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災厄の生き様  作者: 火憐ちゃん
神々の戦い編
73/122

初めまして神様です


ようやく…神様編です

作者個人として待ちに待ったものですが、


読者のかたに注意です。

この章、かなりキャラが出ます。


作者としても頑張って個性を出して、表現も頑張って作成します。


ただ、キャラが出るのです。

わからない方は、正直ベースで指摘お願いします。


何気無い日常


「暇だな~」


授業中

自由奔放に、立ち上がって大きく伸びをする飛影


これが体育の授業であればまだましであるが、そんな身体を動かすとは程遠い古典の授業中である

しかし、何気無い日常

これもいつも通りの日常茶飯事である


「彗!!暇だからなんかしようぜ!!」


完全に自由な少年

授業をサボるもの、また不真面目な人物は不良という括りにされるが飛影はそれに当てはまらない


不良というのは社会に対する反抗勢力、または貴重な学生の時間を遊び尽くす存在であるが、飛影はそのどちらでも無い


「授業中だ馬鹿」


話しかけられた彗だが、真面目少年であるため授業をサボらせようとする馬鹿の誘惑には負けずに教師の書いた内容を自分なりにまとめて、ノートに書いていった


自分が楽しければ何でも良い

精神の我が強すぎると言っても過言ではない飛影はそんな彗の言葉に不満そうな表情で唇をすぼめる


「くっそ~秋野のとこいこ…」


不機嫌というよりも、拗ねている飛影は躊躇いなく教室を出て、下級生の教室へと歩みを進める

自由すぎる飛影だが、成績は学年でトップ10には常時いる


教師が強く言えない理由の一つでもある


「あっきのーん!!」


ドアを開けるのでもなく、蹴破るのでもなく、ひっぺがして教室に侵入する飛影

目的はうつらうつらと舟を漕ぎながら授業に参加している秋野である


飛影の声で眠りかけていた意識が一瞬で覚醒する


「ふぇ!!?飛影先輩なにやってるんですか!!?」


「遊ぼうぜ!!」


「いや…授業中ですから…」


授業中に寝ていたとはいえ真面目少女である秋野も即答で拒否


「…」


笑顔の飛影はその言葉にこの世の終わりのような表情に変化してあからさまに肩を落とし、ひっぺがしたドアを引きづりながら教室から退室する


嵐の過ぎ去った後


優しい乙女である秋野は、さすがにこの世の終わりのような表情までされたのだから、少しは遊んであげるべきだったのかと悩み始め、結局は授業を聞いていなかった


「つ~ば~き~」


保健室

病気とは無縁である飛影が最後に向かったのは保健室であった


「またサボったの?」


溜め息を吐いて呆れている椿

誰もいない空間で静かに読書していた


椿が保健室の先生として雇われたのはつい最近のことである

暇だからという理由で飛影を説得

生徒よりも教師が良いと我が儘を言った椿だが、辛うじてその我が儘は叶えられた


静かに読書しながら、たまに来る生徒の手当てをして少し会話する

既に歳はそんじょそこらの者よりも遥かにババアであるため、充実感を感じていた


「遊ぼうぜ!!」


「何して?」


ただ読書をしていたため、椿としても忙しいという程ではない

椿からの返答は好意的なものである


「そうだな…椿と平等な勝負ができるのは…あれだな」


少し溜める飛影


『以心不伝心ゲーム』


それだけで悟った椿は、飛影と被せる


「久しぶりにやるな」


「負けないよ~」


以心不伝心ゲーム

ルールは簡単である

思考を読まれないようにするゲームである

思考を読まれたらアウト


寄生者の宿主である飛影と寄生者である椿は、魂と肉体という括りには分かれておらず、何となく相手の考えていることがわかるのである

その特徴を生かしたゲームである


「じゃあ俺が先行な」


楽しめそうだと気合を入れてゲームスタートの筈であるが、突然の来訪者に中断される


五人ぐらいの男女のグループが入ってきた


「市原さん、なんかサッカーゴールが倒れて怪我しちゃった」


何故サッカーゴールが倒れたかは不明であるが、彼等の怪我は擦り傷や捻挫や打撲などは目で見てわかる

骨が折れている可能性も高く、暇であった椿だが、その暇は解消されてしまった


「あ~飛影ごめんね」


両手を合わせて謝る椿

仕事であればしょうがないと飛影は諦めて、溜め息を吐きながら保健室から退室する

面白そうな人物が彼等の中に入れば少しは変わった可能性があったが、面白そうな人物はいなかったのである


「よし!!帰るかな~」


黒鋼か優希ならば暇だろうと、もともと荷物は学校に持ってきていない飛影は教室にも寄らずに帰宅する


帰宅した飛影を待ち受けていたのは、予想通りに暇そうにしている優希と黒鋼であった


「おかえりっす!!」

「おかえり」


どうやら談笑していたらしく、優希と黒鋼はお茶をしていた

渋いのが好きな黒鋼の注文か、紅茶ではなく緑茶を飲んでいる

二人の目の前にあるのは、優希の手作りである羊羮である


「旨そうだな~まだ残ってるのか?」


「はい、まだ余ってますし、用意しますね~」


飛影は学校を早退しているが、二人は別にいつものことだと気にしていない

キッチンへと用意しに行く優希


「優希って凄いね…昼前におやつは何がいいか聞かれて羊羮って答えたらまさか作るとは思わなかったし、今まで食べたやつのどれよりも旨い」


無表情ながらも、羊羮を食べて緑茶を飲む速度はかなり早い


「まぁ優希だからな~」


「お待たせです!!」


優希の手には五切れの羊羮と、ほんのりと湯気が立ち上る緑茶があった


「さて…いただくとしよう」


両手を合わせて、いざ一口目を食べようとした


「っ!?」


(俺が許可してない絶対強者級が三人…)


跳び跳ねて、黒鋼の頭を鷲掴みにすると、刀の形状へと変化させて屋敷の外へと出る

いつでも戦闘を行える飛影を出迎えたのは三人の少女であった


「こんにちわ…突然の訪問で申し訳ありません。私はリタ・レーンと申します。こちらはアンジェレネ、こちらはシーレイです。魔界の魔王がいらっしゃると伺いましたが、会わせていただいてもよろしいでしょうか。」


丁寧な言葉遣いの少女

身長は155cm

栗色の髪が肩までかかっていて可愛いとも綺麗とも取れる整った顔立ちで16歳程に見える

外見は可憐な少女であるが、発せられる威圧感は絶対強者級のそれである


リタが紹介したアンジェレネと呼ばれた少女


少し暗い金髪で可愛い笑顔

外見年齢は17歳ほど

発育はそこそこ良く出るとこは控えめにでていて、出ないところは全くでていない

ニコニコと笑う少女も絶対強者級の実力者であった


最後に、シーレイと呼ばれた少女


眠そうに瞼を擦っているのだが、飛影をずっと見ていた

小動物のような可愛さが溢れている身長は150cmと小柄で

外見年齢は14歳ほど

やはり絶対強者級である


それぞれが飛影と同等レベル

そして彼女等の放つ威圧感とは違う神々しさを覚えるような感覚

飛影はそれを過去に一度感じたことのあるものであった


「あぁ…俺が魔王だ」


「やはりですか。聞いていた通りの特徴に魔力の質もそうだと思いました」


「それで何のようだ?神様がこんなところで」


不敵に微笑み合う飛影とリタ


「…よくわかりましたね」


「知り合いの神に、雰囲気ってのが似てるからな…ふっかけてみただけだ」


「なるほど…それは一本取られましたね」


「まぁ腹の探りあいは止めようか…単刀直入に聞くがなんのようだ?」


「少し困ったことがありまして、協力していただけたら…と思っているのですが、少し貴方の実力を確認したく思います。弱かったら協力していただく必要も無いですから」


「…上等」


飛影とリタ

同時に魔力を全解放


アンジェレネとシーレイは巻き込まれないように少し後ろに後退


「なんかあったんで…す…か…?……お邪魔しました~」


騒ぎに気付いた優希が屋敷の扉から顔だけ出してすぐに引っ込んだ

飛影とリタの魔力はほぼ互角


「そうですね…怪我が無いように、魔法無しでいいですか?貴方も接近戦タイプですよね?」


「あぁ、構わない」


リタの手に金槌が握られると、飛影は黒鋼を手甲に変化させる


《方舟》


「おっ…丁度良い感じだな」


「あぁ~やっぱり戦ってる…リタちゃんは自分で感じないと納得しないからな~」


飛影の屋敷内に転移したのは、ダドマ、ギルギア、ラインにかつてメリアで従者をしていた神の少女、ハルカがいた

ダドマは全魔力を三回消費して、建造物や地面に結界を張る

魔法無しであればこれで破壊されることは無い


「それでは、行きます」


「来い」


屋敷の敷地内という狭い空間で絶対強者級の闘いが始まる



さて、飛影とリタの初対面です。


そしてお馬鹿なハルカも登場

さぁ初っぱなから四キャラ

久しぶりと災厄初が出てきました。


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