災厄の生き様
はい!これにて、災厄の生き様完結です
これの続きはハチャメチャ魔王へと繋がります
短かったようで長かった(ハチャメチャ魔王とあまり変わらないはずなのに)この作品
災厄の子として生まれた飛影の成長の物語(一応)なっています。
作者としては、ハチャメチャから作成しているのでこの子をどうやってぶっ壊そうかと考えたり、こいつキャラ立ちすぎて困るんだけど・・・的なこともございました。
作者個人としては、神との戦いが一番書いてて楽しかったですね。
やっぱり表現はドがつくほど下手ですが、バトルは書いてて楽しいです
皆様、ご愛読いただきまして誠にありがとうございます。
「…疲れた」
「まさか、三日三晩戦っても勝負がつかないとは思わなかったわ」
あの後、吸血鬼となった飛影と吸血鬼のリーベで殺し合いをしていたところ、最初は遊び半分であったが次第にガチの殺し合いとなり三日三晩ほど魔力が尽きるまで殺し合いをしていた
疲労しきった二人は再び、グランスカイプで酒盛りをしていた
「…リーベは強いな」
「まぁね、ただ飛影も想像よりも強かったわね…殺しきれなかったし」
「肉体の強度が低くなりすぎて焦った、受けきれると思ったら骨折れてるんだもん」
リーベの攻撃
今までの飛影であれば受けて反撃できるところであったが、受けた瞬間骨が粉砕
それに驚いて頭を吹き飛ばされていた
「多分そこが今までと大きく違ってるところね…なれないと辛いわ」
「それよりも…だ!!リーベの魔法チートすぎだろ!!」
リーベの魔法黒霧は、黒い霧を発生させる魔法である
それは、黒い霧の中では自由に移動ができ部分だけ移動も可能で黒い霧を物質に変えることもできる
黒い霧は発生した瞬間世界と交わるため崩壊は可能だが消滅は不可能で飛影の全力の攻撃でも消滅することはなかった
黒い霧自体で攻撃・防御を行える
チートといっても過言ではない
「貴方の炎と風も酷いと思うわよ…風で黒霧は吹き飛ばされるし。。。それよりも一番思うのは火力高すぎでしょ!!!」
黒霧の防御を崩壊させて、リーベの身体を何度も爆散させていた
想定していたよりも殺されたリーベとしても驚くところであった
「攻撃力最強だから当然だ!!」
攻撃力最強の飛影としてその言葉は一番のほめ言葉である
度数が高いお酒を瓶ごと一気にあおり、てきとうに札束を店員に渡して立ち上がる
「とりあえず、帰るかな~」
大きく伸びをする
帰ろうと人間界への転送札を取り出すと、その腕をリーベが掴む
「待ちなさい…とりあえずワインを100本ほどお土産に欲しいわ」
「…」
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リタから魔力を半分ほど貰った椿
シーレイから飛影の帰宅時間と場所を教えてもらっているため、既に殴る準備を完了して待機している
「リタちゃんあれ…ほっといて大丈夫ですか?」
「もう諦めてます…まぁ魔力半分なので致命傷にはならないでしょう」
「シーレイちゃん…ほんとに大丈夫なんですね!?」
「……問題…ない」
それを横で見ている神達
すでに椿の説得は諦めて、シーレイの未来確知により傍観を決め込んでいる
「来た!!」
時刻はシーレイの未来確知の時間通り
転送札特有の淡い光が出現する
「くたばれこのクソ野郎!!!!」
「ただいばふ!!」
完全なる奇襲
椿の拳は飛影の顔面を捉える
これが吸血鬼になる前で万全の状態であれば、吹き飛ばされる程度で済むが
今は吸血鬼となり防御力は落ちており、更にリーベとの殺し合いによって魔力体力が尽きかけている飛影は当然防ぐことも回避することもできず、直撃を食らう
そして爆散する飛影の頭
『ぎゃぁああああああああ!!』
「ちょっっシーレイ!!飛影は無事に済むんじゃないんですか!!?いくら椿さんといえど飛影を殺したら殺しますよ!!」
魔力を全解放し臨戦態勢に入るリタ
「おい!!いきなり何すんだ殺すぞ!!!」
直ぐに頭は再生し、元通り
「…何というかいきなりであれだけど、酷く個性的ね」
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騒いでいた連中を飛影が黙らせて、お茶を啜りながら事情の説明を終える
既にリーベの自己紹介も終えて、リーベはお土産に貰ったワインを飲んでいる
「ただいま」
「ただいま帰りましたぁ!!」
「おーす、酒もって来たぞ~あと拉致ってきたぞ~」
「拉致されました!!」
「同じくだよ畜生が!!!」
「生きておったかクソチビが」
シーレイより本日パーティがあると教えられていたため、騒ぎ好きな連中(一部拉致)が戻ってくる
黒鋼と優希は買い物帰りである
「よっしゃ!!じゃあパーティの準備始めるぞ!!サボった奴は酒抜き」
「俺ら御客様だと思うんだが?」
「関係ない!!!…それにな、ラインとアユリに声をかけたところアユリはそろそろ来るそうだが、ラインはギリギリになるそうだ」
「なるほどな」
ニヤリと笑う飛影とダドマ
何を考えているかは察しの通りである
本来であればやる気にならなかったパーティの準備であるが、それを聞いたらやる気が俄然上がってきたダドマ
「よぉし!!さて俺何しようか!!飾り付けか?よし任せろ」
《方舟》
絶対強者級であり、人間界の魔王であるダドマの魔法により飾り付けが一瞬で終える
「ちょい待つのじゃ!!我の酒がなくなるではないか!!」
それに危機を感じた酒好きのギルギア
何か無いかと周囲を見渡す
「あ~ギルギアさん、それじゃあテーブルを出してもらっていいですか?」
助け舟を出す優希
人数自体は多いので、出すテーブルも大きいテーブル三つとそれなりに重労働(一般人)である
「感謝するぞ」
《グラビティ》
重力を操作して、綺麗にテーブルを並べる
これでお酒が確保できると、少し頬が緩む
「あっじゃあ私は優希ちゃんと一緒に料理を手伝うよ!!」
「俺と優希で大丈夫だ!!」
「間に合ってます!!」
戯言を抜かした椿
椿の料理を食べたことがある二人はあんな食材に関しての冒涜を二度と起こさせないように全力で断る
「え~折角なんだから私も料理作りたい!!」
「いや、ほんと無理ですスイマセン!!お酒を並べてもらえれば全然OKです!!」
料理関連でなおかつ失敗がありえないことを指示する優希
その対応に、心の内で感謝する飛影
「他のやつらも働けーアユリの分は残しておくように!!ただラインの分は残さなくても問題ない」
こうして、各自何か小さな手伝いごとを優希から指示してもらい対応する
5分後にやってきたアユリには、テーブルの上に零してしまった3滴ほどの水を拭くという手伝いが課せられた
もちろんラインができるようなことなど何一つ残されていなかった
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「よぉし!!皆酒は持ったかぁ!!?」
その後、
静紅はいつの間にか現れて、味見というお手伝いを完遂し
杏は研究に没頭中のため、音信不通
ラインは何も手伝っていない
「ちょっと待て!!!私にお酒が無い!!!!」
何も手伝っていないラインには当然酒は配られない
自分で注ごうとしてもダドマの魔法によりその手に酒はつかめない
「働かざる者飲むべからず!!」
「天界で私滅茶苦茶働いたよ!!?」
「はぁ…悪いがこの家にはパーティするときに何も手伝わなかった奴には飲ませないという決まりがあってな」
「初めて聞いたよそんな決まり!!!?」
「今日作ったからな」
「だろうね!!!?」
「けどさ、いつ作ったかは問題じゃなくてさ…その決まりをやったかやってないかが一番重要だと思うんだよ!!!」
「その決まりを知らなかった人に対して酷くないか!!!?」
「ラインは人じゃないからノーカン!!」
「おい、そろそろ腕が疲れたぞ!!!」
「嘘付けよダドマ!!!何でこの程度で疲れるんだよ!!!」
「はい!!いつまで経ってもキリがないので、皆で新しく仲間になったリーベと一緒に騒ごう!!!!はい乾杯!!!」
『乾杯!!!』
「だから私のお酒はどうすればいい!!!?」
注:)本作品は3部作です
なので、次の作品はハチャメチャ魔王からの続きになります
次回作のタイトルは、どうしましょうね?
まだ決めてないですが、折角なのでこの場で決めちゃいます
「世界の崩壊・始まりの世界」
↑一行書くのに1時間ほど悩みましたが、これでいこうと思います。
取り急ぎ、直ぐ概要だけは執筆しておきます(3日以内)
それでは皆様またお会いしましょう