オーヴァルン国へ
空路を使いオーヴァルン国付近へとたどり着いたヤマトとフレイナ。
見えてきたのは大きな面積の国だ。
「ふぅ、着いたよ。」
「うぃ〜、お疲れ様!ありがとう。ここからは歩いていこっ。」
歩いていると、見えてきたのはオーヴァルン国の門だ。
そこからオーヴァルンへと入っていく2人。
オーヴァルン国はかなり大きめの国で、人々は穏やかな暮らしをしていた。
人々は活気に満ちあふれており、ヒノボリに負けないくらいのいい国だと、ヤマトは感じた。
しばらくすると、ここの町民だろうか。
男性が話しかけてきた。
「あんたら、よその所から来たね。ここらへんではみない顔つきだから。この国へは何用で来たの?」
「観光でーすっ。」
「はい、観光です。」
「そうか。この国。というかこの町では今怪しい宗教団体が蔓延っているから、今観光するのはあまりオススメしないよ。」
「怪しい宗教団体?」
聞けば、怪しい宗教団体である、ヴォワルという団体が街で怪しい動きをしており、確証は持てないが殺人や荒禍を利用した破壊活動等を行なっているとのことだ。
「…だったら尚更ほっとけないね…」
こっそりとヤマトに話しかけるフレイナ。
「そうだね…」
「どうかしたか?」
「いえいえ!何でもないです、大丈夫です!」
「そうか?まぁ困ったことがあればオーヴァルン国の戦士団へと言うといいよ。この町、エンバスにも戦士団はいるから。」
「はーい、ありがとござまーすっ。」
こんな暮らしを脅かすやつがいるなんて…
ヤマトとフレイナは悲しさと怒りを感じた。
「さてと、エルフォンで通信して2人がどこにいるか聞かなきゃ…2人とも生命力を抑えているはずだから、感知するの難しいからなぁ。」
フレイナがエルフォンで通信しようとした矢先、近くで爆発が起こった。
これはまさか…ヴォワル?
2人はそう思い、爆発地点へと向かって行った。
爆発地点まで行くと、何人かのフードを被った人間が銀髪の少女に押さえつけられていた。
「あれっ、この生命力は…」
「えっ…?」
銀髪の少女はこちらに気づき
「おー、フレイナ、お久しぶりだネ。」
「この子が…もしかして」
「そう、トゥインシュよ。イオルン・レイズハート。」
「…そちらハ?」
「こちらがスメラギ・ヤマト。通信で少し話した、新しくトゥインシュになった子だよ。」
「よろしくお願いします…。」
「おー!後輩さン!よろしくネ〜。」
フードを被った人間達を尻に敷いたまま挨拶をするイオルン。
「…その人達がヴォワル?」
「そウ、さっき捕まえたノ。トゥインシュの力を使うまでもなかっタ。
戦士団に引き渡したらゆっくり話をしヨ?」
そのうち、オーヴァルン国の戦士団が現れた。
戦士団にヴォワルのメンバーを引き渡し、この国で何が起こっているか等の情報をイオルンに聞くことにした。