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災厄の生き様  作者: 火憐ちゃん
氷の悪魔編
104/122

ちょっとした日常

ガチバトルの前のおまけ話です


CASE:秋野


「あの…先輩…厚かましいとは思うんですが、枕にしてもいいですか!?」


秋野が羞恥心を捨て去った言葉である

事の発端として現在、秋野は修行のため一匹の狐火と同じ部屋にいた

口調は飛影だが、動作としては狐を模倣しているらしく秋野がテレビを見ているときに(修行として自室のテーブルを浮かしながら)狐火が秋野の膝に包まったのであった


「ほわぁ…」


信じられないほど上等な毛並み

炎で出来ているせいか、生物のように暖かく

風も使われているせいか、身体がとても柔らかい


その上等な質感に秋野の集中力が切れてテーブルは落下するも秋野は気にしていなかった

欲望に耐え切れず、放ってしまった言葉である


その言葉はインプットされていなかったのか、狐火は何も喋らずに秋野の膝から降りて枕になりやすいように包まる

尻尾がゆるりと振れており、愛くるしさは増している


「…お邪魔しまーす」


ゆっくりと頭を降ろす

その一瞬で解消された秋野のストレス


(こ…これは!!!)


秋野の全身に雷の如く電気が流れ、一瞬で眠りに落ちた


=================================================================

CASE:彗


「あ…あなた!!…す…彗ちゃんが美少女の彼女を連れてきたわぁぁ!!!」


「…なんだと?」


秋野も秋野で超熟睡で寝坊という波乱が次の日にやってくるが、彗は直近で波乱がやってきていた


「初めまして、彗さんのお母様とお父様ですね。私はリタ・レーンと申します。本日はご迷惑を掛けてしまうことは存じていますが、宜しくお願い致します」


彗の訓練を見るために本日はリタが泊まりに来ていた

リタは女神の如き(実際に女神だが)笑みを浮かべて腰を折り挨拶をする


その傍らにいる彗はどこかゲッソリとした表情で帰宅していた

リタは彗がどれだけ言っても「飛影の命令ですから」の一点張りで何一つ聞きはしなかった


彗の母親が忙しなく動き、リタをリビングのソファに座らせお茶を用意する


「お気遣いなさらずとも大丈夫ですよ」


にっこりと笑うリタに何一つ欠点は無かった


「俺は風呂入るからな!!泊まるなら客間を使え!!!!」


既にここまで侵略されたとなれば、リタを止めることは不可能である

それを悟った彗は、あくまでもマイペースに普段の行動をすることを心がけた


(飛影の命令によれば、私が彗さん家に泊まることは秋野さんには絶対に知られてはならないとのことでした…秋野さんが彗さんを好いているのはもはや明白…飛影の命令の意図が理解できます。私として完璧に飛影の命令をこなすのであればどう行動するのが正しいのか…悩みますね…それよりも飛影は無事なんでしょうか…もし怪我でも負っていたらあの天界の魔王はぶち殺しておくのが吉ですね…)


女神のような笑顔とは対象に、ドス黒い思考をしているリタ


「リタちゃんはご飯食べる?」


「いえ、結構です…一日食べずとも活動に支障はありません」


彗の母親からの御飯のお誘いもリタの思う迷惑をかけない最善の完璧な回答で受け答えをする


「…ならお風呂は入るかしら?着替えは持っていないんだけど私のお古ならあるから」


「いえ、結構です…もともと不純な物質は生成しないので」


『…』


このたった二つのやり取りで彗の両親は確信した

この子は、遠慮しがちでまだ日本語を正しく理解できていない外人の子だと


本人としては、元々が神なので食事はとらずとも生きていけるし、汗も含む不純物、毒性のあるもの(アルコール等も含む)物質は受け付けないことを言っただけなのであるが、常識のある彗の両親には通じなかったのであった


=======================================================================

CASE:優希


「さてと…!!準備完了!!」


優希と一緒に買出しにいき一通りの材料の買出しを行った椿はキッチンでエプロンを装備して腕まくり

準備は万端である


優希は既に超巨大テレビ画面で格闘ゲームを再開していた

飛影がいたら、確実に椿をキッチンから追い出して安全地帯にするか一人で犠牲になるかを真剣に考えていたがそれを知らない優希はのほほんと連勝数を重ねていた


(とりあえず…パスタ…かな?あとはおかずにサラダと、肉とか…デザートも付ければ完璧)


調理する品数はなんと4品

普通であれば豪華ですむが、飛影がいたのであれば急いでドリンクの氷と、パスタの皿とおかずの皿とサラダの皿と肉の皿とデザートの皿の準備をするだけを椿に命じる程の品数である


(とりあえず、サラダ!!…うーんレタスとトマトとツナってところでいいかな)


サラダに選択する具材はまともである


ちゃちゃっと慣れた手つきでサラダを盛っていく


(あとは…味付けに……ジャムと蜂蜜で色を付ければ見栄えも良くなるよね!!)


そのままドレッシングをかければ普通のサラダになっていたはずの食品にブルーベリージャムとピーナッツジャムに蜂蜜をのせて、色鮮やかな人外の食べ物が誕生する


(…うーん…微妙だなー赤いのが足りない………あっ…丁度唐辛子があった!!!!)


人外の食べ物を作成してまだ足りないのか、甘ったるくなったサラダに唐辛子を微塵切りにしてパラパラと上に塗していく


(よし!!…一品完成!!…次は~デザート!!)


椿的な常識では、肉やパスタは温かい方が良いという比較的まともな考えがあるため、冷めたパスタや肉が出てくることはない


(なに作ろうかな~~?…うーん食材的には…ホットケーキ!!…いや、杏仁豆腐……でも料理の数が多いからな~プリン…いや大福…いや、市販のアイスにしよー)


散々悩んだ挙句に、市販のアイスというまともな食材に手を伸ばす

ターゲットは、ハーゲンダ○ツ

アイスでは上等なものである

セレクトはバニラというオーソドックスな味を選択


(うーん色的に白いからなーコーヒー(M○Xコーヒー)をかけて色をいい感じにしよう)


わざわざ湯煎してアイスを溶かし、糖分の塊に糖分多量のコーヒーを混ぜる


(赤さが足りない!!)


混ぜて見かけは綺麗になったが、まだ物足りない椿はイチゴジャムに手を伸ばし、上にのせる


(あとは…砂糖をかけて初雪的な綺麗さを)


砂糖を粉振るいに掛けて、綺麗にかけていく


(…蜂蜜色もいるよね)


その上に蜂蜜をかけて冷凍庫に保存し完成

2品目の人外な料理が誕生した


(よし!!とりあえずメインのパスタ!!…なに作ろう??)


素早く2品目を作り出し(人外な)気分が良くなった椿はそのままパスタの作成に取り掛かる


(…デザートは甘い系にしたし、パスタはちょっとピリ辛にしようかな)


パスタを茹でると、椿はキャロライナ・リーパーと、ブート・ジョロキアと、トリニダード・モルガ・スコーピオンを細かく刻み、唐辛子の液体で茹で始める

更にそれをパスタと絡ませる


(うん!!綺麗な赤色!!…でも意外性が欲しいなー)


既に人が死ねるレベルの辛さになったそれに、意外性という理由でイカ墨で黒くコーティングする


(あとは…緑色の野菜を上にのせれば良いかな~)


水を切ったレタスを上にのせて3品目完成

これを食べて美味しいと言えるのかが不思議な代物である


(最後に…肉!!…といったら牛肉だよね…一番高い松坂○っていう牛の肉を買ったし…いっぱい霜降りのってるし普通に焼いてタレを作れば良いかな)


肉は普通に、椿自身が好きなミディアムレアで綺麗な焼き色を残して焼き上げる


(タレは…ふっふっふ!!優希ちゃんを驚かすためにも飛影が食べて一番反応があったこのタレを使うしかないね!!!)


椿は懐から小瓶を取り出す

飛影がその小瓶を見たら世界を気まぐれに滅ぼせる絶対強者級で攻撃力最強の全力投球で視界に入らない位置に投げ飛ばしていただろうが、今はその飛影がいない


肉汁があふれジュージューと美味しそうな音と匂いが立ち込める肉に対してその秘伝のタレをかける


(完璧!!私は試食でお腹一杯になったし…優希ちゃんに満足してもらおーーーーーー)


こうして、地獄よりも厳しい夕食が開始された


1品目

サラダ(ブルーベリージャムとピーナッツバター蜂蜜添え唐辛子の微塵切り和え)


優希は一口食べて「生まれてきてごめんなさい」と謝罪した

しかし、孤児院出身なため食材を残すことなく食べきった


2品目

パスタ(激辛パスタレタスのせ)


優希は恐る恐るレタスを食べて、普通の味に感激しパスタを一気に食べる

直ぐにトイレに直行

二口で食べ終わり、2回トイレに行った


3品目

肉(松○牛肉の椿秘伝のタレ)


意識を失った

椿は飛影と同様の反応をしている優希を見て、やはりこれは美味いのだ!!と勝手な考えなもとアイスにそれをかけた


4品目は、優希に食べられることが無かったが、アイスだから保存が効くだろうという椿の考えで甘党なアンジェレネのために冷凍庫に保存


後日、意識を取り戻した優希によってそのアイスは危険物として燃えないゴミとして消去された


椿の料理を食べた二人の言葉

「あれは絶対強者級でも殺せる…断言できる…だって俺が死にかけたんだぞ?いったいどんな調理をしたらあんなダークマターが生まれるやら」


「私、今まで食材を無駄にしないことをモットーに生きてきたんですけど、あれは食材じゃなかったです。凶器です…毒薬を使わずに人を殺せる料理なんて初めて見ましたよ…あれを作れって?無理ですよ…逆に作り方を教えてもらって特許とりますよ」


本作品で出る料理に作者は一切の責任を負いません。

試しにやってみようなんて考えが止めてください。

サラダをやってみたら死にました

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