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災厄の生き様  作者: 火憐ちゃん
鬼編
119/122

最後の一撃

ぎりぎり1ヶ月以内!!のような気がします。

気付くとそろそろ年末ですよ年末


時が経つのは早いことで。。。。。

「いや~あはは!!やべぇーやべぇー!やっぱり複数人かぁ…これはやばいな、マジで!!デスキアはいるんだろ?」


「えぇ、いるわね…確認取らなくても貴方なら私についてる虫の魔力と同じ存在がいることは気付いてるでしょ」


魔力を探知した際には最低二人

デスキアともう一人、両方とも絶対強者級である


「一応の確認だ!!これでいなかったら最悪だからな、あとどんぐらい持つ?」


「…3分ってとこかしら」


「相手のこのペースなら、残りギリギリだな…ふむ、じゃあ急かすかな、っとしまった!一つ確認するけど、デスキア殺したらリーベは元に戻る?」


「まぁ元に戻るけど。それが何か?」


敵のペースは特に急ぐこともなく、動いている

このままのペースであれば、リーベが死ぬ10秒手前でやってくるというくらいである


「あ~、一応の確認だ!元に戻るってのは再生力、魔力共に直ぐ全開するでいいのか?」


複数人いる場合、飛影はデスキアしか狙わないつもりである

相打ちになった場合、デスキア以外の敵がリーベを殺したらその作戦は意味が無くなる

そうなると、飛影にとっての達成条件は遥かに難易度が増すことになる


「恐らく、魔力はわからないけど再生力は復活するわね。この虫が私の再生を邪魔しているわけだし、元凶が無くなれば、再生力は必ず元に戻るわ」


「なるほど、おーけーおーけー!!取り合えず、魔力が回復しない場合はコレ使え」


飛影がリーベに渡したものは、転送札である

場所は、人間界の山奥

魔力が回復しないのであれば、まず見つからない場所である


「…ありがたく頂戴するわね」


再生力が復活すれば、その時点でリーベを殺すのは不可能となる

相手が絶対強者級でも、転送される時間は確実に稼げるであろう


「さて、とりあえず!始めるかな~」


(相手がこのままのペースで移動すればまとめて二人は消せるから問題ないけど、まぁ無理だよな…デスキアがやってきただけでも行幸とすべきかね)


本来であれば、始めから魔力を全開にして最強の一撃を与えるための準備をしていれば、問題は無かったのであるが、一番の敗北条件はデスキアがやってこないことである

だが、できるだけ魔力を抑えている飛影を警戒せずに結界内に侵入してきた時点で、第一条件はクリアされている


入るのは自由であるが、出るには1分程度時間をかける必要がある結界

それだけあれば、充分である


(もう一体が気になるが、気にしてたら何もできねぇからやるかね)


リーベが事前に張っていた結界内に移動したことを見届ける

気紛れで世界を滅ぼせる絶対強者級の中でも、格が違うモノたちと同等

魔法使いの王であり、神の力に打ち勝った攻撃力最強の魔力が解放される


その気配を素早く察知した二人は、魔力を解放しながら速度を上げ、僅か2秒で飛影とリーベと対峙する


(さて、時間稼ぎっと)


「俺は飛影、リーベの守護者だ」


魔力の解放を終え、攻撃のために魔法の構築を始める

そして、時間稼ぎになれば良いレベルで自己紹介


『っ!!?』


デスキアとカルテが感じるのは、普通に戦えば二対一でも勝てないかと感じるほどの馬鹿げた魔力

そして、その全魔力を込めているであろう馬鹿げた一撃を準備していることである


「奴を止めろ!!カルテ!!」


危険を感知したデスキアは、カルテを使って何とか止めさせようとする

カルテはデスキアに言われるまでも無く、反射的に身の丈ほどある大剣を抜刀し、魔力を解放しながら飛影へ迫る


リーベが力尽きるまで、残り1分


(クソが!!少しは立ち止まれってんだよ!!確実に殺すにはあと10秒は欲しいが、絶えられるか!!?)


音速を超える速度で飛影の首を跳ねるように、大振り一線

魔法を構築しながら、一歩後ろに下がり回避する


(このレベルなら回避可能!!大剣なんて振りがわかりやすい武器で助かったよ馬鹿やろう!!)


魔法構築にほぼ全魔力を掛けている飛影

身体の反射と、軌道を読んで回避しているに過ぎない

魔法を使われなければ、避けきれる


リーベが力尽きるまで、残り59秒


《漣の剣・飛躍》


そして、この魔法を発動させれば殺されると感じているカルテが、魔法を使わないなどの奇跡は起きない


(少しは躊躇しろよ!!!!魔力の動きからして身体能力強化か、特殊能力付加!!!まだ逃げれるか!?あいにく手は魔法構築してるから一歩引いて、振り切った直後に蹴り入れて吹っ飛ばすか!!)


高速思考で殺しきるための考えを展開

本来であれば前に出ながら受け流して、殴りに行くところであるが魔法構築に集中しているため、両手が使えない状況で間合いを詰めようとするほど飛影は馬鹿ではない


「リベリアを殺すためだ、貴様に怨みは無いが死ね」


袈裟切り一線

先程同様に、速度も変わらない大剣の大振り


「っ!!」


一歩引く予定であったが、全力で後ろに跳躍して大剣の一撃を大きく回避

大剣の一撃を回避したはずだが、ゴギ!と鈍い音を立てて飛影から血飛沫が溢れ崩れ落ちる


「……剣…撃の拡張…か」


「いかにも、剣しか能が無くてな魔法はコレしか使えんが、貴様に致命傷を与えるには充分なようだ」


リーベが力尽きるまで、残り57秒


(くそ…見誤った!…災厄でよかった瞬間だ畜生!!!背骨と背中の皮残して真っ二つかよ!!…やばい!痛覚を遮断…今痛みは魔法構築の邪魔だ!!…白炎が出せなくなったな…魔法構築の時間が足りねぇ…)


身体が悲鳴を上げるが、無理やりシャットダウンして思考を開始

既に経つことすら困難な状態で、カルテは既に攻撃の準備を始めている


次の攻撃を避けることは不可能

そして次の攻撃までの時間を想定して飛影は魔法の構築を変更する


(…最後の一撃くらいは、白炎で決めたかったけど…しょうがないか…まぁ…俺の絶対強者級の始まりになった炎で締めるのも…まぁ、悪くないかな)


《炎舞・全てを一人のために》


飛影の右腕から長さ2m程、細さ直径5cmの全魔力をこめた一撃にしては小さすぎる無炎の槍が生み出され、デスキアに発射されると同時にカルテの大剣が飛影の首を刎ねる

跳ね飛ばされた飛影の首、その顔は不敵な笑みを浮かべていた


自身の保身のためか、何があっても動ける距離である50m程後ろで警戒していたデスキアだが、飛影の一撃は光速に匹敵し反応することもできず、カルテの身体を貫通する

貫通し、その槍が持っている威力を感じたのは既に身体の半分が燃やし尽くされた時である


「ははは!!」


だが、デスキアは残るは首だけという状況で笑い声を上げると、残った首だけが無数の小蝿へと形を変える

虫を操る魔法を持っているデスキアは、自身の身体を虫へと変えることが可能であった

本体を殺さない限り死にはしない


(最後の一撃も無意味だったな!!)


飛影が死ねば、馬鹿げた威力の魔法とはいえ消滅する

デスキアを一撃で殺せなかった時点で、無意味と化す


飛影の首が地面に落ちると同時に無炎で構築された槍が弾けて消滅した


年末年始何かしらリクエストがあれば、特別話作成させていただこうと思いますゆえご認識くださいませ。

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