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災厄の生き様  作者: 火憐ちゃん
氷の悪魔編
110/122

文化祭準備(2)

今気付くと、この作品書き出してから三年以上経ってました

驚きです

誠に面妖な気持ちです


前作品と比較すると執筆遅くなりましたが、今後ともよろしくお願い致します。

放課後

いや、夕日が沈んでおり放課後と言うには遅すぎる時間帯である


そんな時間に、飛影達は教室にいた

メンバーは、飛影、リタ、彗、椿、黒鋼、アンジェレネ、杏、優希、シーレイ(睡眠中)である


文化祭参加メンバが全員集っていた


「さて…んじゃあ計画自体は渡した資料を確認してくれ」


教卓に立っている飛影の渡した資料は、今朝方黒板に記載した内容をリタが清書したものである

各其々前列に座っており、リタが代表して資料を配っていた


「おぉ~接客ですか!!面白そうですね!!これ試食とかできますか!!?」


真っ先に反応したのはアンジェレネである

他の者は全体を確認していたが、アンジェレネだけは自身のところしか確認していなかった


「試食は駄目だ。売り上げが減る!とりあえず全体見てくれよ」


飛影は溜息をつきながら至極真っ当な意見でアンジェレネの質問を一刀両断し、一度全体を見渡す

大爆睡中のシーレイ以外は、資料を読むのを止めて飛影の方を見ているのを確認すると一つ頷く


「とりあえず、全体確認してもらったと思うから各其々の担当と、役割決めるな~…誰か黒板書いてくれ~」


「では、私が書きます!飛影の補佐ですから!!」


飛影が言葉を言い終わるよりも早くリタは立ち上がり、黒板の前へと移動していた

まだまだ、気を張り詰めている最中である


「えっと~、とりあえず現場での内容は基本的に書いてあるとおり。椿と黒鋼で校内回って客引きで、杏も当日空いてたら客引き頼む」


「ずっと客引きなの?」


ふと、椿が疑問を口にする

文化祭の時間は10:00~16:00であり、6時間ずっと同じものが客引きしていても効果は高く望めないと考えたためである


「いや、客引きが必要なのは2時間ほどってところかな…2時間過ぎれば良い具合に知名度上がってると思うからあんまり必要ない。一応30分に一回二人くらい校内一周くらいはしてもらうけど、基本的には2時間客引きして、終わったら接客の手伝いかな。ローテで回す」


飛影の発言を租借して完結にまとめた形で黒板に記載を始めるリタ

さすがに飛影がそこを考えていないわけが無いと思っていたため、特に疑問も感じずに飛影の答えで満足する椿

基本的に祭りであるため、騒ぐの大好きな面々のやる気は充分である


「んで、次に料理だけど全部俺が作る」


「あれ?でもお前接客もするんじゃないのか?」


彗がもう一度計画を見ても、料理と接客に飛影の名前が書いてある

料理をしながら接客は無理だろうと、常識的に考えた彗


「ん?ああ、厨房は絶対に見えないようにして中で炎舞と風華と魔力操作だけで作るから、接客は問題ない」


目の前にいる魔界の魔王に対して常識的な意見をぶつけたのが間違いだったと彗は軽く落胆する

カガリも魔力操作だけで料理を作っていたため、飛影はその案が浮かんでいた


「私が作らなくても良いんですか?てっきり文化祭の手伝いで喫茶店って聞いてたんで厨房に入るかと思ってたんですけど!」


はいはーい!と元気良く手を挙げて質問する優希

優希自身としては、接客をやってみたかったので特に問題はないのであるため、聞いてみた程度である


「優希にも作ってもらいたかったが、接客に一人減るのが勿体無いし何より優希が一番まともに接客できるからリーダー的な感じでよろしく」


「り?リーダーですか!!?」


「あぁ、ちゃんとやるのであれば優希が一番まとも」


接客メンバーの中心となるのは飛影を除くと、意外と常識を知らないリタ、破天荒アンジェレネ、常識的であるが接客未経験の彗、このような系列であればなんでもござれの優希である

必然的に優希がリーダーとなる


うっほい!!と妙な奇声を上げた優希であるが、高く上げたガッツポーズがやる気を物語っていた


「次に、接客だけど基本的に触られそうになったら避けろ。気配で察せ。あとはてきとうに笑顔浮かべて元気良く対応しろ。あと、商品として写真撮影が入っているから盗撮お断り!これは撮影場所を用意するからその場所以外でだとカメラを機能しなくなるようにリタの魔法でよろしく!まぁ屈折してぼかすとか、光を消すとか色々方法はあると思うけど任せる」


「ちょっとヒエー待った!!」


聞き流すわけには行かない言葉が聞こえたため、杏は手を挙げる


「私も当日は空いてるから客引きの後に接客になると思うんだけど、気配で察しろなんて無理なんだけど」

「あっ!それ私も」

「現実的に触られることはありえないが、俺も」

「私もですよ!!!ふつーの人間ですよ!!」


絶対強者級の物差しで測られても無理な反則級の面々である

黒鋼は、反則級の中でも上位に位置するので問題は無いが他は無理である


「…ふむ」


その意見は考えていなかったのか、飛影は少し考える

少しといっても高速思考を用いてすぐに、考えをまとめていた


「じゃあ、風華の風で全身纏わせるから、妙な気配を持って触ったら弾くようにするわ」


難関も魔法で解決できてしまった


「とりあえず、現場の動きはこんなかな?詳細は当日俺から指示するからそれに従って行動するように!んで、次に準備だけど残りは2週間ほどで、料理に必要な材料は優希と俺で買出し。教室の装飾は俺と彗でやる。優希はこないだ言ってた大サービスしてくれる店を案内してくれ。前日に買うから予約しといてくれ。彗は俺と、隣町のホームセンターで色々買う…つもりなんだけど」


少し、言葉を切る飛影

悩んでいるような表情である


「アンジェレネ…可能だったらでいいんだけど、この教室に入ったらアンビリルワールドに飛ばせるようなことってできる?そしたらこの教室の1.5倍ほど広い世界に移動させて欲しいんだけど」


飛影として一番課題としているのが教室の狭さである

2組用テーブル*4

4組用テーブル*4

の最大24名が限界なのである

更に限界であるため、かなり道は狭い


周りも飾りつけなどで教室の広さなどあまり気にしないと考えているため、飛影としてはこっそり1.5倍ほど広くしてもらって

2組用テーブル*5

4組用テーブル*6

の最大34名のゆったりとした広さにしたいのである


「う~ん、難しいですね~私の魔法のアンビリルワールドは飛ばすためには触ることが条件ですから」


「それって、一般人でもそうなのか?魔力が弱いやつなら魔力に触れるだけとかできるか?」


「やったことないですけど…う~ん、杏さん協力お願いします!!」


「え?」


いきなり振られて、まだ了承もしていないがこの中では一番魔力が低い杏へアンジェレネは魔力を纏わせて魔法を発動する


《アンビリルワールド・遠隔操作版》


「ちょっなにすんの!!?っていうか今何やったの!!?」


魔法を発動したつもりであったが、杏の姿は肉眼で確認できる


「やっぱり駄目でした!!」


「…どうしよう…もうちょっと広い所でやりたいんだけどなぁ…」


飛影の考えていた計画が破綻しそうな危機に直面することになった


「教室壊そうかな…ダドマに直してもらえば」


「ストォォォォオォォプ!!!!!」


なにやら不穏な独り言が聞こえたため、彗が勢い良く立ち上がる

さすがに準備期間が残り2週間である

教室を壊されたらたまらない


「俺に良い案がある…」


なるべく言わないでおこうと思っていた彗であるが、教室を壊されるのはさすがにごめんだと考えた

その情報は飛影と更にはリタがいない時(体育の男子着替え最中)に言われたことなので、迷惑を考えると隠しておこうと結論付けていたことであった


「視聴覚室を使おう…あそこは普通の教室より2倍は広いし、申請すれば恐らく通る」


視聴覚室を使うには、立候補した中から学校の最高権限を持つものが選ぶという手順が必要である

学校の最高権限を持つのはダドマであるため、100%飛影が視聴覚室を使用することが可能である


「視聴覚室というと…1階の直ぐ近くにあるところか…ふむ、立地条件は悪くないし確かにあそこなら広いな…それで行こう!!ちょっと待ってろ!!」


飛影の中での計画の影響度を頭の中で整理して、特に問題なくメリットのみであることがわかったためすぐさま行動に移る

全員に待機を命じると教室から出て行った

夜の校舎といっても、ダドマとギルギアは何故か地下に2LDKある理事長室に住んでいるため最高責任者は直ぐに見つかる


5分程の時間が経つと、飛影が戻ってきてVサインを全員に見せつける


「よし、じゃあ準備は視聴覚室で行う!!」


リタが黒板に場所の変更を記入する

彗以外はやっほう!!と喜んでいるが、彗としては正直に喜べは出来ないため引きつった笑みを浮かべていた


「最後に、チラシ作りだけど杏への依頼としてチラシを振ると声が出て視聴覚室まで案内してくれるようなものを作って欲しいんだけど…可能?」


相手が杏で無ければ馬鹿げているといっても過言ではない依頼である

科学に疎い飛影としても、そんなのがあれば面白いな~ぐらいの気持ちであるためそこまで本気ではない

そんな飛影からの依頼を受けた杏は笑顔で頷いた


「全然OKよ!!GPSとジャイロセンサー使えば問題ないかな?5分くれれば設計まとまるから大丈夫よ!技術盗まれるのはムカつくからある位置についたら、もしくは学校から出たらその部品だけ燃えるようにすればいいし、紙に付けれる程度のやつでいいのよね?部品だったら1枚10円くらいで済ませられるけど何万枚すればいいの!!?」


可能であるとの返事をもらった

しかも刷る単位が万枚を超えている時点で飛影としても予想外であった

更に10円で済ませられると杏は言っているが、その技術を公表すれば億単位でお金が手に入るほどのものである


「ん~と、シーレイ」


チラシをするのにもお金が掛かるので、必要最低限に抑えたいと考えた飛影は睡眠中のシーレイに話しかける


「…1239枚」


寝言か、起きているかは机に突っ伏しているため判断できないが、飛影の問いに答えたシーレイ


「1239枚で頼んだ」


「OKOK!!」


「よし!!一通り計画決めれたし変更あれば直ぐに通達する!!あとは接客するやつは全員優希にやり方教えてもらってくれ!!以上!!解散!!!!!!!!!!!!」


次も準備ですかね。


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