誕生
エギスタの体が変化再びしていく。
新たな姿となったエギスタ。ちっちゃなドラゴンのような姿だ。
「レギュル・ドラグーシュ」
エギスタが提督に攻撃を仕掛ける。
小さな身体で高速で移動しながら、火炎放射を口から放つ。
「あっつ!?」
火炎を受けた提督は、反撃とばかりに刀を振った。
放たれた斬撃はエギスタの体を掠めた。
「危なっ…!」
「エギスタ!」
すかさず助太刀に入るルリ。
2人がかりで提督を追い詰めていく
「くっ…」
ヤマトとフレイナも助太刀したいが、周りの荒禍が多く道を阻む。
彼奴らを片付けなければルリとエギスタの元へは行けそうもない。
「これならどう?」
エギスタは小さい体を高速回転し、ボールのようにした。
そのまま火炎を纏い提督へと突進していく。
「速いっ…!」
提督にかなりダメージが入ったようだ。
鎧の腹部にはヒビが入っている。
「っ…このガキ…!」
「ふふん」
一方でルリもまた提督の鎧の継ぎ目を攻撃し続ける。
提督の方も流石に体力が削れ始めているのか、肩で息をし始めている。
「このまま押し切ります!」
各々が戦っていたその時
パキッ
と、繭の奥から音がなった。
まるで、卵が割れるような。
「おぉ!生まれるぞ!沢山の人間を吸収させた甲斐があった!」
「生まれる…?」
「…何?今何と言った!」
フォウルが叫ぶ。
「貴様ら、ここに連れてきた人間を助けに来たな?残念だったな。皆、奴を生み出すための、犠牲となったのだ!」
「何ですって…!」
フレイナが怒りに震える唇で呟く。
「貴様ぁ!」
フォウルが怒りに任せ突撃しようとしたところをヤマトが止める。
「だめだ!今の貴方では…!」
「離せ貴様!奴は…奴は私の娘を…!」
繭の奥から、とてつもない生命力が感じられる。
なんだこれは…この力は…
「人間や色んな動植物を、特殊な装置で溶かし混ぜ合わせた。これは実験なのだよ。多数の命を混ぜ合わせて荒禍を作る、な。」
「そのために、ここに人を攫ってきていたのか。」
「…この生命力は!」
奥から、何かが歩いてくる。
恐ろしい生命力を宿した何かが。




