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戦い終えて

XEAゼア-STELLAステラ!」

シュプリゼアの叫びと共に発射されたその光は、ディワーブを包み込んだ。


ディワーブはその光によって焼き尽くされ、消滅してしまった。

もう再生もされなかった。

「これが…ヤマトの流星奥義…?」

「凄イ威力…」

「…っ!あいつらは!?」

シュプリゼアの流星奥義の威力に驚く一同だが、クロージュとイルマがいない事に気付く。


「どこ!?」

『フフフッ、まさかディワーブを倒しちゃうなんてね。』

どこからともなく、イルマの声が聞こえてきた。

『ご褒美に、いくつか教えてあげようか。』

「何…?」

『まず、僕の本当の名前はね、地獄領主。そして、僕らの組織の名前は、ジャキュラム。』

「ジャキュラム…。」

「どこにいる?出てこい!怖気づいたのか!」

『確かに。怖気づいちゃったかも〜。ヤマトお兄ちゃんの技がそんなに凄い威力だとは知らなかった。またいつか会う日が来るかもね。お兄ちゃん達。』

イルマの、地獄領主の声が遠のいていく。

「待て!」

『じゃあ、またね。』

そうして、声は聞こえなくなった。


「ぐっ…」

解煌を解除したヤマトが片膝をつく。

「ヤマト!?大丈夫?」

「どうにか…ね。」

まだ完全には流星奥義をコントロールできてはいなかったようで、体力をかなり持っていかれてしまったようだった。


ーーーーーーーーー


「…何故わざわざ奴らに情報を?」

「言ったじゃないですか。ご褒美だって。」

とある場所。クロージュと地獄領主が会話をしている。

「へぇ…ご褒美ねぇ…」

「それより、他の地区での作戦は進んでるんでしょうか。」

『それが中々難しい!』

陽炎のように揺らめく影が突如現れ、そう答えた。


「ホログラムでこの場に来るとは…相当忙しいみたいですね?冥海提督めいかいていとく?」

『その通り!忙しいのだ我は!荒禍からさらに新しい生命を誕生させる実験は順調にいってないからな』

ヒノボリの鎧武者のような大柄な怪人が現れた。

「?」

『…トゥインシュ共だろう。』

もう1人。影が会話に割って入る。


天災竜王てんさいりゅうおう。」

天災竜王と呼ばれた影は、竜の鱗を身に纏ったような怪人だった。

『その通りだ。彼奴らのせいで人間を集める計画が上手くいかん。』

『私のように上手く立ち回らんからだ。こちらは上手くいっている。()()の協力もあって封印を解く実験は進んでいる。』

「ならば、冥海提督の元へは私が手伝いに行ってあげよう。」

「おや、あなたが。」

『ありがたいクロージュよ!では、待っているぞ!』

『こちらも、状況が変わればまた連絡を。』

天災竜王と冥海提督と呼ばれた2人の影は、その場から消えた。


「フフフハハッ…いいねぇぇぇぇ。まだまだ楽しめそうだ。」

「調子には乗らないように。相手はトゥインシュです。」

「フッ…まぁ、それもそうか。だが、私に対する態度があまり良くないなぁ?地獄領主。」

「あなたが我らが神、ゼーギウスを生み出したのは知っています。しかし、僕たちはあくまでもゼーギウス様の御心のまま活動をする。あなたの下についた覚えはありません。」

「フフハハァ…なぁるほど。まぁ良い…。」 

そうして残りの2人も、闇へと消えていった…。



ーーーーーーーーーー

「いやぁ良かったねぇ皆無事で。」

「本当に良かったな!」

「うん。でも…」

「辛気臭い顔しないでも大丈夫!確かにクロージュ達は逃がしちゃったけど、この町は救われたんだからさ!」


辛くもディワーブに勝利したトゥインシュ達。

クロージュと地獄領主には逃げられたが、この町は救われたんだからと、フレイナは祝杯をあげようと提案していた。


「まぁ、逃がしてしまったものは仕方ないよね〜。落ち込まない落ち込まない。」

「アベル…」

「そうそウ。今夜はパーッといきまショ!」

「…分かった。皆ありがとう。」


こうして、宿屋にてお疲れ様パーティーが行われた。

かなり盛り上がった所で、ふとフレイナが

「ヤマト、今度は私達、ルリとエギスタを手伝いに行こうと思うんだ。」

「ルリとエギスタ?あ、もしかしてトゥインシュの仲間?」

「そう、あの2人が今アネモーシュという場所で荒禍と戦ってるらしいからさ。」

「分かった。」

「なら、私は一旦ヘグベルに戻ろうと思ウ。」

「ヘグベル?」

「そウ。科学力がかなり発展してル国。私はそこを拠点にしてるんダ。そこで荒禍に対抗できる武器の研究とか手伝ってるノ。」

「俺はアグマワに行こうと思う。そちらに怪しい動きがあると噂があったのよね〜。」

それぞれの行き先を決めたトゥインシュ達。

新たな旅がまた、始まろうとしていた。






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