始める

着用しているコートは少々強すぎる防具のため、公平にと考えたため脱ぎ去る


飛影は顔だしがNGのため、変装用の仮面を付ける

タンクトップに黒のジャージと軽装になり、登場を待つ


「さぁ!お待たせしました!!本日のメインイベント!!K-1世界王者vs超天才少女の護衛の戦いです!!」



ようやく、飛影の戦いです!

非常識な飛影の自信はどこからくるのか!?


次話にご期待ください



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