営業中
ナンデモ屋
平日:放課後から夜、夜中まで営業することも
週末:開くかどうかは気分次第、ポストの中に手紙を入れることも可能
困っている者はお客様と呼び、敵は客人と呼ぶこの店
従業員はアビリティを持っていなくてもなれる場合がある、しかし、何らかの条件があるらしい…
条件:
1世界の考えを背く者
2自分の意思で洋館に残る者
3???
「こんにちは、お客さんかな?」
誰かにドアを開けてもらったはずなのに、何故か目の前には誰も居なかった
「僕は空、この店のオーナーをしているよ」
誰も居ないのに声だけがどこからか聞こえて来る
「皆からは空か空って呼ばれてるんだ、君の好きな方で呼んでくれて構わないよ」
声がするのに姿は見えない不思議な事態に戸惑いを隠せずにいると
「僕の事は気にしなくていいよ、とりあえずこちらへどうぞ」
道の両端に飾られた紙彫刻と空さんの声を頼りに奥の応接室へ辿り着く
「お客さんだ!芸、お茶とお菓子を」
「はーい!やったね婷!久しぶりのお客さんだ~」
「さて、今日はどんな面倒事が舞い降りてきたかな?」
メガネをかけた男の人がそう言うと、後ろから誰かの扇子が彼の頭を当てる
「痛って!詠文先生もう少し優しく叩いて下さいよ!」
「お客様の前でその言葉は礼儀が無いですよ莫桑、後、叩くところも否定しなさい」
和服を着た美しい男性と目をが合うと、彼は微笑み声をかける
「社長の詠文です、お客様、どうぞお座り下さい」
指されたソファーに腰をかけると、さっきいた双子コーデを着た少年少女がお茶とお菓子を持って来てくれる
「お茶をどうぞ!」
「お菓子もどうぞ!」
お辞儀をすると、皆社長さんの後ろに立ち、何かを待っているようだ
「思恩、記録の準備を」
「はい、詠文先生」
思恩と言う名前の背の高い女性は頷くと、別の部屋からボードを持ってきて、何かを記録し始める
話していいタイミングが分からず、またもや戸惑っていると、何者かが肩に触れる
「落ち着いて案件を話してくれ、僕達ナンデモ屋が絶対助けになるよ」
振り向くと誰も居なかったからすぐに空さんだと分かる
「では、調査を始めようか」
社長さんが合図をすると、ナンデモ屋の皆さんはそれぞれの性格にあった違う動作をし、同じことを言った
「「「「「「お客様、悩み事は何ですか?」」」」」」
こんにちは、作者の名無しの石ころです。
読者の皆様、こちら「ようこそ!ナンデモ屋へ!」という作品を読んでくださりありがとうございました!
第一話は皆様がもしナンデモ屋に来ていたらこうなりますよというお客様目線の体験のお話になってます、皆様楽しんで頂けたでしょうか?もしかしたら気になるキャラがもう出来たかもしれませんね。
本編開始は第二話からで、時間があるときにゆっくりと更新していきますので、気長に期待して待ってて頂けると嬉しいです!
コメントやアドバイス、感想など大歓迎です!お待ちしております!