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災厄の生き様  作者: 火憐ちゃん
氷の悪魔編
113/122

文化祭②

1ヶ月過ぎてしまった…


梅雨ですね~雨とかもうダルくてダルくて、家でニートしたいです

ただいま仕事が炎上中

「なん…だと?」


土曜日の結果が日曜日の朝に張り出された

当然、飛影は一位だろうと思っていてため特に気にもしていなかった


しかし、現実は違っていた


飛影たちのクラスの売り上げは108万円

目標は十分に達成している

しかし、結果としては2位


1位は秋野たちのクラスであり、売り上げは112万円

3位は15万円で桁が違っていた

1日目終了で、既に1位争いは2クラスで絞られている


「…何故だ?…秋野たちのクラスにそこまで人気はなかったはずだぞ」


飛影は記憶を思い返してみるが、やはり秋野達のクラスは繁盛していなかった


「警戒しなければなりませんね…」


完璧を目指すリタとして、初日の結果が1位ではなかったことの不満が表情に表れていた


「といっても警戒してもやることは変わらないんですけどね~」


リタの呟きに優希が反応する

優希の言うことはもっともである

喫茶店であるため、やることは変わらないのだ


「…まぁいいか」


飛影は何か謎が残ったが、既に文化祭開始まで10分を切っているため一度思考から切り離す


「とりあえず、今日はリピータがいると予想されるから昨日よりも混むと予想される!気合入れてやるぞ!!!」


「お~」と参加メンバーが手を挙げる


既に椿と黒鋼は校門前で待機しており、

そして、文化祭二日目が始まった


======================================================================


「終わってみれば圧勝でしたね…」


結果として


飛影達のクラス:1位

総合計    :231,4500円


秋野達のクラス:2位

総合計    :116,6700円


であり、無事飛影達のクラスが1位をゲットすることができた

今は、文化祭も終わり打ち上げである


打ち上げといっても、飛影の屋敷で実施している

面子はいつも通り

飛影、リタ、椿、黒鋼、優希、アンジェレネ、シーレイ、静紅、杏

ダドマ、ギルギア、彗、秋野である


何故、他のクラスである秋野がいるのかと聞かれれば開始時間が遅いからである

22:00から開始のため、秋野は自分のクラスの打ち上げが終わってから参加している


開始時間が遅い理由としては、単純で優希が文化祭に参加しているため準備していなかったからである


「おっし!!じゃあ1位取ったからパーティだぁ!!!」


そして、いつも通りに騒げる口実がそこにあるためパーティが開始される

飛影はもはや騒げればそれだけで満足である


「そしてサプライズ!!今回の文化祭参加メンバーで売り上げ(写真撮影)を計算してみた!のでトップ3にはプレゼントだ!!」


指をパチンと鳴らすと、すぐ横に控えていたリタがボタンを押す

すると、ドラムロールが鳴り響く


「第3位!!!優希!!」


「いよっし!!!」


大きくガッツポーズをする優希

その姿は優勝したような勢いであった


「明るくハキハキと動いていたから写真撮影多かったな!!プレゼントはこちら!」


飛影はポケットから小袋を取り出し優希に投げる


「あけていいんですか?」


「いいよ!ってか開けてくれないと説明できん」


説明?と首を傾げる優希であるが、中身は気になるので躊躇無く袋を開ける

中に入っていたのは銀色に輝くイヤリングである


「…あら?それ欲しい!!」


それの正体に気付いたのは静紅である

目を輝かして優希の持つイヤリングを凝視する


「それは、マジックアイテムの一つで名前はポーカと言ってな効果は自分の家に瞬時に帰れる(一回限定)」


「…なんか微妙じゃないですか?」


しかし、ただ帰れるだけという効果に優希はそこまで魅力を感じなかった


「価値的には多分売れば3億はいくんじゃないかしら?世界が異なっても次元移動で自宅に戻れるから便利よ」


「さ!!?」


それは、自分の家を設定すれば即座にテレポートすることができるものであり

捕まる前に逃げれるため、盗賊御用達の代物である


3億のイヤリングが自分の掌の上にあるという事実に優希は震えていた


「ちなみにいらないなら、タダでくれないかしら?」


「嫌ですよ!!」


「では第2位の発表だ!!」


再びドラムロール

3位の景品がおよそ3億という豪華商品に、文化祭参加者は神に祈っていた


「第2位は、リタ!!!」


「…1位ではありませんでしたか…」


完璧を目指すリタにとって1位じゃないことは、かなりショックであり肩を落とす

先程の優希と反応が全く逆である


「プレゼントはこれ」


再びポケットから小袋を取り出してリタに投げる


「ありがとうございます。開けますね」


小袋の中には、本が入っていた


「それも欲しい!!え?っていうか飛影君これタダであげるの!!?私も欲しいんだけど!!?予備ある!!?」


「予備はあるけどやらん!それの名前は世界辞書、世界が知っていることなら何でも調べられる!注意点としてはその世界が知ってることしか調べられないから」


「…かなり有用なマジックアイテムですね」


初めて行く世界でもこれがあればある程度調べられるのである


「これって価値的にはどれくらいなんですか?」


プレゼントの価値を聞くのはマナー違反であるが、自分が貰ったのもあり気になってしまう優希


「…市場に出回ってないけど…これなら売るところを選べば100億以上はいくと思うわよ。貰えないなら売って!!」


かなりのレアな品であるが、飛影は幼少の頃の遺跡攻略により、このようなマジックアイテムの在庫は売るほどある


「はい!!じゃあ第1位は…」


再びドラムロール


「アンジェレネ!!おめでとう!!!」


「いよっしゃい!!!」


3位、2位と豪華すぎるプレゼントに俄然興奮するアンジェレネ

1位はどれだけの価値があるのだろうかと、優希は考えたが想像できなさすぎるため考えるのを止めた


「プレゼントはこれ!!」


今までとは違い、小袋に入っておらず札をアンジェレネに渡す


「なんですかこれ?転送札ですよね?」


見慣れた形の札

魔界・天界・人間界を移動することができる転送札は価値的にもそこまで高くない


よく見ると書かれている文字が違っている


「え~と、それの行き先は少し前に俺とアユリが滅ぼした世界!!ラインも自由にしていいって言ったから贈呈!」


もはや1位のプレゼントは価値すら付けれなかった

冗談でもなく、世界をくれてやろうと言われているのである


「…う~ん、私的に一番いらないんですけど」


世界を創造することができるアンジェレネの《アンビリルワールド》があれば、いつでも世界なんてものは作れるため今までのプレゼントと比較すると一番魅力を感じない代物であった


「価値的には世界の値段なんて知らないけど、かなり高く売れると思うから売っちゃってもいいぞ」


「む~じゃあそうしますね!」


「世界売るってなんですかね?」

「もはやなんでもありだな」

「意味がわかりません…」


次元が違いすぎる会話に着いていけない一般人代表の優希、秋野、彗


そういえば、と彗は思い出す


「佐藤のクラスは何で初日あんなに売り上げ出たんだ?」


2日目の売り上げは僅か8万円である


「へ!!?えっとぉですね!!わ、私のところミサンガ売ってたんですけど!飛影先輩が100万で買ったんでそれのせいですね」


彗に話しかけられて、顔を真っ赤にしながらしどろもどろになりながら、カミカミで返事をする秋野


「あ~そうだったそうだった」


ぽんと手を叩いて思い出す飛影


「この野郎、自業自得じゃねえか!!!しかも何で覚えてねぇんだよ!!!」


思わずドロップキックを飛影に食らわした彗を責めるものは誰もいなかった



4位は飛影&シーレイ

5位は椿

6位は黒鋼

7位は杏

でした


まぁ、呼び込みの時間があったので5~7位は不利でしたね



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