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訓練、そして冒険の旅へ

「さ、ということでまずは訓練しよー。

その後、トゥインシュの仲間に会いに行こう。君の戦いの経験のためにもね。」

と、フレイナは言う。

「仲間…ってどこにいるの?」

「トゥインシュの仲間は世界各地に散らばって荒禍の被害から人々を守っているのだ。私含めて5人。

まずは、ここから近いオーヴァルンの国へと行ってみよ?」


オーヴァルン。ヤマトはヒノボリという国に住んでいるが、そのヒノボリ以外の国には行ったことがない。

「オーヴァルンに、トゥインシュがいるの?」

「そ、銃を使うトゥインシュがね。」

銃使いのトゥインシュ。

どんな人なんだろうとヤマトは思った。

「どんな人なの?」

思いついた疑問をそのまま言ってみる。

「いろんな国へと渡り歩いているから、何か口調が少しおかしい女の子ってところかな。イオルンって言うんだけど。」


女性なんだ。


「そうそう、そのイオルンが作った通信機があるの。私達これで連絡取り合ったりしてるの。」

「へぇ…こんな小さな物が…」

聞けば、折りたたみ式の通信機だと言う。

通信機の名前はLエル-Phoneフォンとの事。


「あ、それともう1つ。」

「…?どうしたの?」

「…私の包帯の事なんだけど。」

あ、確かに気になる。とヤマトは思った。

以前フレイナの過去を聞いた時には聞かなかった話だからだ。

「これ、前に強力で凶悪な荒禍と戦った時にできた『呪い』なの。怪我とか病気より恐ろしいね。」

「呪い?」


怪我じゃなかったのか。


「その荒禍は本当に強くて、知性もあった。でも何とか封印する事ができたの。でも、奴は封印される直前に私に呪いをかけた。力を発揮出来ないように。」

「それで…包帯を巻いて?」

「そう。このせいで私は力を使う時に苦痛を味わうようになっちゃった…解煌なんてやった日には…想像したくないなぁ。」


(フレイナと最初に出会った時、急に苦しみだしたのはそれが原因だったのか。)


「これから、沢山の荒禍と戦う事になる。こんな呪いなんてものを受ける可能性だってある。それでも、君は戦う?」

「…僕は」

一呼吸置いてヤマトは答える。

「僕は戦うよ。」

「…そっか、分かった。じゃあ私は、あなたのサポートをしようかな!」

「でも…そんな体で…」

「いいの、私がそう決めたんだから。可愛い美少年の後輩のためだもの。」

笑顔でフレイナは言う。


「…さてと、お話はここまで。ここからは、流星奥義の訓練だね。」

「流星奥義?」

「流星奥義は、何らかの縛りを自身に課して放つ、トゥインシュの必殺技みたいなものかな。今の君には力はあるけど技は無い。力と技、両方あって始めて能力の完成なの。レグメルを使って、君だけの流星奥義を見つけだすの。」

「なるほど…」

「縛りの例としては、自分の防御力を犠牲にするとか、技の名前を口に出さないと放てないとか、まぁ色々あるかな。」


自身の流星奥義を開発するための練習もする事になったヤマト。

しかし、トゥインシュになったばかりのヤマトでは、レグメルの扱いは簡単に上手くならない。


「レグメルと生命力のコントロールが上手くいかない…。難しいな…。」

「うーん、難しいかな。君の場合、肉体の変化が他のトゥインシュよりも凄いから、それを応用すればいけると思うんだけどなぁ。」

「もう一度やって…ぐっ…」


生命力の集中と圧縮は体にダメージが来る。

ヤマトは片膝をついた。

「…やめる?それとも続けるかな?」

「まだ…やる…っ」

「…分かった。」

そして、シュプリゼアの新たな力となる、流星奥義の訓練はかなりの時間続いた。


ーーーーーーーーーーーーーー


「…分かった。なるべく早くそっちに向かうね。」

技の訓練をしている最中、フレイナに連絡が入った。

オーヴァルンに滞在しているというトゥインシュの仲間からの連絡だ。

「ごめーん、流星奥義の訓練、これ以上は続けられない。アベルってもう1人の仲間もオーヴァルンに来ているみたいだけど、それでもオーヴァルンの荒禍が中々見つからないから早めに来て手助けをしてほしいって連絡が入った。」

「そっか…分かった。ごめん、ここまで付き合って貰ったのに。」

「大丈夫。君も疲れているでしょ。休んだら、オーヴァルンまで行きましょーう。」

「うん。」


しばらく休み、フレイナを抱え空へと飛ぶヤマト。

フレイナを抱えているが、普通に飛ぶのと変わらなく飛べた。

「…よしっ、じゃあこのままオーヴァルン国へ行ってみよっか?美少年?」

「うん!」


こうして空路を使い、ヤマトとフレイナはオーヴァルン国へと向かって行った。



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