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災厄の生き様  作者: 火憐ちゃん
人間界編
69/122

衝撃な登校


最近稼働が高くて…という言い訳をしてみます。

気付いたらハチャメチャの方が伸びてて嬉しかったです。


災厄もハチャメチャ以上に頑張ります。

読者が増えるって嬉しいですね。

「よぉし!!準備万端か!?」


朝、

秋野の堕落生活

彗の地獄特訓


物理的に飛影の屋敷から出られかった秋野と体力的に家に帰ることができなかった彗は飛影の屋敷で朝を迎えた


優希の作成した朝食を食べ終えて、屋敷の庭である


「すいません。ついていけてないです」


習慣によって、学校へ行く準備が万端な秋野と彗

しわくちゃになってしまっていた制服だが、優希に引ったくられて10分後にはシワ一つ無い新品のような姿で制服が帰ってきていた


「…全身筋肉痛で動きたくねぇ」


彗は飛影による地獄の特訓のせいで筋肉痛でないところを探すのが不可能なほど全身筋肉痛であり、その場にしゃがみこんでいた


よく肉離れしなかったと自分自身を褒めちぎりたい彗である


「屋敷を出たらバトルが始まるぞ!!」


何故か嬉しそうな笑みを作る飛影

対称的に彗と秋野はげんなりしていた


飛影が笑みを浮かべているのには理由がある

二人共に飛影の予想以上に、成長したからである


たかが、一日

だが、魔力を扱えるのと扱えないのでは大きな差が生じる


「じゃあ行くぞ」


そして一行は外へと出る


>>>>>>>>>>>>>>>>>>


「はぁ…はぁ…はぁ」

「朝から…ハード……過ぎだろ…」


20分後である

学校の敷地に到着した飛影達


飄々と息も切らさず立っている飛影と違い、その場にしゃがみこむ彗と秋野


「気合だ!!気合!!」


この20分の間で起きた出来事


その1

屋敷の敷地から出た瞬間にナイフを持った全裸の変質者が現れて、秋野に襲い掛かる


ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!?と叫び声をあげながら、秋野は全力で腹に蹴りを放ち撃退

魔力が通っていない一撃のため、変質者は死ぬことはなかったが、身体能力も変質している秋野の一撃で内臓破裂の重症


その2

熊出現

秋野に襲い掛かる


意味がわからねぇよ!!?と突っ込みを入れながら、熊の頭に魔力がこもった拳を放つ彗

さすがの熊も魔力がこもった一撃に耐えきれず頭蓋が粉砕されて、脳や血が周囲に撒き散る

ぎゃぁぁぁぁぁぁいぃぁぁぁぁぁぁ!!?と自分の拳でここまでなるとは思わなかった彗と熊の目玉が、額に直撃した秋野が叫び声をあげた


その3

小学生が持っていた玩具の手榴弾が秋野に投げつらけれた

子供だからと軽く注意をして、手榴弾をキャッチしようとした瞬間

実はその玩具は玩具ではなく本物の手榴弾であり秋野の手前で爆発

《風華・微風》

さすがに反応しきれなかった彗と秋野を守るため、飛影は魔法を発動して防ぎきる

今…走馬灯が見えました…

死ぬ直前であった秋野が溢した一言であった


その4

熊出現

またかよ!!?

と彗が突っ込みをあげながら、魔力を込めすぎないようにして殴りかかる

そして熊とは相対する位置にライオンが出現

へ!!?

一直線に秋野に迫るライオンに反射で蹴りを放つ秋野

彗は秋野と違い、魔力をある程度コントロールできるが、感覚派+何も教わっていない秋野は全力の魔力を込めて蹴りを放ちライオンが爆散した

ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?

秋野の悲鳴

ちょま!!?

それに驚いた彗は殴りかかる直前に魔力のコントロールがぶれて全力の魔力がこもった拳を放つ

今度は頭だけでなく全身が爆散した熊

周囲に血と骨と皮と毛と内臓の雨が降り注ぐ

いぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??

二人の悲鳴も降り注いだ

と、思った瞬間に空が暗くなり上空には巨大な鯨が落ちてきていた

意味がわからねぇぇぇぇ!!?

《風華・超アッパー》

風を纏った飛影の拳が鯨を捉え

あっ…

たまたま口を開いていた鯨に喰われた飛影

飛影ぃぃぃぃぃ!!?

先輩ぃぃぃぃぃ!?

たまたま垂直に落ちてきたため、ギリギリで回避できた彗と秋野

塔のように鯨が地面に刺さっていた

そして一瞬で鯨が爆散して色々なものが飛び散った

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?


その5

猫出現×100

可愛いけど…可愛いけど眼が血走ってますね!!!

もはや愛玩動物ではなく小型のライオンのような姿をした猫が百匹という大群で秋野へ一直線に襲い掛かる

よし、殺そう!!

逃げるぞ!!

逃げましょう!!

意見の不一致に飛影は我が儘を言おうとしたが、民主制にのっとり飛影の意見は却下され全速で学校の敷地へと入った


これが20分の間で起きたことであった


「そういえば…なんであの猫達は敷地に入らないんだ?」


学校の敷地へと秋野が入った瞬間、何かに恐怖するように猫達が一瞬で散り散りに逃げていった

彗としてはそれが疑問であった


彗は授業が頭に入っていなかった

極度の疲れにより、眠いが眠れない状態が続き机に突っ伏していた時にふと浮かんだ疑問である


「…学校には人が多いからな…ビビったんだろ」


そんな彗の一人言に反応したのは飛影であった

人を騙す極意という本を読みながらである


「…それもそうか…ってか便利だな…お前のあれ」


彗と秋野の血でまみれた制服は飛影が風華の風で綺麗にしたのだ

どうこの血を処理しようかと、見方によっては人を何人も殺したレベルの返り血であったのだ

今ではシミ一つ無い制服である


ちなみにだが、猫達が敷地に入らなかった理由は学校には龍がいるからである

弱肉強食で生きていた猫達だがダドマとギルギアの気配を感じ取り逃走したのである


「彗もすぐに覚えるぞ~」


「…」


「彗?…って寝てるのか」


昨日からの疲労がずっと溜まっていた彗

初めて授業中に居眠りをした瞬間である


「…お休み」


飛影はその様子に笑いながら、

悠然と立ち上がり、自然にドアを開けて、平然と授業をサボる

あまりの自然な動きに誰も反応できなかった


>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


「あっき~何でそんな死んでるん?」


「朝からグロテスクなものを見たから…」


彗と同じように机に突っ伏している秋野

肉体的な疲れよりも精神的な疲れの方が大きい


友人に声をかけられたが起き上がることはできなかった


「なんかあったん?」


「いろいろ…」


熊の目玉とか熊の脳とか熊の頭蓋とかライオンの目玉とか内臓とか鯨の血肉を浴びたりとか…と続けたようとしたが止めた秋野

さすがに与太話に聞こえるためなのと、飛影から魔法関連のことをバラすのを止められているからである


「おぉ!!市原先輩や!!」


友人の興奮気味な声で僅かに首を傾けて、グラウンドを見る秋野

そこには友人の言う通りに、飛影がグラウンドの中央に立っていた


(この時間って授業中な気が…)


学年ごとに時間が違うなんてことはなく授業の時間は共通である


「理事長までおる!!」


グラウンドの中央で向き合って何かを話している飛影と理事長


(眠い…から寝よ)


興味は惹かれたが、精神的な疲れによる眠気には勝てなかったため、秋野はそのまま腕を枕にして眠ろうとする


(あれ…?なんで飛影先輩がグラウンドにいるってわかったんだろ…)


友人は飛影がいるとしか言っておらず、廊下を歩いていたのかも知れないし、屋上にいたのかもしれない

だが、無意識に迷うことなくグラウンドの中央を見た秋野


(…いいや…寝よ)


無意識の内に魔力を探知して飛影の位置を割り出した秋野だが、そのまま眠りについた


>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


「ここじゃね?」


同時刻

生徒達がグラウンドを使わない時間を狙って、飛影とダドマはグラウンドの中央に立っていた


「これっぽいな」


飛影とダドマの足元には小さな苗があった

ただの苗ではなく、魔力が込められていた


「これが願いの天使の拠り所って感じだな…」


普通の木の苗とは違い豊潤な魔力が込められている

その魔力量は一般的には膨大とも言える量である


「散々騒がせておいてこの程度か」


だが一般的には膨大であろうともダドマや飛影にとって塵芥のようなものである


「…咲くまではまだありそうだな…咲かせろよ」


「飛影が咲かせればいいじゃねえか…」


「めんでい」


僅かに魔力をこめるだけであり、すぐ済むのであるが二人共にやる気がない


「そういえば面白いのはどうなった?」


「順調だ…そろそろ魔法に差し掛かれるかもな」


「はや!!?」


「ふっふっふ」


胸を張って偉そうにふんぞり返る飛影

気分が良くなったので、苗に魔力を渡して成長を促進させる


「ダドマとギルギアのおかげでやりやすかったな…この世界の人間は影響されやすいみたいだな」


「まぁ、魔界と違って、魔力を使用しない生活してるだろうから影響を受けやすいんだよな」


魔界と違い、魔力の使用があまり無いため、無意識の内に珍しいもの見たさに関わろうとするのである


「決着は明日ってとこか…学校は休日にしといてやるよ」


「頼んだ」


不敵な笑みを浮かべ合う二人であった



あと2~3話で天使編は終了です。


次章はやっぱり神様編ですね。

もう早くリタを出したいです


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