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災厄の生き様  作者: 火憐ちゃん
メリア編
49/122

開幕

シリアスな感じを志し敗北致しました。

シリアスってなんだろう

感動ってなんだろう

笑いってなんだろう


な感じです。


作者から個人的に

読者の方々に質問させていただきます。

この災厄の生き様

けっこうキャラ出したんですが、好きになったキャラはいますか?

魅力的なキャラが作れてるか疑問になりまして…


挙げていただければ、代わりにそのキャラで何か話を作ります。

基本的に話は脳内で構成するタイプですが、構成力を上げるためにリクエスト的に話のシチュエーション込みで意見いただければと思います。

注,災厄の生き様にそんなキャラはいないと言う方はハチャメチャからでも大丈夫です。


「私のマジックミラールームの説明でもしましょうか…」


幸か不幸か


赤い髪の少女の魔法

マジックミラールームの範囲内には、三人しかいなかった


飛影

赤い髪の少女

金髪の少女


学生達はその範囲外にいる

無数とも呼べる数まで膨れ上がった影達と戦っていた


「へぇ?わざわざ種明かしするのか?」


余裕の笑みを浮かべている飛影


妙な魔力の気配はメリア全土

そして影達が活発化しているのは、メリア城下町

全土を狙えるのに狙いが城下町、しいては城に戦力が集中している


城、またはその近辺に敵の狙いがあることは明確である

飛影は内心焦りを隠しきれていない


「そうですわ…何しろ私の魔法は種明かししてこそ意味があるのですから。紹介遅れました。私、シーナです。魔王と呼ばれる貴方に出会えて光栄ですわ」


赤い髪をクロワッサンのように巻いている少女シーナ

貴族というイメージを持てる


優雅に一礼

その動作には余裕が見てとれた


「私の魔法、マジックミラールームは鏡のようなものだと認識ください。貴方の傷は私の傷。私の傷は貴方の傷ですわ」


シーナは袖からナイフを取り出すと、自分の腕を軽く切りつける

薄皮一枚

僅かに血が流れる程度である


「…」


同じ箇所を

同じ時間で

同じ傷が飛影にも現れる


「お分かりいただけましたか?範囲は半径50メートル。対象となっている者…つまり、私と貴方は出入りが不可能ですわ。試していただいても結構です」


「…」


飛影は境界線の手前に立ち、目視はできない境界を全力で殴り飛ばす


「なるほどな…」


力など関係無し

止められたというよりも、すり抜けたという感触である


「お分かりいただけましたか?」


「大体はな…だが、シーナっていったか…お前の傷も俺の傷も関係無くフィードバックするんだったら、決着つけられないだろ?」


「大丈夫ですわ。私は貴方の足止めが目的ですもの」


「どういうことだ?」


「簡単ですわ。この魔界で一番の国であるこのメリアの乗っ取り…それが目的ですもの。まぁゲームですわね…彼はこの国の者を皆殺しにすれば勝ち、貴方はそれを止めれば勝ち…単純でしょう?」


「…っ!!?」


飛影から全力の魔力が解放され

おぞましい程の殺気が放出する


「ふざけんなよ!!お前を気絶させれば済む話だろうが!!」


黒鋼を手甲に変化させる


「舐めるのも酷いですわ。絶対強者級である私が気絶で魔法を解除すると思いますか?」


「なら…お前を拷問して解除させるだけだ!!」


「あら?私はMですわよ?貴方がどれだけ痛めつけようが、私の精神は屈しませんし、何よりその状態に持っていけるとすれば早くて一時間ってところでしょうか?貴方自身もボロボロでどうやって連戦するというのですか?」


「…っ!!」


痛いところを突かれる

脅して少しでも怯めばと考えていた飛影だが、相手も絶対強者級


怯む素振りすら見せない


飛影は手甲を脱ぎマジックミラールームの範囲から放り投げる


「…各自城下町に展開!!戦えない者を、大事なものを護りにいけぇ!!黒鋼ぇ!!影を消滅させろ!!」


「了解ー」


黒鋼は飛影の言葉に迷わず、頷く

人形形態になり、両腕を刃にした黒鋼は、影達を切り裂いていく


「飛影!!頑張ってね!!」


クドも城のことや、国民のことを心配していたため、飛影のことも心配であるがなんとかなるという安心感があるため、クドは王女として城へと急ぐ


そのクドを先頭に他の生徒達も各自護りたいものの為に散っていく

シーナはそれを見て溜め息を吐く


「貴方…判断間違えておりませんか?ここから逃げるように命令すれば彼等は生きましたよ?…わざわざ死地へと赴かせるなんて」


「影ごときに負けるやつらじゃない」


「影の話ではありませんよ…あれはチェスならばポーンですよ。ただの雑魚で一般人の殲滅を目的としています。そちらの反則級を殲滅するために傭兵を雇っていたりしています。…ちなみにこのマジックミラールームにいるため、気付かないのは無理ありませんが、私を入れて絶対強者級は五人です。あの子は絶対強者級ですが、傭兵ですね、まぁ…逃がすのが良かったのでは?」


あの子、と言ってシーナは空中で寝ている金髪の子を見る


「…そこらの傭兵で落とせるほど、弱くない。絶対強者級がきもだが、全部俺が殺せばなんの問題なんて無い」


マジックミラールーム

対象となっている飛影は完全に遮断されており、魔力探知も意味が無い

その性で絶対強者級や反則級の数を見誤ったのは事実である


しかしそれでも、飛影は本心からの気持ちで返す


「…そういえば、お前は人間か?」


「いきなり何かしら?見てわからないですの?」


何を失礼な…と眼を細めるシーナ

飛影の質問の意図がわからなかった


だが飛影はそれを聴いて、笑みを溢す

ポケットから大刃のナイフを取り出す


「結局は戦いがお好みですの?」


飛影を警戒し、ナイフを構える


「いや…時間が勿体無いからな…お前を殺すだけだ」


「言っている意味がよくわかりませんの」


疑問を抱くシーナ

飛影はそう言ってナイフを掲げて、躊躇無く、躊躇い無く自分の心臓に突き刺す


「な…ぐっ!!」


飛影の奇行に驚き、そしてマジックミラールームによって飛影の傷がシーナにもフィードバックする

心臓にナイフが突き立てられたのと、同じ傷が付く


「ぁ…う…」


いかに絶対強者級であれど、人間という種族であるシーナはその場に崩れ落ち血を吐き出して絶命する


しかし、自身に突き刺した飛影は痛みで表情をしかめるが、倒れることはない


「…災厄を舐めるなよ」


人間の子であり、災厄として生まれ落ちた飛影

その身体は人間であるが、人間ではない


人間のように心臓はある

だが動いていない


災厄として人間ではない飛影は脳が全て補完していた

そのため、飛影にとって心臓を潰す行為は痛みを感じるが死ぬことは無い


マジックミラールームが崩壊する

視認することはできないが、それは魔力でわかることで同時にシーナの完全な絶命の証明である


飛影は即座に魔力探知を行う


自分を除いた絶対強者級の魔力はシーナのいう通りの四人

そして、もう一名

その魔力は懐かしくあり、飛影の表情に笑みが生まれる


胸に痛みが走るが、飛影は関係無く息を大きく吸い込む


「静紅ぅぅう!!!!」


大きな声

メリアの城下町全体に聞こえるような大声で名前を呼ぶ


《次元破壊》


その声に応えるように目の前に次元の切れ目が現れる


「あらあら…飛影君、久しぶりね」


そこから、飛影の気苦労を知ること無くニコニコと微笑みながら静紅が現れた


身長は160cm

外見が18歳程まで成長していたが、その微笑みは変わっていない


「久しぶりだが、契約しろ」


「あらあら…初めて飛影君からの契約ね…用件と対価は何かしら?」


今まで、静紅から飛影に持ちかけることはあったが、飛影から静紅は無かった

少しばかり嬉しそうにして飛影の条件を待つ


「内容はこのメリアにいる絶対強者級の討伐、出来る限りでいい」


「…簡単に大変なことを言うわね~高いわよ~」


「デスパラの一本が対価だ」


飛影はコートのポケットからデスパラのナイフを取り出して静紅に見せる


「乗ったわ!!」


即答であった

目がキラキラと輝いていた


「頼んだ」


「任されたわ」


意気揚々と飛び立つ静紅


「さて…おいそこの眠たがり娘」


《風華》


飛影は空中で寝ている金髪の少女を風で包み込み、降ろす


「むにゃ…?」


さすがに寝ていても絶対強者級であるため、魔法の気配に起き上がるが動く気はないようで、眠たそうに飛影を見上げる


「お前の仕事は終わったのか?」


「…そうなの~、御仕事はあの子を君の所に運ぶだけ~結果はどっちでもいいの~。あっ…私はミリア~よろしく~」


ミリアと名乗った金髪の少女

風で浮きながらも、身体をだらけさせている


「傭兵と聞いたが?」


飛影の問いに口をすぼめて、指でバツを作る


「ぶっぶー!!私は運び屋なの~争いは嫌いなの~」


「…運び屋か、絶対強者級を一人受け持ってもらいたかったが、難しいな」


我が儘な飛影であっても、争いは嫌いと言っている関係の無い少女に命をかけてほしいとは言えない


「それに、私は高いよ~」


「…金ならある」


「おぉ~お兄さん成金なの~?」


目がキラキラと輝くミリア

アホ毛が起き上がり、揺れていた


「…決めた。ミリアに依頼をしたい」


「どんなの~?」


「この国を襲う絶対強者級の一人を世界の反対側まで運べ」


「ひゅ~」


飛影の依頼内容に笛を吹く

口笛はできないのか、口で言っていた


ニヤリと笑うミリア


「頭いいのね~お兄さん…死の国に運べとかは考えなかったの?」


伸ばし伸ばしのだらけた口調が無くなる

その笑みは、争いが嫌いだと言っている眼ではなかった


例えるなら獲物を品定めする肉食獣の眼である


「考えたさ、でも建前でも争いが嫌いだと言っているやつを争わせることは好ましくない」


「ふふ、乗ったの!!お兄さん面白いから初回サービスで格安にするの~!!」


同じ笑みを浮かべ合う飛影とミリア


「じゃあ行ってくるの~」


俊敏な動きで立ち上がる


《縦横無尽》


すぐさま魔法を発動し空を駆ける


「ゲームと言ったな…面白い。受けてたつ…お前らを皆殺しにしてやるよ」


飛影は死んでいるシーナに宣言する


《炎舞・火葬》


シーナの身体が巨大な炎柱に包まれる

雲の上まで突き抜ける炎


飛影の身体を紅く照らす


「さぁ…開幕と行こうか!!」


殺気でぎらついた眼

ニヤリと笑みとも言えぬ笑みを浮かべ飛影も飛び立つ


ちなみに作者の好きなキャラは

ハチャメチャなら秋野

災厄ならカガリです


理由は書きやすいから

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