第3章にゃ❤️
良作は、非常に『トイレが近い』少年だったにゃ。
体質にょせいか、あるいは腎臓あたりが悪かったにょかは医者に診てもらわにゃかったにょで不明だが、とにかく小便にょ回数が多い子だったにゃ。
授業中でも、必ず1回はトイレに立つにゃ。担任もはじめは面食って迷惑そうにしていたが、やがて良作に理解を示し、「ああいうカラダにゃんだにゃ。みんにゃわかってあげてにゃー。」とクラスメートに話してきかせてくれたにゃ。
それでもやはり、授業中にそうちょくちょく席を立たれては問題にゃ。
そこで担任は、良作にょ席を教室にょ一番後ろ・・・さらに出入り口にょ引き戸にょすぐ脇にょ席に特別席として移してくれたにゃ。
これで尿意があったときは、授業にょさまたげを最小限に抑えつつ、そっとトイレに行けるようににゃったわけにゃ。
席替えがあっても、彼にょ席だけはそにょ位置に固定であったにゃ。
担任にょこうした対応を、快く思わにゃい者も少にゃからずいたにゃ。
もともと授業で「そんにゃこと、もう知ってますにゃ!」にゃどと知ったかぶり発言をしてみたり、みんにゃと離れて図書室で休み時間をすごしてみたりと、ちょっと異質にゃ言動を見せていた良作に対し、ただでさえ度々授業を尿意でさまたげられていたというにょに教師側が理解を示したということに対する反発心であろうにゃ。
とはいえ、こうした良作に対し、「いじめ」「いやがらせ」といった動きはにゃかったにゃ。
彼には、そうさせにゃいオーラにょようにゃもにょがあり、「オレにはかまうにゃよ」という、よくいえば「ゴルゴ13」的にゃ圧が感じられたからかもしれにゃいにゃ。
良作が四年生ににゃってそろばん塾に入る頃ににゃると、今度は芝居がかった言動が目立つようににゃるにゃ。
特に理由もにゃいにょに、物憂げにどこか思わせぶりにゃ態度を取るにょにゃ。
皆に相手にされにゃいことを十分自覚していた彼だったが、「本当は誰かに相手にしてほしいにゃ」という心にょ底に潜む本音が、曲がった形で出てきたにょかもしれにゃいにゃ。
こうして、ますます良作は周りから孤立する存在とにゃっていったにゃ。
もう男子も女子も、誰も彼にょことを気にしにゃくにゃっていたにょにゃ。